街の中は雪解けも進み、グラウンドを覆っていた雪もすっかりなくなりました。草木の新しい芽が膨らみ、可

な花が咲き始める季節となり、ようやくここ札幌にも春がやってきました。

 そのようなうららかな春の日である本日、新たに市立札幌新川高等学校の仲間入りをした第47期生の皆さん、入

学おめでとうございます。全ての在校生と教職員を代表して、皆さんの入学を心から歓迎いたします。また、保護

者の皆様におかれましては、お子様の本校への御入学、誠におめでとうございます。

 このような佳き日に、PTA会長様をはじめとするご来賓の皆様の御臨席を賜り、第47回入学式を行うことがで

きますことに、心より感謝を申し上げます。

 さて、一抹の不安とそれを覆い尽くすほどの大きな期待を胸に入学式に臨んでいる新入生の皆さんに2つのこ

をお話ししたいと思います。

 1つ目は、新川高校の校名と校訓についてです。新川高校は昭和54年に開校し、今日に至るまで、初代校長の武

井時紀先生が掲げた「開拓者たれ」という校訓のもと、豊かな人間性を育み、21世紀の開拓者となるべき、逞しい

生徒を育てることを目指して、教育に取り組んできました。

 学校の近くを新川が流れる。札幌のほぼ中央から一直線に石狩湾に注ぐこの人工河川は、今からちょうど 140

前に掘削され、これにより札幌の開拓は一気に進みました。「自己の進路、才能を切り開き、真実有用の人となれ」

との強い期待を込めて「新川のごとくあれ」との願いが校名に込められています。

 また、本校の校訓「開拓者たれ」とは、「我が前に道はない。目指す地に達する道はない。その道を我々は自ら

切り開かねばならない。毎日の生活はそのまま道となり、伝統となり、歴史となる」というものです。

 開拓者とはパイオニアといいますが、何もないところから何かを作る、ゼロから一をつくる、そのような人を指

します。新入生の皆さんはこれから新川高校での高校生活が始まります。皆さんの高校生活はまだ白紙です。これ

から何もないところから高校生活を作っていくことになります。

 うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあるでしょう。むしろ、うまくいかないことのほうが多いかも

しれません。なぜうまくいかなかったのかを振り返り、それを次に生かす。それができれば、うまくいかなかった

ことは失敗ではなくなります。うまくいかなかったところで立ち止まらずに、しっかりと次につなげてください。

それこそが皆さんが開拓者になっていくことになります。

   次に2つ目です。現在、日本の高等学校には、スクールミッ 

 ションというものがあります。スクールミッションとは、各学

 校の存在意義や、各学校が期待されている社会的な役割、目指

 すべき学校像を示したものです。本校のスクールミッションは

 「フロンティア精神をもって、自分を鍛え磨く生徒を育成する

 学びの場、小学校、中学校、大学との連携を学習活動と結び付

 けることにより、社会人基礎力を育成するとともに、生涯にわ

 たる持続的な学びを実現し、地域社会の発展に貢献できる人材を育成する学びの場」というものです。加えて、教

 育活動の指針として3つのスクールポリシーを定め、教育活動を推進しています。

  皆さんは、これから自らの学びだけではなく、他者とのつながりの中で社会的な役割を担っていきます。本日、

 ここに集まった新入生は 321名です。皆さん一人一人が自分の考えをもち、他人との考え方も違うと思います。自

 分の考え方と違う他人を理解することは簡単なことではありませんが、様々な人たちが集う社会の中で、自分に何

 ができるのか、自分の役割は何かを、これから始まる高校生活の中で考えていってほしいと思います。

  改めまして、保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。本校は、先ほどお話ししたスクール

 ミッションと3つのスクールポリシーに基づき教育活動を推進していきます。在学中、子どもたちは様々ことを経

 験します。失敗もたくさんすると思いますが、どうぞ、温かくお子様を見守っていただき、私たち教職員とともに、

 その背中を支えていただければと思います。

  結びになりますが、新入生の皆さんのこれから始まる本校での学校生活が、未来を切り拓く充実した3年間にな

 ることを願い、入学式の式辞といたします。

 

   令和7年4月8日 

   市立札幌新川高等学校 校長 宮田 佳幸