11月9日からの一週間は、生徒のみんなも先生方もほんものから学ぶ機会が盛りだくさんの毎日を過ごしました。
 まずは1年生の体育です。この週から新たなユニットに入ったのですが、今回はヒップホップダンス。何と、この授業のスタートは、A-bank北海道のアスリートの方々とのコラボ授業です。ヒップホップダンサーとして現在活躍中のお二人とDJとして世界中を飛び回っているその道のプロの方が、実際のDJの機材を持ち込み、ヒップホップの歴史からDJの機材の扱い方、そして実際のダンスのレッスンなど、これまであまり触れたことがないダンスの世界へと生徒たちを誘ってくれました。はじめは恥ずかしそうにしていた生徒のみんなも、ほんもののDJが作り出すダンスミュージックにのって、楽しそうに体を動かしていたのが印象的でした。
 続いて11日水曜日。この日は朝から夕方までUHBが一日中、学校の様子を取材していきました。11月17日火曜日(訂正済み)のみんなのテレビの16時から17時の間で放映される、これ知りコーナーの中で、10分間ほど紹介されるそうです。
 この日の午後は、ほんものから学ぶプログラムが目白押しでした。4年生は、君が変わる30分という一連の講演の7回目で、今回は、札幌市経済局の提供により、外から見た北海道の魅力と題して、実際に中国でラーメン店を展開している起業家の方からお話を聞きました。また、1年生は、道徳の時間の取組の一環として、札幌市民の戦争体験継承プロジェクトと題し、戦争体験講話を行いました。戦後70年の節目の年に、実際に戦争を体験された方からお話を伺い、戦争の実相を感じ取るとともに、次の世代に何を語り継いでいくべきかを考える機会としたいと企画されました。講師の方は、終戦当時は小学校4年生だったとのことで、その当時の子どもたちの生活の様子を語ってくださいました。生徒のみんなは、話に引き込まれ、一心にメモを取る姿も見られたようです。

 翌日の12日木曜日は、札幌市内の新任の先生方が本校のほんものの授業から学ぶ機会がありました。課題探究的な学習の進め方を、実際の授業から学び合おうということで、この日午後から本校を会場に、初任者研修が行われ、中学校と高校の新任の先生約50名が本校を訪れました。国語の授業などは、生徒と一緒にグループワークの中に入り、生徒目線から国際バカロレアの課題探究的な学習を体験していました。生徒のみんなにとっても、普段とは一味違った学び合いの機会となったのではないかと思います。
 この他、この週は、札幌市議会の文教委員会やさいたま市議会の文教委員会の視察などもあり、本校の授業を見学された皆さんが、一様に、生徒が主体的かつ積極的に学んでいる姿に感心していました。
ほんものは多くの人を引きつける力があるのだと改めて思った一週間でした。本校の学びが、これからもほんものの課題探究的な学習であり続けるよう、生徒や保護者の皆さんと一緒になって取り組んでいきたいと思います。