学校設定科目「地学野外観察」では

全3回のフォールドワークを,市立札幌開成中等教育学校と共同実施します。
実際に自然の中での体験を通じ、机上では得られない経験をします。 

かんらん岩と大地の変動

今回は、アポイ岳ジオパークでのかんらん岩の観察やアポイ岳登山を通じて大地の変動を実感します。
参加者は、それぞれレポートを作成し提出します。校内に掲示し巡検を紹介するポスターなども作成する予定です。

参加
 1年次生徒11名, 2年次生徒2名(普通科3名,数理データサイエンス科10名)引率教員1名
 
講師
 様似町役場商工観光課   加藤 聡美 氏
 ジオラボ・アポイ岳 所長 島田 哲也 氏
 
日程
 7月20日(日) 
  8:30 札幌開成中等教育学校をバスで出発
 11:45 <かんらん岩広場見学>
 12:30 <ホテル アポイ山荘にて講義>
 13:15 <アポイ岳ビジターセンター見学>
 14:00 <プレート境界と旧採石場下の川原の見学>
 15:00 <ジオラボ・アポイ岳にて実習 かんらん岩、岩石薄片の観察> 
7月21日(月・祝) 
  8:00 <アポイ岳登山>  
 11:00 山頂着 下山 
 13:00 様似町を出発
 17:00 札幌開成に帰着
 
参加者の感想
  • 専門家の話が聞けて、事前学習だけでは分からない深い内容を学べた。特にアポイ岳の成り立ちや、かんらん岩についての理解が深まり、事前学習での疑問が解消されて充実した内容だった。講師の解説は要点がしっかりまとまっていたので、メモを取っておくことが重要だと感じた。
  • 学んだことを実際に山に登って見てきました。かんらん岩がせり出しているところは迫力がすごかったです。他にも希少な高山植物を見ることができました。登山は五合目を過ぎたあたりから険しすぎて大変でしたが途中の景色がきれいだったので頂上まで登れてよかったなと思います。
  • アポイ岳の環境と植物の関係について、新たな発見があった。高山植物は競争に負けて麓から追いやられた結果、アポイ岳の特殊な環境に適応して生育しているという話に驚いた。環境の変化に強いネジバナを観察し、適応した植物が定着していることを実感できた。また、夜にしか咲かないアポイマンテマなど、印象に残る植物も多かった。
  • 宿泊を通じて仲間との絆が深まった。 ホテルはきれいで快適、食事も美味しく、友達との仲がより深まった。チームワークが高まったと感じている。
  • 登山は大変だったが、得るものが大きかった。下山時には「無の領域に達していた」。
 当日の様子