入学式_080408
入学式_080408
本日の推し5Bs
【ことばの力】【考える力】【想い浮かべる力】【やり抜く力】【試そうとする力】
本日は、令和8年度第54回入学式を多数の御来賓、多数の保護者のご臨席を賜り挙行することができました。
保護者の皆様、御来賓の皆様、そして本校職員の入学生を歓迎する想いから、終始和やかな雰囲気でした。本校での3年間における出会いから多くの価値観に触れ、多様性を受け入れるようになることを期待しています。また、卒業までにMOIWA5Bsを身に付け、本校での探究活動をとおして自分羅針盤を手に入れ、自分の信じる路である『信路』をしっかりと歩んでいってほしいと願っています。
【撮影・提供:放送局】(ありがとう)

【令和8年度 式辞】
長かった冬に終わりを告げ、本校華道部が生けたこちらの花々が春の息吹をこの式場に届け、船出の日に華を添えてくれております。
この佳き日に、御来賓並びに多くの保護者の皆様のご臨席を賜り、本校第54回入学式を挙行できますことに、教職員一同、衷心より厚く御礼申し上げます。
ただいま入学を許可いたしました新入生の皆さん、入学おめでとうございます。ようこそ藻岩高校へ。若さと可能性に満ちた皆さんを迎えることができたことを、本校として大変うれしく思います。また、本日までお子様を大切に育ててこられました保護者の皆様に、心からお祝いを申し上げます。
さて、新入生の皆さんは、本日から三年間の高校生活をスタートさせます。皆さんの胸中には、期待とともに少しの不安もあることでしょう。これから皆さんが藻岩高校で過ごす三年間について、いくつかお話ししたいと思います。
まず、後ほど紹介される校歌についてです。本校の校歌は、詩人でもあった初代校長、瀬戸哲郎氏が作詞しました。その歌詞には、本校の建学の精神が見事に謳い込まれています。それが「たけたかく」の精神です。「たけ」とは自分の身の丈を意味し、自分の理想や夢を高く掲げ、その実現のために努力することで、その丈を越えて大きく成長してほしいという想いが、この言葉に込められています。校歌の歌詞にある「われら たけたかく こころさかんに」という言葉には、藻岩高校で学ぶ者として、常に高い志を持って挑戦し続けてほしいという温かい想いが表されています。
本校では、三年間の教育活動、探究活動、そして部活動を含む様々な課外活動を通して、卒業までに身に付けてほしい資質・能力として、いわゆるグラデュエーション・ポリシーに五つの力を掲げています。それは「ことばの力」「試そうとする力」「想い浮かべる力」「考える力」そして「やり抜く力」で、MOIWA5Bsと呼んでいます。皆さんには、授業だけでなく学校生活のあらゆる場面を通して、この五つの力を身に付け、自らの可能性を広げていってほしいと願っています。
次に、本校の特色である探究活動についてお話しします。皆さんは中学校までに「総合的な学習の時間」を経験してきたと思います。しかし本校の「総合的な探究の時間」は、それとは大きく異なります。中学校では与えられた課題やすでに知られている課題について調べたり考えたりすることが多かったと思いますが、本校の探究では、自分自身の興味や関心、生き方から生まれる問い、すなわち自らが立てた問い、リサーチ・クエスチョンを出発点とします。その問いを解決するために、自ら行動を起こし、調査し、考え、挑戦していく。そして、その探究の成果をもとに、最終的には自分自身の将来を見つめた「自分羅針盤」を作り上げます。その羅針盤を手に、自分が信じる路、すなわち『信路』の実現に向けて歩んでいってほしいと思います。
次に、皆さんがこれから生きていく社会は、変化が激しく、将来を予測することが難しい時代であると言われています。そのような世界を生きていくために大切なことを二つお話しします。一つ目は、多くの「レンズ」という視点を持つことです。高校生活を通して様々な人と出会い、多くの考え方や価値観に触れてください。多くのレンズを手に入れることで、物事を多面的に見る力が身に付き、多様性への理解が深まります。二つ目は、その多様性を受け入れる柔軟さを持つことです。
札幌市が掲げる「自立した札幌人」の姿の一つに、「自分のよさや可能性を認め合い、しなやかに自分らしさを発揮できる人」という言葉があります。互いの違いを認め合いながら、それぞれの個性を大切にし、自分らしく力を発揮できる人へと成長してほしいと願っています。
また、近年は「人生百年時代」と言われています。これからの人生にはさまざまなステージがあり、その中でそれぞれが自分の強みを発揮していくことが大切になります。そのためにも、高校生活の中で自分自身をよく見つめ、自分の得意なことや大切にしたい価値観を見つける「自分の強み探し」を続けてほしいと思います。
さらに、皆さんの高校生活にはもう一つ大きな特徴があります。来年度、開校する彩輝高校の生徒と、皆さんは二年間同じ校舎で学校生活を送ることになります。皆さんには、藻岩高校最後の入学生として、本校がこれまで大切にしてきた伝統を学び、伝えるとともに、彩輝高校の新しい知見を取り入れながら、互いに切磋琢磨し、ともに成長していく関係を築いてほしいと願っています。
次に、保護者の皆様に一言申し上げます。本日まで十五年間、お子様を大切に育ててこられたご労苦に、心より敬意を表します。高校三年間は、生徒たちが心身ともに大きく成長する一方で、悩みや葛藤も経験する多感な時期です。本校教職員一同、生徒一人一人の成長を全力で支援してまいります。どうか保護者の皆様におかれましても、私たちとともに生徒たちの良き伴走者として、温かく見守り、応援していただきますようお願い申し上げます。
続いて、御来賓の皆様に申し上げます。本日はご多用の中、本校入学式にご臨席を賜り、誠にありがとうございました。日頃より本校の教育活動に温かいご支援をいただいておりますことに、心より感謝申し上げます。今後とも本校生を温かく見守り、応援していただきますようお願い申し上げます。
結びになりますが、本日入学いたしました54期生の皆さんが、仲間や先輩、そして多くの人との出会いの中で大きく成長し、自らの信路を切り拓くことで、たけたかく成長することを心より願い、式辞といたします。
『たけたかくあれ』
令和8年4月8日 市立札幌藻岩高等学校長 野口浩史

