「校長室の窓」をご覧の皆様、こんにちは。私の今朝の検温は平熱でした。検温を始めて2か月近くたちますが、子どもの頃と異なり特に朝の検温では35度台のことが多く、もう少し生活習慣改善を図らなければと思っているところです。
 さて、本題ですが、今回は、本校の設置に合わせて新たに定められた校章について紹介させていただきます。

 「一人校長カフェ」の第1回、第2回で紹介させていただきましたが、高等学校から中等教育学校への改編に当たり、札幌開成高校の伝統を引き継ぎつつ、新たな道を切り拓くエールとして、玉成会から記念モニュメントを寄贈いただくお話をいただきました。この記念モニュメント制作の関わりの中で、高等学校と中等教育学校の融合の象徴であり、新しい校章にもなりうるものとして、同窓生の佐々木裕而氏より玉成会に図案の提供があり、玉成会会長から、その取扱いについては中等教育学校長に委ねたいとして、当時の相沢克明校長に話がありました。その図案に、札幌開成高校の伝統を継承しつつ、新しい時代に挑戦する中等教育学校の姿が見事に表現されていることに感動した相沢校長が、平成26年(2014年)4月、これを校章として制定しました。

 この校章には次のような由来があります。
〇日本人としてのアイデンティティを大切にしてほしいという思いから、「ひらがな」で「かいせい」、「せかい」を図案化しています。

〇「日本人としてのアイデンティティを持ちながら、世界に羽ばたく開成の生徒」という思いが込められています。

 また、佐々木裕而氏から次のようなお話がありました。

〇校章の色は定めておりません。

〇校旗に用いる場合の地色は「群青」とします。

 これに基づき作られた校旗は、前回紹介した職員室横の展示コーナーに普段は展示してあります。また、入学式や卒業式などの式典の際には壇上に置かれます。また、展示コーナーには佐々木先生から寄贈いただいた校章額が展示されています。

▼佐々木先生から寄贈いただいた校章額

 今回、校長室の資料を整理して分かったのですが、佐々木先生は、校章の使用イメージとしていろいろなデザインも提示してくださっています、次のイラストはその一例です。

 

 最後に、校長室の資料を見ると、始業式や終業式などの儀式的行事等で着用する4アイテムの一つであるエンブレムについて、相沢校長からの指示書もありました。

〇デザインは縦長
〇地の色は群青
〇校章の色は赤を基調、白の縁取りは専門家と相談のうえで必要性を判断
〇文字の色は白
〇外周の色は金を基調、外周の外側に紺ブレなじむように紺色の縁取りが入る
〇上記以外の詳細は、担当者の裁量とする

 本校の生徒であればエンブレムは全員持っていますので、上の指示書と見比べてみてください。

▼4アイテムの一つであるエンブレム

 学校の理念を図案化した本校の校章には、IBの学習者像でいうところの「信念のある人 Principled」を感じました。本日はご覧いただき、ありがとうございました。

令和2年(2020年)4月27日