式辞

 

 

 

40期312名の皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんは 本日ここにめでたく、

 

名誉ある卒業証書を手にされました。

 

卒業生自身は申すまでもなく、保護者の方々は久しく、名誉あるこの日を楽しんで

 

お待ちになったことと推察いたします。

 

教職員を代表し、深く喜びを持ってご卒業をお祝い申し上げます。

 

有為な若者を、世に送り出すことにつきまして、その別れを惜しむとともに、

 

教育者としての責務を果たし得たことに、喜びと満足を感じております。

 

 

 

皆さんが 志をたて、希望に燃え、本校に入学されましたのは、今や短きも3年の昔となりました。

 

夢多き若者として一生の最も新鮮で、感受性に富む数年をここで過ごされ、

 

すべての教育課程を終了し、今、開拓者としての 資質を身につけらました。

 

ここに至るには、皆さん自身の日々の努力はもちろん、皆さんを支えてくださった

 

たくさんの方々のおかげであることを忘れてはなりません。

 

 

 

本校の教育は単に知識を授けるものではなく、自ら学び得る人と為すところにその目的があります。

 

変化する社会において、正解のない課題に対し、確かな知識に基づいた自分の考えを持ち、

 

多様な他者に伝え、他者を受け入れ、ともに考え最適解を導き出す。それがこれからの務めであります。

 

悲観主義者はあらゆる機会の中に困難を見いだしますが、あらゆる困難の中で機会を見出すのが

 

開拓者であります。

 

 

 

社会は実に多種多様な人物を求めており、未来は若者を待っています。

 

新川高校の一職員として私が常に考えておりますことはフロンティアスピリットに溢れた

 

多種多様の人物を養いたい、ということであります。

 

新川高校は誇りと期待を持って皆さんを世に送り出します。

 

 

 

皆さんと共に過ごした時間は大変愉快でありました。

 

皆さんもまた本校で過ごした年月が楽しかったと、言ってくださることと思います。

 

 

 

では、これでお別れしなければなりません。

 

前途に 幸多きことを願いはなむけの言葉といたします。

 

 

 

最後になりましたが、保護者の皆様には本校に対するこれまでのご支援ご協力に改めて感謝申し上げます。また、卒業式にお招きできなかったことを、大変申し訳なく思っております。何卒、非礼をお許しください。

 

卒業生の皆さん、開拓者としての誇りを胸に、社会の光となってください。 

 

 

 

令和3年3月1日 市立札幌新川高等学校  校長  熊谷修司