「科学技術を通して世界を見る」-科学ジャーナリズムの世界

  「英語で科学の世界を広げる」-科学翻訳の世界

目的
  • 科学ジャーナリズムの本質を捉えることによって、物事を常に批判的思考力を持って考える習慣を身につける。
  • 科学翻訳の難しさや楽しさを理解することによって、科学への興味関心を深め、科学を世界的視野で捉えるきっかけをつくる。
講師

  法政大学 経済学部 物理学研究室 教授 藤田 貢崇 氏

日時

  令和6年4月30日(火) 6・7校時

対象

  全校生徒・保護者

R6_SSH講演会 今年度のSSH講演会は法政大学から藤田貢崇先生をお招きして、「科学技術を通して世界を見る」-科学ジャーナリズムの世界・英語で科学の世界を広げる」-科学翻訳の世界 の2本立ての講演をしていただきました。講演会に先立ち、小泉泰之副校長から、本校SSHでは「サイエンスは理系文系を問わず学ぶべきものであり、在学中も卒業後も常にサイエンスに興味・関心を持ってもらいたい」と全校生徒に対してメッセージを送りました。講義前半では、足尾銅山鉱毒事件を例に、日本の近代化・最先端の工業技術の開発という光の面と鉱山周辺の自然破壊という陰の面があるということを学び、「なぜ科学ジャーナリズムが必要なのか」や「科学だけで解決できない問題」というお話に発展していきました。講義後半では、翻訳の必要性についてのお話を聞きました。英語には英語の、日本語には日本語の文化があり、ある言語にしかない「言葉」が存在するため、ある言語を他の言語に完全に置き換えることは不可能であるということから、科学英語の翻訳には「わかりやすく、自然な日本語の表現を追求すること」「類義語をたくさん知っておくこと」「英語よりも日本語を丁寧に扱うこと」など教えていただきました。