6月12日(月)、6月14日(水)のグローバルシティズンシップでは、日本ハビタット協会さんのご協力のもと「トイレから世界の諸課題を考える」というテーマで授業を行いました。

 

6月12日は、世界のトイレ事情について学びました。23億人もの人がトイレの無い生活をしていること、特に女性や女の子たちに起こる様々なリスクについても知りました。トイレがないことで、健康や安全が脅かされ、社会進出の機会も奪われてしまう、トイレはまちづくりの特効薬という点が印象に残りました。

  

6月14日は、そのような村にどのようにトイレ建設のアクションを起こしていくのか?その方法や、その過程で生まれる苦労について、すごろく「スマイルトイレゲーム」を体験しながら学びました。生徒からは「『トイレを作ってあげる』ではなく、『トイレを作れるよう支援する』という言葉が印象に残った」「技術も、お金も、周りの理解も必要一歩進んでも、すぐに後退してしまう。」などの振り返りがありました。

  

 「そもそも、世界の問題は、私たちに関係あることなのか?」という問いから始まった今回の講座。世界の問題が私たち自身の暮らしに関係があると実感するのは簡単ではないが、知ることで、「日々の暮らしや当たり前を考える機会」になる、「自分たちの生活の当たり前にどのような背景があるのか?どのような人や制度に支えられているのか?そのように学ぶことが、みなさんの生きる力となっていく」と、この講座全体に関わるメッセージもいただきました。