令和2年を終えるに当たって
いつも「校長室の窓」をご覧いただきありがとうございます。今年最後の更新となります。令和2年は特に2月以降、新型コロナウイルス感染症の影響により、例年の大きく異なる1年となりました。直接対面しての交流がほとんどとれないままの1年でしたが、そのような中にあっても、保護者の皆様、地域の皆様をはじめ様々な方から励ましのお言葉などをいただきました。この場をお借りして本校の教育活動に対する今年1年のご支援に感謝を申し上げたいと思います。令和3年が少しでも明るい未来となることを願ってやみません。
さて、12月24日木曜日が今年最後の登校日となりましたので、生徒の皆さんに対して次のようなことをお話しさせていただきました。とはいえ、集会形式では集まれませんので、12月18日金曜日に事前収録したものを生徒会の役員が編集してくれ、新旧生徒会長さんのお話と合わせての放送となりました。原稿を読んだわけではありませんので、一字一句同じではありませんが趣旨は次の通りです。
皆さんこんにちは。校長の廣川です。今日は、今年最後の登校日で明日から冬休みに入ります。また、6年生から1年生までが揃う最後の日になりますので、少しお話をしたいと思います。
4期生(6年生)の皆さんは、4月からの新たな人生に向けた集大成の時期を迎えることになります。思えば開校以来、6年間の学びのお手本がない中、常に道なき道を切り開くような挑戦を続けてきました。これはとても大変なことだったと思いますが、4期生の皆さんは見事にやり遂げてくれました。また、大変だったとは思いますが、どのような足跡を刻むのかを自由に決めることのできる楽しさもあったのではないかと思います。6年間の学びで身に付けた力を十分に生かして、開成中等での残された時間を悔いのないように使ってほしいと願っています。
5期生から9期生(5年生から1年生)の皆さんは、4期生の切り拓いた道を、道しるべとして歩みを進めていますが、間もなく5期生がその先頭に立ち、6期生から9期生の皆さんも後に続いていくことになります。全校生徒が揃う最後の日に当たり、4期生の歩んできた軌跡に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。このように、先輩から後輩へ、先輩から後輩へとバトンをつなぎ続けることで、開成中等の新たな伝統が少しずつ築かれていくのだと思います。
さて、新型コロナウイルス感染症の影響で、冬休み中の教育活動は大きな制約を受けることになりますが、繰り返しお話ししているように、これは自分たちのためだけではなく、医療の崩壊を防ぎ、すべての北海道・札幌市で暮らす人たちの命と健康を守るための取組です。そして、今の私たちにできることです。この目的を忘れず、感染予防もしっかり行って、よいクリスマス・正月を過ごしてください。
休み中に不安なことがある場合は、決して一人で抱え込まず、私たちや周りの大人たちに相談してください。冬休み明けにまた、皆さんが元気で登校してくれることを今から楽しみにしています。
以上で、私からのお話を終わります。
それでは、皆様、良いお年をお迎えください。
令和2年(2020年)12月25日