校長室から:修了式校長講話
生徒の皆さん、おはようございます。体育祭、お疲れ様でした。クラスの絆が深まったでしょうか? 体育祭が終わりましたので、次に向
けて、気持ちを切り替えてほしいと思います。今日は修了式の日ですが、今年度最後の私からのお話は人生ゲームについてです。
昨年4月に新川高校に異動してきたときに、「新川おたすけ隊」というなんでも話を聞きますというものに、 私も「話を聞きます」と一
覧表に名前を連ねましたが、私のもとに来たのはたったの1人でした。4月からは、2人以上にしたいなあと思っています。 校長室は敷居
が高いのか、扉を開けていても、なかなか声をかけてはくれません。 前任校で、生徒の相談期間に、ある生徒がボードゲームの「人生ゲー
ム」をもってきて、校長室で2人で人生ゲームをやりながら、いろいろな話をしました。 新川高校でも、校長室に人生ゲームを常備してお
こうかなと、考えているところです。
さて、この人生ゲームは現在は8代目のものが最新版です。 従来のもだけではなく、「人生ゲームゴールデンドリーム」「大逆転人生ゲ
ーム」など、たくさんの種類が出ていますが、すでに生産終了のものもあります。 しかし、そのほとんどは億万長者になることをも目指す
ものです。
おととし2024年の勤労感謝の日に、新しい人生ゲームが発売されました。その名も「100年人生ゲーム」です。この「100年人生ゲーム」
は、従来のお金を集めて億万長者を目指す通常の人生ゲームとは異なり、 幸福を点数化したウェルビーイングポイントを集め、幸せな100
年人生を疑似体験するゲームです。
ゲームの内容は、20歳の誕生日に、人生の何に価値観を置くかを選択し、その後、止まったマスのウェルビーイングポイントを獲得した
り失ったりしながら、100歳の誕生日に一番ウェルビーイングポイントが高い人が勝ちというものです。
ある企業では、この100年人生ゲームを使用し、 企業や組織の中で、どのように自分の人生の幸福につなげていくかを見直し、 従業員一
人一人が自身の価値観にしたがって働けるようになることで、 企業の生産性向上を図るということを目的に、「100年人生の働き方」 に関
する研修を行っているそうです。
社会が大きく変化していく中で、社会の価値観も変化してきています。 ある調査では、労働者に今大切なものという質問をしたところ、
健康的な生活が1位になり、 続いて、家族との生活、おいしい食事と続き、仕事は6番目であったとのことです。 「自分の生活の中で仕事
を一番に優先する」と答えたひとは、全体の2割強であったとの結果も出ています。
私が教員になったのは昭和63年、 当時のテレビで栄養ドリンクのコマーシャルで 「24時間戦えますか」というものがありました。 次の
年の流行語部門の第3位になりましたが、今では考えられないでしょうが、 当時は「働け働け」という社会でした。 あれから月日は経ち、
いろいろなものが劇的に変わり、社会や社会通念そのものも大きく変わりました。
現在の価値観が将来は別の価値観になっているかもしれません。 むしろなっているでしょう。 未来がどのようになっていくのか。皆さん
には、今後もたくさんのことを学び、既成の概念や前例にとらわれることなく、自由な発想で未来への道を進んでほしいと願っています。
1年間、お疲れ様でした。終わります。
令和8年(2026年)3月24日
校 長 宮 田 佳 幸


