盲導犬「グレン号」が来校しました                                                                                 

本校では学校祭の期間に「啓北まんじゅう」を販売し、生徒達や来校された皆さんに買っていただいています。今年はその売り上げを利用し、何か生徒に還元できないかと考えた元生徒会長さんの発案で「盲導犬を学校に招こう」とこの企画が行われました。3年生の「英語探究」の授業の中で、フェアトレードの商品販売で得た収益を「盲導犬協会」に寄付をした際に、実際に施設を見学し、盲導犬や盲導犬ユーザーの方々を理解することの重要性を知った彼女は、是非生徒のみんなにも盲導犬への理解を深めてほしいと語っていました。当日は盲導犬協会から西川さんと「グレン号(2才)」をお招きしました。

   

 

   西川さんはグレン号をとなりに待機させ、まず盲導犬の仕事について説明してくれました。 それらは、1.まっすぐ歩く2. 交差点で止まる   3.障害物をよける    4.目的地を探す    5.不服従の服従  (危険を察知して盲導犬が自ら判断し止まること)だそうです。今度は実際に生徒に目隠しをしてもらい、グレン号と一緒に障害物を避けて歩く体験をしてもらいました。

 

 街中で盲導犬がハーネスをつけて仕事をしている際に注意してほしいことは、「むやみにさわらない」「えさなどを与えない」ことだそうです。また盲導犬が信号の色を判断できないので、音や周囲の状況で判断しているそうです。ですから視覚障害者の方達は音の出ない交差点では、信号の変わり目を教えてもらえると安心だそうです。

  

 実際に盲導犬になるのはとても大変なことで、最初は55頭が1年間パピーウォーカーに預けられ、実際に訓練に入れるのはそのうち25頭前後で、さらにその中の12~15頭だけが試験に合格し、やっと盲導犬になれるそうです。そして盲導犬として12年間働いた後は盲導犬協会で余生を過ごします。西川さん、グレン君今日はありがとうございました。