4月、新川通り沿いの雪が解けると、北海道マラソンのコースとなっている新川通りを走るランナーを見かけるようになります。週末

 ランナーの私もよくこのコースを走りますが、桜の季節になると、新川通りの道路沿いには見事な桜が咲き、走っているととても幸せな

 気持ちになります。河川敷はいつもきれいに清掃されていて、気持ちよく走ることができていましたが、今年度、本校に着任してみて、

 初めて地域住民の方々が一斉に清掃活動を行っていることを知りました。

  そもそも新川の堤防に桜が植えられたのはどうしてなのか、新川さくら並木連合町内会(以下、連合町内会)のホームページを見てい

 ましたら、次のようなことが書かれておりました。 「新川は明治20年(1887年)頃に周辺地域の洪水防止と運河の役割を目的に造られた

 人工河川です。河川沿いに桜を植えて地域住民で楽しみたいと考えましたが、当時の河川法では堤防への植樹が禁止されていたためあき

 らめていたところ、平成9年(1997年)に河川法が改正され、堤防への植樹が可能になりました。これを機に地域住民や企業のさくら並木

 をつくろうとの機運が一気に盛り上がり、新川の堤防沿い7.5㎞に 755本を植樹し、この延長上にある手稲区側3㎞と合わせて10.5㎞と

 なり、長さ日本一の新川さくら並木が完成しました」その後、このさくら並木では、音楽祭やウォーキング大会、清掃活動など様々なイ

 ベントが行われ、 平成30年(2018年)11月には、これらのさくら並木をシンボルにした活動に対して、国土交通大臣表彰「手づくり郷土

 賞」に選定されたとのことです。日本一の長さのさくら並木なんですね。近くに住んでいるにもかかわらず、全く知りませんでした。

  連合町内会では、このさくら並木の景観を保つために、 毎年地域住民による一大清掃活動を行っており、今年は 4月20日(日)に、

 新川上の橋から新川中央橋の約7kmで行われ、割り当てられた西陵橋から稲積橋までの約1.3 kmを、新川西中学校の生徒の皆さんとと

 もに、本校の生徒も参加し清掃を行いました。生徒会やソフトテニス部、軽音楽部、野球部などの部活動の生徒や、呼びかけに応じて個

 人で参加した生徒もおり、 本校からは合わせて12名ほどになりました。 私も軍手をはめごみ袋と火ばさみをもってごみ拾いに参加した

 ころです。1時間ほどの活動で担当した区間のごみ袋の量は数十個にもなりました。中には開かれた状態のスーツケースなどの粗大ご

 も捨てられていました。

 今回は、地域をきれいにすることはもちろんですが、地域に貢献する機会となり、社会的な役割の一端を担うとても有意義な活動とな

りました。今回参加できなかった生徒たちを含めて、生徒たちには今後も許す限り地域に貢献する気持ちや行動を大切にしてほしいと思

っています。

 

 

 

 

 

  写真1:学校に集合し注意事項を受ける        写真2:ごみ袋はこのあとも増えました

 

 ついに桜の便りが北海道にやってきました。これから札幌も桜の咲く季節が参ります。新川さくら並木では、4月28日、29日の月曜

日、火曜日には、新川橋付近でライトアップするイベント「新川夜ざくら」も行われます。札幌も桜の名所がたくんありますが、

ぜひ新川のさくらを楽しんでほしいと思います。 

 

                                                令和7年(2025年)4月23日 

                                                 校 長  宮 田 佳 幸