SGHの取組を継承する学校外の学修「社会科学特論」では、月1回の「学びの共同化」の取組として外部人材ワークショップを継続しています。

第2回の10月29日には探究パートナー藤井真知子氏(北海道大学FMI)をファシリテーターとして、テーマを「“働く”なぜ、なんのために、働くのか。働くとは何か?」に設定して探究しました。前回の“勉強”から一歩踏み込んでライフスキルの次の段階というねらいでした。

今回のゲストは、西隆之氏(株式会社ニトムズ経営企画部係長兼北海道大学産学・地域共同推進機構産学連携研究員)と栗原利奈氏(北海道大学大学院農学研究院、大学院生)のおふたりをお呼びしてワークショップを実施しました。

 

前回のワークショップではワイワイと「言いたいこと」を言い合う雰囲気で進んだのですが、今回はどちらかと言えば出てきた話題に「ふうん」と納得するような場面が多く、それだけに「働く」というテーマが今の高校生にとって身近ではないことの象徴かとスタッフは驚きました。

だからこそ高校生が「働く」を自分事として考えるような機会を充実すべきという課題も見えました。

生活のために賃金を手にすることは必要であって、大切な考えには違いありません。

では金のためだけに働くと割り切れるのか、割り切って金を手にして私生活を充実させればそれで良いのか、価値や受け止めは千差万別です。

ファシリテーターだけでなく、担当教員も教育を仕事とする労働者の1人として、教場にいた4人の大人の視点を受講生に投げかけましたが、情報を思いとして消化するにはまだまだ時間がかかりそうです。

とはいえ

・自分が楽しい人生だなーって思えるために働きたい。自分がやりたい!好き!という気持ちがあれば、物事は自分についてくると思う。自分を信じる!(5年Sさん)

という声から、前途ある生徒の洋々とした未来を楽しみに感じています。