本校が2019年3月まで指定を受けていたSGHの取組を継承する学校外の学修「社会科学特論」では、秋以降から月1回の計画で「学びの個別化」から「学びの共同化」の取組へ移行しており、その集大成である「好きなことプレゼンテーション」を2月18日(火曜日)に実施しました。

 

この日はファシリテーターであるSGH探究パートナー藤井真知子氏(北海道大学FMI)をファシリテーターに加えて北海道大学高等教育推進機構から古澤輝由氏(科学技術コミュニケーター)をお呼びして、履修生徒の純粋な興味関心だけを基準に探究した思いのダイアログに参加していただきました。

 

 

テーマは二次元世界から48人のアイドルグループまで多岐にわたり、個々の趣味の話とはいえ聴講者がアッと驚くような情報や唸らせる話題も豊富で、時間があっという間に過ぎました。

これだけ聞くと、ただただ「好きなことを好きに言っているだけの趣味の時間」と思われますが、実は「好きなことを好きなだけ調べて好きなだけ話す場」というのは、同好の者が集まる場でもなければ、意外にもありそうでないことに気が付きます。

 

 

この時間に「好きなことを」を話す生徒はいかにも楽しそうで、時間が来ても話が尽きない様子でしたが、実は「進路探究」も「いかに生きるか」を考えることも、本当は「好きなこと」を基準に考えればそれでいいだけのことなのに、どうして「進路を考えよう」というテーマになると難しく考えるのか、実はすべての判断基準や行動の動機は「好きなこと」から起こっている、ということを実感できる時間であることを願った課題設定でした。

履修した生徒は最後にそのことに気が付いたと思います。この1年間考えたことが、次の探究に繋がることを実感するのは、「好きなこと」に素直に向き合ったときだと考えます。