校長室から:前期始業式校長講話「答え合わせ」
改めまして、皆さん、おはようございます。
これから、校長として、皆さんにいろいろなことを話したいと思っていますが、このような形でお話しする機会
はそんなに多くはありません。皆さんの現在の学校生活で考えてほしいことや行動してほしいことなどについてお
話ししたいと思います。1回目の今回は「答え合わせ」というお話をします。
昨年、ある研修会で講演がありお話*を聞いてきました。1時間程度の講演でしたが、特に印象に残っているの
が「答え合わせ」という内容でした。
私たちは、勉強をして、試験を受けて、解答した答えがあっているか間違っているかについて答え合わせをしま
す。この「答え合わせ」ですが、その方が言うには、そうではなく、準備の段階が試験であり、試験そのものが答
え合わせだと、この方は言っていました。試験の前に試験は終わっていて、試験はそもそも答え合わせをそのもの
だというのです。
何か禅問答のように聞こえるかもしれませんが、すなわち「答え合わせ」というのは、「試験の答えに対して」
ではなく、「やってきたことに対して」本番の試験で確認していくと意味でとらえていくべきだとお話をされてい
ました。裏を返せば、「準備」の大切さのことも言っているのではないかと思います。
野球のイチローさんが現役時代によく言っていた言葉、ラグビー日
本団表のヘッドコーチであるエディ・ジョーンズさんが1期目のヘッ
ドコーチをしているときに盛んに言っていた言葉ー「準備がすべて」
という言葉は、部活動にも学校生活でも通じる言葉です。
試合が終わったときに後悔しないように、試験が終わったときに後
悔しないように、常にあらゆる準備を想定し、本番は答え合わせとい
う気持ちで臨んでほしいと思います。
新学期が始まりました。皆さんそれぞれが立てた目標を達成するために、様々なことに力を注いでいくと思いま
す。力を注いだその準備が結果に結びつくことを願って、今日のお話を終わります。
* 北海道高等学校体育連盟・北海道高等学校野球連盟合同研修会における慶応高等学校野球部の森林貴彦監
督の講演より(2024年12月13日(金)・札幌エルプラザ)
