大雪であったこの冬も、街の中では雪解けも進み、校舎の周りもすっかり雪が無くなりました。いつの間にか、草木の新しい芽が膨らみ、

   憐な花が咲き始める季節となり、ようやくここ札幌にも春がやってきました。

  そのようなうららかな春の日である本日、新たに市立札幌新川高等学校の仲間入りをした第48期生の皆さん、入学おめでとうございます。

   ての在校生と教職員を代表して、皆さんの入学を心から歓迎いたします。 また、保護者の皆様におかれましては、お子様の本校へのご入

   学、誠におめでとうございます。

  このような良き日に、PTA会長様、体育文化振興会理事長様、後援会会長様をはじめ、 新川西中学校区パートナー校の校長先生、学校評

   議員、PTA役員の皆様のご臨席を賜り、第48回入学式を行うことができますことに、心から感謝申し上げます。

  さて、これから3年間、様々な経験をし、ときにはうまくいかないことも糧にして、青春を謳歌してほしいと思います。 3年間のスター

   トに当たり、皆さんに2つのことをお話します。

  1つ目は、新川高校の校訓「開拓者たれ」です。 学校生活の様々なところで出てくるこの「開拓者たれ」は、初代校長の武井時紀先生が

   掲げたものです。 「我が前に道はない。目指す地に達する道はない。その道を我々は自ら切り開かねばならない。毎日の生活はそのまま道

   となり、伝統となり、歴史となる」というものです。新川高校は開校した約50年前と社会の状況も大きく変化し、社会の状況に合わせるか

   のように校訓の意味合いも少しずつ変化してきていると感じていますが、 その根底に流れる精神は、今も昔も変わりなく、すでに1万7千

   人を超える卒業生がこの「開拓者たれ」のもと、 本校での学校生活を謳歌し、在校生である2年生、3年生も、校訓のもと、目指す目標に

 向け青春の1ページを刻み続けています。 ぜひ、皆さんも新川高校での3年間を「開拓者たれ」を心に留めながら、全力で駆け抜けてほし

   いと思います。

  2つ目です。 皆さんには、社会が、今、どうなっているのか、ということを学んでほしいと思っています。今、社会は大きく変化してい

   ます。気候変動をはじめ、保護主義や対立など、世界のどこかで起きていることが私たちの身の周りにも影響してきています。学びは、教

   科の学習だけではなく、学校の中だけでもなく、様々なところで学び機会があります。高校生は自分から動く年代です。社会の何が問題な

   のか、地域の課題は何なのか、そして、自分の課題は何なのかと、答えは出なくとも、ぜひ高校時代に探し続けてほしいと思います。

  そして、その中で、皆さんは、これから自らの学びだけではなく、他者とのつながりの中で社

   会的な役割を担っていきます。本日、ここに集まった新入生は320名、皆さん一人一人が自分の

   考えをもっています。 自分の考え方と違う他人を理解することは簡単なことではありませんが、

   様々な人たちが集う社会の中で、 折り合いをつけながら、 自分に何ができるのか、自分の役割

 は何かということも、これから始まる高校生活の中で考えていってほしいと思います。

   かつて、JFK(ジョン・F・ケネディ)は 「あなたの国が自分に何かをしてくれるのではなく、

   あなたが国のために何ができるかを問いかけなさい」と言いました。「何をしてもらうかではなく、自分が何をするのか、という利他的な

   精神をもち、自主的に学び、行動する姿勢を大切にしてください」と問いかけました。同じように、皆さんにも問いかけます。「皆さんは

   新川高校に何をしてもらうかではなく、新川高校のために何ができるかを考えてください。」

  改めまして、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。在学中、子どもたちは様々なことを経験します。失敗もたく

   さんすると思いますが、どうぞ温かくお子様を見守っていただき、私たち教職員とともに、その背中を支えていただければと思います。

  結びになりますが、新入生の皆さんの、これから始まる本校での学校生活が、未来を切り拓く充実した3年間になることを願い、入学式

   の式辞といたします。

 

  令和8年4月8日

  市立札幌新川高等学校 校長 宮田佳幸