6月8日月曜日から、4日間の日程で、初めての定期考査が始まっています。4年生のみなさんは、入学後これまでの「SELF」学習の成果を試す意味で、真剣に答案用紙に向かっています。

本校の試験の特長として、全教科とも答案用紙に「プレリフレクション」という欄が設けられています。これは、今回の試験を迎えるに当たり、どのような準備をしてきたのか等について、答案用紙配付後、試験開始までの間に自分自身で振り返り、書き留めておく欄です。これで試験に向かう気持ちを奮い立たせるととともに、答案返却後は、各自、試験結果を自己分析する際の貴重な参考資料とします。まさに、「SELF」型試験活用法のアイテムと一つとなっています。

 一方、1年生は、国際バカロレアのMYPプログラムを活用した課題探究的な学習を展開しているため、定期考査はありません。評価については、各教科のユニットプランナーに基づき、ユニットの最後に提出される評価課題で行われます。評価課題はいわゆるテストの場合もあれば、レポートの場合もあります。そのため、4年生の定期考査期間中も、いつもと同様、セッション3までの日課をこなしています。4年生や開成高校の2,3年生は午前中で試験が終了し下校しているため、午後からの校舎は、閑散として静かで、若干さびしい感じがします。

 定期考査中は、一日の時間が特別日課となるため、苦肉の策で、1年生のセッション2の途中に給食と短縮コズモタイムが入っています。11時に始まったセッション2は、11時50分から13時の間一旦中断となり、13時から再開。何と終了は13時50分と、かなりの長丁場です。1年生の生徒のみなさんには、何かと不便をかけていますが、これも、高校生と中学生が一緒に学ぶ中等教育学校ならではの調整の一つであり、実は、「わたし、アナタ、min-na そのすがたがうれしい」に気付く、きっかけの一つになるのかなとも思っています。

 本校では、何か一つイベントがあるごとに、これまでと違ったものの考え方が必要となります。まだまだ、本校の学校づくりに向けた探究の旅は続きます。