本校が2019年3月まで指定を受けていたSGHの取組を継承する学校外の学修「社会科学特論」では、前期までの「学びの個別化」の取組を経て、9月から月1回の計画で「学びの共同化」の取組へ移行しており、12月17日(火)は4回目であり今期最後のワークショップを実施しました。

この日もSGH探究パートナー藤井真知子氏(北海道大学FMI)をファシリテーターとして、「勉強」「仕事」「暮らし」をテーマとしたダイアログの後、具体的でもあり生々しい現実でもある「お金」の話題について実際の「そろばん勘定」をしながら妄想を膨らませ、そこから「生き方」を見出す営みをしました。

話のきっかけとして、バブル経済を経験した大人(担当教員)とバブル崩壊後リーマンショック前に仕事をした大人(ファシリテーター)の体験談を踏まえ、履修生徒は自由に想像(創造)しようとしたところ、「あれもしたい、これもしたい、だからこれくらいの金額が必要」という細かいヴィジョンを妄想できる生徒もいれば、どこにいくらかかるのか全く想像もできない生徒もいて、どちらもリアルな高校生の姿だと思いました。

 

課題は、キャリアプランニングとして、リアルにお金がどのように動いているのか、また夢を実現するにはただ思うだけでなくアクションとして何をすべきか、を人それぞれの将来のデザインに応じて「具体的に」考えることであって、実は90分では収まり切れないほど、冬休みに探究を持ち越して休み明けにシェアをするようにして今年のワークショップを締めくくりました。