1日目
 この日は新千歳空港を発ち、タイ・バンコクのSuvarnabhumi国際空港に降り立ちました。参加生徒は15名。本校の他からは、立命館慶祥高等学校、札幌南高等学校、札幌藻岩高等学校、そして東京から国際基督教附属高等学校(ICU)がこのプログラムに参加しています。現地時間の16時ごろに到着したのですが、南国特有の暑さに圧倒されました。2月のタイは乾季で過ごしやすい時季だと言われていましたが、35度を超える蒸し暑い日々が続きました。バンコクでは、都市の開発が進み、建築ラッシュです。異国の熱気、匂い、言葉、喧騒を感じながら、タイに降り立ちました。
コロナウイルスの影響から、どの地域に行っても人々はマスクをしていました。

 

 10月に札幌に来てくれたPrincess Chulabhorn Science High School Pathmthani校 (PCSHSP)のメンバーが空港までバスで迎えに来てくれました。この日は、タイ料理レストランで再会を喜び合いました。

 

 空港から一時間半ほどかけて、PCSHSPに向かいました。PCSHSPは全寮制の学校ということもあり、日本の生徒たちも寮で共同生活を行ないました。PCSHSPは王立の学校であり、生徒たちの授業料、生活費などは全て国費から賄われています。生徒たちは、20倍以上の受験競争を勝ち抜き、この学校に入学しています。

 

2日目

 今回のSSH研修の目標は、タイと日本で国際共同研究を行うことでした。10月に、タイ生徒が来日する前から、LINEなどを使い、研究を進めて来ました。全部で5つのグループに分かれ、研究のまとめに入ります。この日は、数学の先生から、研究に関するデータ処理のレクチャーがあり、各グループで数値やデータの扱いについて学びました。

 

 この日の夕方は、タイの伝統的な農業について学びました。水耕栽培のパートナーであった水牛、運河の輸送手段であったタイボート、タイ米の特徴とその栽培について、実際に現地の農家さんから体験をさせてもらいました。