校長室から:前期終業式講話
9月30日(火)は前期最終日となり終業式を行いました。これに先立ち、賞状伝達式、壮行会、後期生徒会認証式を
行い、賞状伝達式では、支部大会等で表彰を受けた部活動や個人を全校生徒の前で表彰し、また、全道大会へ出場す
る部活動の壮行会も行い、学校全体でその後押しをしたところです。
最後に終業式を行い、私から次のようなお話をしました。
改めまして、皆さん、こんにちは。
9月も終わりを迎え前期の終業式となりました。 校長室は3年生の教室のある2階にありますが、放課後は受験
勉強に精を出している3年生が多数見られるようになりました。試験まではあとわずか。 努力を惜しまず最後まで
駆け抜けてほしいと思います。
さて、終業式にあたり、一つお話をしたいと思います。
生徒の皆さんにとっては、ちょっと先の話になりますが、いずれ社会人として社会で働く時期がやってきます。そ
の時に必要になってくるスキルを高校や大学での生活の中で身に付けていくにはどうすればいいか。
9月1か月の間に北海道新聞に掲載された高校生や大学生の取組は、例えば、「原子力発電所の廃炉で発生する放
射線量の低い廃棄物は誰がどこで受け入れるか。北大で行われた「サイエンスカフェ」の高校生向けのワークショッ
プ」、「道立近代美術館の今後を考える中高生対象のワークショップ」、「原爆の歴史に向き合う。札幌で証言展。
高校生が朗読劇」、「天使大学学生パフェ考案。雪印パーラー本店で2種類販売」など、 地域や企業、大学、行政
などとの取組が目につきました。
新川高校は部活動が盛んです。新しい生徒会長も立会演説会で「部活動をもっと盛んに」と言っていました。高校
時代の3年間、実質2年と少しの期間、一生懸命努力して部活動の様々なスキルを身に付け、上達し、成果を上げて
いくことはとても大変なことだと思います。そのような部活動で身に付けたスキルは皆さんが社会人となったときに
必ずや生きていくことと思います。そして、部活動だけではなくその他の様々な活動を通じて、同じように、将来に
わたるスキルを身に付けるための経験もしてほしいと思っています。
新川高校のある地域には「新川さくら並木連合町内会」があります。毎年4月に行われている「新川さくら並木ク
リーン作戦」の新川河川敷の清掃活動も連合町内会の活動の一つです。新川通り沿いのさくら並木は北区部分が 7.5
キロ、手稲区部分が3キロありますが、この合計10.5キロは日本一長い桜並木と言われています。しかし、その海側
は塩害、海の塩の影響によりうまく育っていないようで、未来に桜並木を残すためにどうすればいいか、大人たちは
動き出していますが、ここに若い力を借りたいと言っていました。
4月に行った新川さくら並木クリーン作戦や今度の11月15日(土)にグラウンドで行われる花火の打上げなど、町内
会との連携は進んでいますが、近隣の企業との連携があまりないと先生方から聞いているところです。
先週の22日、23日の月曜日、火曜日に学校の近くにある新川皇大神社のお祭りがありました。皇大神社という社名
は三重県にある伊勢神宮と関わりの深い神社に付けられており、新川皇大神社は、北海道では唯一社名に皇大と付け
ることが許されていた神社です。この新川皇大神社のお祭りを見に行きましたら、協賛企業がたくさんあることがわ
かりました。これは、町内会との連携だけではなく、企業との連携の可能性も大いにあることを意味しています。
学校での学習や活動だけではなく、部活動での活動だけでもなく、学校外の人たちとも繋がりをもち、第3の活動
を行うこともこれからは必要なことだと感じています。
「社会が大きく変化して」 と言われて久しいですが、その変化にも対応できるスキルを、ぜひ高校やこれから進む
大学や専門学校などの学校内外のあらゆる活動で身に付けてほしいと願っています。
令和7年(2025年)9月30日
校 長 宮 田 佳 幸
