㉛学ぶ意味-インタビュー&意見文-(国語科54期1年次)
2026年度の1年生(1,3,5組)を対象に、学ぶ意味-インタビュー&意見文-と題して、現代の国語の授業を実施しました。
学ぶ意味 全体像説明プリント.pdf [ 238 KB pdfファイル]
伸ばしたい力
a.主張と論拠の関係性や、その妥当性について理解する力
b.聞き取ったり読み取ったりした情報をもとに、自分の考えを広げたり深めたりする力
c.インタビューや読書など様々な観点から情報を収集して、伝える内容を検討する力
d.読み手の理解が得られるように、論理の展開や文章の構成を工夫する力
単元の流れ
STEP1.「学ぶ意味」をテーマにクラス全体で意見を共有する。
STEP2.先輩(+保護者)にインタビューする。
STEP3.「学ぶ意味」というタイトルで意見文を書く。
STEP1(3時間)
まずは、これまでの経験を振り返り、学校・部活・その他の活動を通して、自分自身が「学び」を感じた時を洗い出し、そこからどのような学びを得たのか、ペアで共有してもらいました。
次に、自分たちの意見をクラス全体で共有するために、「私が考える学ぶ意味は○○だ。なぜなら●●だからだ。」と端的にGoogleフォームで回答してもらいました。
その回答を生成AIでまとめると、あるクラスではこのような特徴が出力されました。
1.自己の可能性と未来の選択肢 2.視野の拡大と精神的豊かさ 3.社会で生き抜く力 4.社会への貢献と進歩
この中から、自分の考えに最も近いものを選択し、ペアで共有しました。
さらに、生成AIに「あなたが考える”学ぶ意味”は何ですか?」と質問し、そのキーワードを次の通り整理しました。
1.世界の「解像度」を上げること 2.断片的な情報を「知恵」に変えること 3.「知らない自分」を更新し続けること
この中から、自分では考えが及ばなかったものの「たしかに!」と思えるものを選択し、ペアで共有しました。
生徒の回答と生成AIの回答、どちらが優れているということではなく、生成AIを活用することによって議論の火種を作り出すことができ、思考が促進されることを全体で確認しました。
その後、ゲストティーチャーとして1組金子先生(英語科)、3組千葉先生(保健体育科)、5組佐々木先生(数学科)をお招きして、授業者から先生方にインタビューする時間を取りました。
それぞれのクラスにおいて、ゲストティーチャーのキャリアや価値観(どのような学生だったのか,なぜ教員になったのか,その教科の面白さは何なのか等)を伺いながら、先生方が考える「学ぶ意味」についてお話しいただきました。
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ゲストティーチャーインタビューに対する生徒の感想を生成AIでまとめると、次の結果が出力されました。
1.「学び」は知識を得るだけでなく、視野を広げたり、人生の選択肢を増やしたりするものであると捉えるようになった
2.日常生活や人との関わりの中にも学びがあることに気づき、学びを身近で主体的なものとして考えるようになった
3.ゲストティーチャーの経験談を通して、挑戦することの大切さや、失敗を前向きに捉える姿勢の重要性を学んだ
4.「まずはやってみる」という行動の大切さや、行動によって経験の意味を深められるという認識が広がった
5.相手の話をよく聞き、関心をもって質問を重ねることで、より深い対話が生まれることを理解した
6.質問の工夫や雰囲気づくりなど、インタビューに必要な姿勢や技術への意識が高まった
7.他者の考えに触れることで、自分自身の考えや価値観を見つめ直す機会となった
8.学びを自分の成長や将来と結びつけて考える姿勢が見られるようになった
STEP2(1時間)
ゲストティーチャーインタビューを踏まえて、1年生が先輩方へ「学ぶ意味」についてインタビューする時間を取りました。
今回協力してくれた先輩方は2,3年生の計100名です。
年次をまたいだ4人1組を作り、1年生が先輩方にインタビューする時間を20分×2回取りました。
ルールとして、次の3点を提示しました。
1.先輩方にリスペクトを持ちながら、興味関心に応じて自由にインタビューしてOK。
2.ただし、最後の方で「学ぶ意味って何ですか?」という質問を入れること。
3.一問一答ではなく、先輩の回答を掘り下げて質問すること。
