2016年 卒業生合格体験記 ~藻岩高校に学んで

<本校「進路のしおり」より、一部を掲載しています>

 

   【北海道大学(総合理系) 合格】

 僕は自分の第1志望であった北海道大学に合格することが出来ました。今日は僕がしてきた受験勉強の方法や反省点についていくつかお話ししたいと思います。

まず、第一に皆さんにやってもらいたいことは目標設定です。大学によってセンター試験と個別試験の点数の比率。また、教科ごとの点数の割合は大きく異なります。それによってこれからの勉強方法も多少変わってくると思うので、春休みが終わるまでに自分の受験したい大学、その大学の試験内容を調べ終えると良いと思います。また、そのときに全国を視野に入れ、先生方とよく相談すると良い大学が見つかると思います。

次に勉強方法ですが、ありきたりではありますが授業は集中しましょう。毎日ではありませんが、僕は11月中旬まで部活をしていました。それでもぎりぎり間に合ったのは授業を大切にしていたからだと思います。授業は、毎日6時間ほどあると思います。この6時間をフル活用できるかによって合否は変わります。また、先生方はその教科ごとのプロですので授業の中で問題に対する考え方を身につけるとかなり効率がよいと思います。そこで、気を付けて欲しいことは分からないことをそのままにしないでください。放っておくと確実に点数を落とす原因となります。その日中に先生や友達に聞いて解決しましょう。また、講習や模試も出来るだけ受けた方がいいと思います。講習では、授業で出てこない裏技がぽろぽろと出てきます。また、授業よりも実践に近い問題を取り扱ってくれるので、すごく良いと思います。模試は、現時点で出来ないところが明確に分かります。また、出来たところは自信になるので、模試を受け、復習し、苦手なところを徹底的に練習すると点数が伸びてくると思います。

次に、教科ごとに詳しく話をしたいと思います。まず、英数国ですが、少なくとも1つは自信が持てる教科を作ってください。それが、個別試験まで使う教科だとなお良いです。すると、その教科は安心して受けることができ、他の教科で多少失敗してもカバーできると思います。勉強方法としては、授業で考え方をしっかり身につけ、家でその問題の演習をすると良いと思います。また、単語帳は1日1ページで良いので毎日やってみてください。この3教科は特に基礎力や解いた問題の経験値が最後に物をいうので焦ってやる必要はありませんが、早めに実践形式の問題に取り組むと良いと思います。理科社会は、カリキュラム的に教科書が終わるのが11月の終盤近くまでかかってしまうので、時間のある夏休みに先に予習しておくことが必須です。そのときは、問題集に手を出さなくても教科書の簡単な例題を解いて考え方を身につけるので十分だと思います。また、問題集や参考書は基本的に学校で買った物で間に合うと思いますが、苦手な教科などは、他に買ってみても良いかも知れません。ただ、1つに決めてそれを徹底的にやったほうがいいです。

ここまで、いろいろ話してきましたが、最後はやっぱり気持ちだと思います。現役生はなかなか点数が安定しません。なので、模試などの結果が悪くても落ち込まなくて良いです。人づてで聞いた話ですが、最後の模試からセンター試験までの1週間で点数を100点伸した話や、僕の同級生でセンターの国語が80点くらいでE判定から逆転して北大に受かった例もあります。現役生は本当に最後の最後まで成績が伸びるので、最後まで続けた人が自分の進路を実現できると思います。頑張ってください。みなさんのご健闘を心からお祈りしています。

 

【小樽商科大学 商学部 合格】  

 私が高校生活で行ってきた勉強方法や感想、反省点を紹介します。

まず、私は基本を大切にするように心がけてきました。いきなり問題集や過去問に取りかかるのではなく、まずは教科書や先生が授業などで大切だと言っていたポイントを何度も繰り返しました。そして、ある程度基礎を理解することができたら、少しずつ内容を深めていくと良いと思います。しかし、今は、もっと基礎をしっかりやっておくべきだったと思っています。

私は、水泳をやっていたので、勉強との両立が大変だった時もありました。そのため、休み時間やバスの中などの小さな時間を見つけて、宿題や小テストの勉強に取り組みました。また、予備校などには通っていなかったので、学校での授業や講習を大切にしました。授業では、板書だけでなく先生がさりげなく言った事をメモして、授業の内容を少しでも覚えられるようにしました。みなさんも、授業をとにかく大切にしてください。今振り返ってみると、これまで受けてきた朝、放課後、土曜休日、長期休暇などの講習は、本当に役に立ったと思います。放課後講習のあとに、そのまま水泳の練習に行ったり、朝練のあとに土曜講習があったりと、大変な事もありました。しかし、その中でも講習を受け続けたことにより、少しずつ力をつけることが出来ました。また、1つひとつの定期考査や小テスト、宿題に全力で取り組むことも大切だと思います。先生方は、重要事項や入試に出やすい所を考慮してテストを作って下さっているので、学校でのテストは必ず本番に活かせます。模試では、わからなかった所や間違えた所をノートにまとめて、模試ノートを作り、同じ間違いは二度としないように心がけました。

私が最も大切だと思うことは、最後まで諦めずに、コツコツ努力を重ねることです。諦めてしまったら、出来ることまで出来なくなってしまいます。そして、「もう遅い」なんてことはありません。試験当日までベストを尽くすことで、結果は変わると思います。

私がここまで頑張ることが出来たのは、何度も励まして下さった先生方、友達、そして家族のおかげです。本当に感謝しています。みなさんも、体調に気をつけて頑張って下さい。

 

【弘前大学 農学生命科学部 国際園芸農学科 合格】

 僕は推薦入試で大学に合格したので、推薦入試を選んだ過程や分かったことを書きたいと思います。

 僕は入学当初から農学部のある大学に進学したいと思っていました。また、1年生の時の3年生が国公立大学に108人合格していることを知り、学年の100位以内に入りたいという思いで勉強に取り組んでいました。今考えると、具体的な目標を持っていたことが良かったと思います。推薦入試は、受験の機会を増やしたいと思い考え始めました。そこで、大学の要項を見て、評定が足りていないということに気づきました。その時期が2年生の第3回定期考査前だったので早めに対策ができ、これまで以上に勉強に取り組みました。これから受験のみなさんは、行く可能性がある大学の要項を早めに確認しておくことをお薦めします。

 僕は推薦入試を受けるに当たり、とても悩んだことがあります。それは、推薦入試で不合格だったらどうしようということです。推薦入試前の1ヶ月間は、準備に時間を取られ、他の勉強をする時間はなかなか確保できませんでした。そのことを不安に思い、3年生になってからは、参加できる講習、模試はすべて参加しました。しかし、そこに失敗がありました。それは、特に模試の復習が十分でなかったことです。講習や模試は、予習・復習が基本です。僕は得意科目については素早く復習しましたが、苦手科目は後回しにしてしまいました。得意科目を伸すことはとても重要ですが、苦手科目を少しでも克服すれば点数を大幅に伸すことが出来ます。皆さんは特に復習を大切にしてください。

 推薦入試は受験の機会を増やすためにとても良い方法ですが、安易に選択することは危険です。しかし、前もって準備していれば、失敗しても一般試験で再挑戦することは十分可能だと思います。また、やっていてとても良かったと思うのは、先生方と進路の相談をしていたことです。夏休みに進路についてとても悩んだことがありましたが、先生に相談に乗っていただき、推薦入試で頑張っていこうと決意を固めることが出来ました。なので、今のうちから積極的に先生方と会話をしておくようにしましょう。時間はあっという間に過ぎるので、時間を大切にして、出来ることからコツコツと頑張ってください。