4月発行の学校便りに校長の原稿を掲載したいとの話があり、着任直後の職員会議、入学式及びPT会資友会入会式で共通して取り上げた、「比較」よりも「伸び」を実感できる学校を、という趣旨の記事を書かせていただきました。お子様の学年が上がるにつれ保護者の皆様の手元にお便りが届かなくなるとのお話をお聞きしますので、担当の先生がすぐにホームページに掲載してくれました。初めて知ったという保護者の方は、お時間があればご覧ください。(次の「学校便り」のリンクからお入りください。)

学校便り 

 ところで、この記事の中で私は、札幌市教育委員会が作成した「さっぽろっ子『学び』のススメ」というリーフレットに触れさせていただきました。「大人は子どもを他者と比較するのではなく、その子自身の成長を認めてあげることが大切」との教育観は、本校の学校教育目標「わたし アナタ min-na そのすがたがうれしい」に込められた理念と同一のものであり、同じ札幌市立の学校としてこの教育観を大切にしていきたいと考えています。

 

 学校便りでは紙面の都合で詳しく紹介できなかったのですが、この教育観を保護者や市民の方と共有するために札幌市教育委員会が開催したフォーラムの講師を務められたのが、これも記事の中で触れさせていただいた東洋大学の川合正先生です。川合先生の講演は大変好評で参加者の方から多くの前向きなコメントが札幌市教育委員会に寄せられ、その内容は札幌市立の各校にも伝えられました。そのコメントの中に、「印刷プリントだけではわからない効力を教えていただける機会をいただきありがとうございました」とか「リーフレットは子どもを通して知っていて意識はしているのですが、実践がなかなか難しかった。今回のお話では具体的な事例、やりとりも聞けてとても良く理解できた」などのコメントがありました。資料を作成した人たちの思いは配付しただけで伝わるものではなく、あらゆる機会をとらえ理解を深めるための説明の機会をもつことの重要性を改めて認識させていただきました。

 本校の取組や理念についても、分かりやすく説明する機会を大事にしていきたいと思います。この「校長室の窓」もこうしたツールの一つになるよう、定期的な更新に努めたいと改めて思いました。

 本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

令和元年(2019年)5月13日