なお、インタビューの仕方については、全体像説明プリントの記載事項を改めて確認してもらいました。
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先輩インタビューに対する生徒の感想を1年生および2,3年生に分けて生成AIでまとめると、以下の特徴が出力されました。
1年生
1.先輩一人ひとりで「学ぶ意味」は異なり、将来・選択肢・視野など多様な考え方があることに気づいた
2.他者の価値観や経験に触れることで、自分自身の学びや将来について考えが深まった
3.学びは知識だけでなく、経験や人生の選択につながるものであると理解が広がった
4.先輩の実体験から、進路選択や日々の積み重ね、挑戦の大切さを具体的に学んだ
5.インタビューを通して、深掘りする質問や聞き方、対話の工夫の重要性を実感した
6.学びを今後の学校生活や自分の行動に生かそうとする主体的な意識が高まった
2,3年生
1.インタビューに答える中で、自分の「学ぶ意味」やこれまでの経験を言語化し、自己理解が深まった
2.後輩からの質問をきっかけに、自分の高校生活や学びの姿勢を振り返る機会となった
3.人に伝える難しさ(言葉の整理・構成・語彙力)を実感し、表現力の課題に気づいた
4.インタビューを「受ける側」の視点を経験し、対話やコミュニケーションへの理解が深まった
5.後輩の意欲に刺激を受け、自分自身の行動や努力を見直す契機となった
6.対話を通して他者の考えに触れ、今後の学びや学校生活に前向きに取り組もうとする意識が高まった
なお、本次は保護者の方を含めた公開授業として実施しました。計30名ほどの保護者の方にご参観いただき、以下のようなご感想が寄せられました。
3年生がとても楽しそうに話をしてくださいました。自分も普段の仕事での聞く姿勢で、とても良い勉強になりました。自分が藻岩高校生の時にはこんな専門的な授業が無かったので、大学生のような授業で驚きました。貴重な機会をいただきまして有難うございました。
先輩方のお話を伺い、子どもにとって進路や、これからの自分について考える良い機会となりました。今後の学校生活での成長を楽しみにしております。貴重な参観の時間をいただき、ありがとうございました。
1年生は真剣な眼差しで話を聴いて、たくさんメモしている姿が印象的でした。2年生はたくさん自分の経験を話していて、聴いてもらえる有用感、期待されていることに応えている自信に溢れた眼差しでした。どちらの学年とも楽しそうに授業を受けているのが見ていて嬉しかったです。娘は偶然、中学校と部活の先輩だったようで、話が盛り上がっていたようです。貴重な機会をありがとうございます。家庭でも学ぶ意味を話したいと思います。ありがとうございました。
人の意見を聞いて自分の意見を言う事は非常にこれからも役に立つと思います。私も会社で他の人が書いた作文に対して意見を述べる事をしています。その中で良かった点にフォーカスして意見を述べるのは今の私でも非常に大変です。とにかく他の人の意見を聞いて感想や意見を答える授業は今後も必要で社会に出ても必要になるので続けて欲しいです。自分の意見を言う事と他人の意見を聞くことのトレーニングになると思います。
先生は、生徒たちのいいところを褒めながら、大切なことをを伝えてくれていたので、子どもたちは主体的に学ぼうとしていました。 娘が笑顔で活動している姿を見ることができて安心しました。 人とつながりながら自分の学びを深め、成長していけるように関わってくれていることがとても伝わりました。 先生は保護者へもあたたかい声かけをして下さり、嬉しかったです。 藻岩高校に入学できて、よかったと改めて思いました。今日はありがとうございました。
年次や保護者の方との繋がりを感じながら、様々な意見に触れることによって、多様性の包摂を体感する時間となりました。
STEP3(5時間)
この後は、「学ぶ意味」というタイトルで意見文を書いていきます。
これまでに広げてきた考えをもとに、さらに情報を収集しながら、どのように自分の考えをまとめ上げるか、生徒たちは試行錯誤しているところです。
意見文の完成および振り返りを実施した後、記事を更新していきたいと思います。(5月下旬予定)
市立札幌藻岩高等学校国語科 對馬光揮
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