5月30日土曜日、4年生対象の進路探究学習プログラム「SELF」の一つである「Learning Seminar Saturday」の第1回目が行われました。「SELF」とは「Stimulating Experience and Learning for the Future、刺激的な体験と将来のための学び」の略で、「ほんもの」に触れ、「ほんもの」を体験する機会などを通して、自らの学びと将来を自らの力でデザインできるようになることを目指した本校独自の取組です。

「Learning Seminar Saturday」は、通常の学校の日課と同様、午前は8時45分から12時25分まで、午後は13時から15時45分までとなっており、生徒たちは、自分自身の学習計画に基づき、午前のみの参加、午後からの参加、午前・午後の一日を通しての参加と、三つの中から自由に選んで参加します。第1回目の今回は、のべ60名ほどの生徒が参加しました。

 参加した生徒たちは、それぞれにグループを作り、ラウンジでおやつを食べながらリラックスして学び合うグループ、教室で黙々と問題演習に取り組むグループ、黒板を使って教え合うグループなど、様々な学びのすがたが見られました。学習計画の立て方講座や参加生徒のリクエストによって突然物理の講座が開かれたりもしました。そんな中、時々、職員室を訪ね、スタンバイしている先生に熱心に質問している生徒もいました。この日は、国語、数学、理科、英語の先生がいつでも質問に対応できるよう、職員室でスタンバイしていましたが、私が見ている時間帯は、数学と理科の先生への質問が多かったようです。

 参加した生徒にインタビューしたところ、「とてもためになった一日」「分からないところが分かってスッキリした」「来てよかった」などの声が聞かれました。まさに、やらされるのではなく、自ら目的をもって主体的に参加したからこその感想だと思いました。色々と提供されるメニューの中から、自分なりに意味を考え目的をもって選択し、主体的に参加する経験自体が、自らの学びをデザインする第一歩となっています。