令和元年(2020年)3月19日金曜日から24日火曜日にかけて、前期課程1~3年生の2回目の分散登校と後期課程4~5年生の分散登校を実施しました。前期課程の生徒は給食実施のため前回同様少人数授業の集団であるチーム単位で教室に入り実施しました。後期課程の生徒は学年ごとに多目的ホールに集合し、学年単位で実施しました。

 今回の分散登校では、学年ごとに簡単な修了式も行いました。前期課程は各教室のテレビを通じて私から短く話をさせていただきました。後期課程は多目的ホールで学年ごとに話をさせていただきました。今回も様々な事情で登校できなかった生徒さんがいますので、以下に、前回の前期課程の子どもたちの様子に続いて後期課程の子どもたちの様子の写真を掲載するとともに、修了式での私からの話の概要を掲載させていただきます。

▼後期課程の生徒は1メートル以上の間隔を開けて多目的ホールに集まり、学年単位で修了式を行いました。

 

▼修了式終了後は、右の写真のように学年の先生方からのお話などが学年集会形式で行われました。ちなみに、前期課程の生徒は、右の写真のように、テレビを利用して修了式が行われました。

 


修了式の話(概要)

 皆さん、おはようございます(こんにちは)。新型コロナウイルス感染症の影響で、令和元年度の修了式もこのような形での実施となりましたが、皆さんの元気な姿を見てとてもうれしく思っています。

 まずは、皆さんの協力に感謝の気持ちを伝えたいと思います。臨時休業、学校行事の中止、対外的な大会や発表会への参加取り止めなど、これまで当たり前だと思っていた日常が一変する状況が続いていますが、皆さん、この状況を受け止め、非常に協力的に対応してくれています。先生方はこのことをとてもうれしく思っています。ありがとうございます。

 さて、今年度の修了に当たり、一点お話ししたいと思います。昨年10月の後期始業式で私は、目的(何のために)と目標(何を目指すか)の違いや、この2つをセットで意識することの大切さについてお話をしました。覚えているでしょうか。このことをきちんと押さえておかないと、例えば、「健康のために(目的)一生懸命ダイエットをしたら、目標は達成できたけれど健康を損ねた」なんてことになりかねませんよ、という話です。

 このことを、今回の新型コロナウイルス感染症対応に当てはめてみたいと思います。皆さんに不自由を強いている臨時休業や外出の制限、手洗い・咳エチケットの励行などの目的は何でしょうか。それは、皆さんとその家族のみならず、札幌市民、北海道民、ひいては日本で生活する全ての人たちの生命と健康を守ることです。これが目的です。そのために、感染拡大を防止し、感染のピークを少しでも遅くして対策のための時間を生み出し、万一重症となった患者さんが出ても確実に適切な医療を受けられるようにするという目標を掲げ、全員で協力して取り組んでいます。この目的と目標をセットで意識することを忘れてしまうと、今回のような不自由な日常を送る意味が見えなくなり、必要以上に不安が募ったり、イライラしてしまったりすることになってしまいます。改めて目的と目標をセットで意識することの大切さを皆さんと共有したいと思います。

 さて、春休み以降も、通常の日常生活を取り戻すにはまだ時間がかかりそうですが、今、私たちにできることは、うつらない、うつさないという予防策をしっかり行い、少しでも風邪の症状を感じたら決して無理をせずすぐに家族に相談し、睡眠、食事、運動を意識して規則正しい生活を送ることです。感染拡大が少しでも早く終息し、4月にまた皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

 以上で、私からの話を終わります。


 本日はご覧いただきありがとうございました。

令和2年(2020年)3月24日