令和元年(2019年)8月31日土曜日、今年度の第4回「校長カフェ」を行いました。今回は、5年次主任の宮森教諭とのコラボにより実施しましたが、事前に予告したこともあり、いつもよりも多い37名の保護者の方にご参加いただきました。

 今回は、「『自分ごと化』から主体性を育む」と題した「SELF」と呼ばれる考え方に関する宮森教諭の講演を中心に実施しましたので、この講演を行うに至った背景を簡単に振り返らせていただきます。

 第1回「校長カフェ」で、本校の使命は、生涯にわたって学び続ける自立した学習者を育てることであり、そのためには、自ら疑問や課題をもち、主体的に解決する課題探究的な学習に取り組む必要があるとお伝えしました。国際バカロレア(IB)の教育プログラムを導入しているのは、6年間の課題探究的な学習をより効果的なものにするための手段です。

 第2回「校長カフェ」では、実際に課題探究的な学習に取り組んだ子どもたちが感じている戸惑いについての具体的な場面を想定しながら、保護者の皆様とグループワークを行いました。そののち、戸惑いの要因の一つであると考えられる受験勉強との関係について、脳科学者の茂木健一郎氏の著書を紹介しながら、私の考えをお伝えしました。具体的には、課題探究的な学習を自分のモノにした子どもたちは、受験というイベントも課題探究的な学習で得たスキルを活用しながら効果的に取り組み、乗り越えていけるのではないかという趣旨のお話をしました。

 第3回「校長カフェ」では、課題探究的な学習で身に付いた力を「見える化」したデータとして、河合塾の提供する「学びみらいPASS」を題材とし、その結果を紹介しました。4年間、IBのMYPのプログラムを活用した課題探究的な学習に取り組んだ子どもたちの成果として、課題発見力、表現力、協働して取り組む力など、社会で活躍するために必要な力が高いレベルで身に付いていることを確認しました。一方で、受験に必要な知識に課題がある点については、編入生の取組を通して本校独自に培ってきた、「SELF」の考え方にヒントがあるのではないかということを紹介したところ、改めて宮森教諭から直接話を聞いてみようということになりました。こうして、宮森教諭とのコラボによる「校長カフェ」が実現したわけです。

 講演終了後、参加いただいた保護者の皆様からたくさんの感想をいただきました。さっそく整理して宮森教諭と共有するとともに、今後の取組に生かしていきたいと考えています。お忙しい中、感想をご記入いただいた保護者の皆様に感謝を申し上げます。

▼こんなにたくさん感想をいただきました。

 本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

令和元年(2019年)9月3日