令和2年(2020年)4月8日水曜日、第6回入学式が無事に行われました。式の実施に当たり、多くの皆様から祝辞を賜りました。この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。また、PT会の会長様から心温まる祝辞を頂戴しましたので、これもホームページに掲載させていただきました。式の様子も別途ホームページに掲載させていただきます。

 新型コロナウイルス感染症の影響により、保護者の皆様、ご来賓の皆様に参列いただけませんでしたので、式辞を掲載させていただきます。例年は、式に参列される全ての皆様向けに内容を考えるのですが、今回は時間短縮が求められていることもあり、新入生向けに内容を絞ってお話しさせていただきました。

▼左の写真は式場の様子。右の写真は演台から式場を見渡したもの。例年とはかなり異なる光景です。

  


式 辞

 本日、新たに市立札幌開成中等教育学校の仲間入りをした1年生の皆さん、入学おめでとうございます。全ての在校生と教職員を代表して、皆さんの入学を心から歓迎します。

 新型コロナウイルス感染症の影響により、3月の小学校の卒業式に続き、本日の入学式も、皆さんを大切に育ててくれている保護者の皆様の参列が叶わず、また、式の内容も大幅に短くせざるを得ませんでした。しかし、必ず普段通りの日常が戻ってきますので、今しばらくの間、協力をしてください。

 さて、皆さんにとって今日は、晴れて本校に入学した大切な日です。ですから、入学が決まってうれしさ一杯だったときの気持ちを思い出しながら、これからの話を聞いてください。2点短くお話しします。

 皆さんが本校で学びたいと思った理由の一つに「札幌開成」という伝統にあこがれて、というのがあったかもしれません。この学校は、開校してまだ6年目ですが、55年の歴史を積み重ねてきた札幌開成高校の伝統を引き継いでいます。入学のしおりにも紹介しましたが、本日、皆さんを出迎えてくれた天井画「ドーム…永遠を知れ」やモザイク壁画「我等あり」に象徴されるように、開成の理念を語りかけてくれる財産が本校にはたくさんあります。皆さんから向かって右側に掲示されている校歌の一節「山アリ、空アリ、大地アリ」は、これまで開成で学んできた人たちをずっと見守ってきました。6年後に皆さんが卒業するとき、この言葉は今とは全く違って見えると思います。それが皆さんの6年間の成長の証です。また、ずっと変わらず奏でられている校歌のメロディは、このあと退場のときに流れます。楽しみにしていてください。

 もう一つ、皆さんが本校で学びたいと思った理由の一つに、国際バカロレア(IB)という教育プログラムに基づく課題探究的な学習をあげる人もいると思います。課題探究的な学習は、「自ら疑問や課題をもち、主体的に解決する学習」のことを指しますが、今は、このように難しく考える必要はありません。なぜ、どうして、と心の中に湧いた疑問を、知りたいという気持ちに突き動かされて、とことん探究しているとき、あるいは、自分のことをもの知りだと思っていたのに、世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあると分かって、もっと知りたいと思ったときなど、とても心がワクワクすると思います。この「わたし」のワクワクをとなりの「アナタ」と、そして学校の「min-na」と共有し、達成感を得られたとき、心の底から「うれしい」という感情が沸き上がると思います。皆さんから見て向かって左側に掲示されている学校教育目標「わたし、アナタ、min-na そのすがたがうれしい」にはいろんな解釈がありますが、今お話ししたことも、この学校教育目標が目指す学びの「すがた」の一つです。

 なお、本校で学んでいくうちに皆さんは、自分と他の仲間たちとの違いにも気付くと思います。もしかしたら、自分との違いをつい比較してしまい、自分のことをダメだと思って悲しくなるかもしれません。でも、そんなことを気にする必要はありません。人にはそれぞれの良さがあり、ペースがあります。これからの学校生活の中で、課題探究的な学習をする上で必要な、例えば、調べ方、人の話の聞き方、発表の仕方などの「学びのお作法」については、一つ一つ身に付けながら学習していきますので、安心して学校生活を送ってください。

 結びになりますが、この学校は皆さんが入学したいと思って選んだ学校です。是非、本日の「うれしい」気持ちを忘れずに、これからの6年間、毎日ワクワクしながら学び続けることを願って、式辞といたします。

  令和2年4月8日  校長 廣川 雅之


本日もご覧いただき、ありがとうございました。

令和2年(2020年)4月9日