校長室から:スキー授業を取り巻く環境
12月に入ったと思ったら、もう冬休みに入りました。歳を重ねたことで、時の経つのは本当に早く感じるようになりました。寝て起きたら
二日経っていたということもなく、一日一日の積み重ねを刻んできた結果ではありますが、何とも早すぎる時間の経過です。
新川高校では冬休み明けにスキー授業がありますが、市立高校でもスキー授業があるのは新川高校だけになってしまいました。私もその様
子を見たいと思い、 今シーズンはスキーを一生懸命練習しようと思っていますが、なんせリフト券代が高い! 新聞に記載されていたその値
段に驚きつつ、 燃料や資材の高騰、人件費の上昇などを考えれば、致し方ないことなのかもしれません。
札幌市教育委員会によると、 昨年度(2024年度)、 札幌市立の小中高でスキー授業を実施したのは、小学校197校、中学校57校、高等学
校1校となっておりました(この高等学校1校は新川高校を指しています)。 市立小学校では全ての学校でスキー授業が行われていますが、
市立中学校でのスキー授業の実施率は約60%です。一時期、中学校のスキー授業も増えた時もありましたが、コロナ禍を経て再び減少に転
じました。そして、バスの問題。
運転手不足によるバス配車の問題、 これはインバウンドの増加によりスキー授業と観光ツアーでバスの奪い合いという問題にもなっていま
すが、 これに端を発したバス料金の高騰をはじめ、用具代等の費用をはじめとするスキー授業に関わる金銭的な負担など、スキー授業を取り
巻く環境は実に厳しい状況です。
札幌市教育委員会では、「さっぽろっ子スキーリサイクル事業」として、市民の方から
提供された不要なスキー用具を点 検・整備し、 希望者に無料(または低価格)で抽選配
布しています。 また、民間企業では、1シーズンレンタルなども行われており、安価な
価格の 設定で利用している方も多いと聞きます。
さて、新川高校のスキー授業は、1・2年生それぞれ4クラスずつ各2回実施しており
ます。 指導に当たるのは保健体育科の教員はもちろんですが、 札幌市から派遣していた
(昨年度のスキー授業の様子) だいているインストラクターの方にもご指導をしていただいておりま す。授業は、スキ
ー技術の向上はもちろんですが、 基礎的な技術を習得しておくことでにより、 大人になっても冬の健康維持やレジャーとして継続できる
「生涯スポーツ」の選択肢を広げます。また、自然を楽しむことはもちろん、自分たちの住む地域の特性や冬の生活文化を体験を通して理
解を深めることにもつながっていると感じます。
時代の変化とともに冬の楽しみ方も多様化してきており、 冬のアクティビティについて考えを巡らせていくことは大切です。そのような中
でも、 人口が200万人に迫る大都市の中で、これほど自然が豊かで近くにスキーができる環境があるところは世界を見ても稀であると思いま
すし、 スキーができる環境の整備に取り組む行政や企業などの動向をこれからも注視していきたいと思います。
令和7年(2025年)12月26日
校 長 宮 田 佳 幸


