1・2年次向けに毎年10月の最終週に行われている「学問研究ガイダンス」ですが、今年度も実施することができました。

今年度は21講座を開講し、様々な学問分野の大学の先生にお越しいただき、大学の模擬講義や、先生ご自身の研究などについてお話を伺います。

生徒たちもメモを取って真剣に話を聞いています。

 

80分の講義はあっという間に終了し、20分の振り返りシートへの記入があります。

振返りシートの感想の一部を以下に紹介します。

人を幸せにする感性デザイン

 講義を受ける前は、デザインは色や形など外観ばかりをイメージしていたが、講義を聴いて、利便性を追求したものや楽しさを重視したものなど、身近にあるものすべてにデザインが関わっていることに気づいた。

 特に、ピアノの階段や深いゴミ箱などのデザインの事例を見て、とても興味深く感じたし面白かった。感性的なデザインは楽しさやユーモアがあふれていて、それら全てユーザーに対する思いやりや環境への配慮など、誰かのためになっていることが素敵だと思った。そういうアイデアを見ると、発想のすごさや、想像力に感心しがちだし、実際に自分もそうだったが、裏側には統計や心理学などのデータに基づいていることがわかった。ただ想像力に長けているだけではできる仕事ではないということだし、論理的な考えと感性的な考えが両立して成り立っていることがすごいと思った。それにデザインとは問題を解決するプロセスという言葉にもすごく納得できた。

 今回の講義で、デザインには色々な形があることを学んだし、より一層興味が湧き、自分なりのデザインを見つけたいと思える貴重な機会となった。

 

 

プラスチックは不思議物質!?プラスチックと米粉パンの意外な関係とは?

 講義を受けて、私たちの身近にあるプラスチックの面白さを学ぶことができました。プラスチックは様々な性質があり、その性質は、身のまわりの問題を解決しているのだと知り、とても興味深かったです。特に、ペットボトルについているフィルムはどのようにつけられているのか全く知らなかったけど、熱いお湯につけると縮むという性質を利用しているという話がとても面白いと思いました。

 米粉で作るパンについての話は、年々米を食べる人が減少していることや、アレルギーで小麦粉のパンが食べられない人がいるといった問題が解決されていることについて、とても素晴らしい研究だなと思いました。米粒でパンを作ることは簡単ではなく、アルファ化米粉を使用するといった工夫をすることでできることがわかりました。また、アルファ化米粒は高価であるという壁を乗り越えるために炊飯をせずにすりつぶすという工夫をしていることを知りました。

 プラスチックと米粉の共通点や粘弾性など、元をたどれば似ている部分は研究をしないとわからないし、大学の工学部という場所がどのような研究をしているところなのか知ることができてよかったです。自分は理科が不得意なのですが、これから頑張って勉強して、工学部に進みたいなと思うようになりました。本日はありがとうございました。