8期生へ伝える進路選択の広がり

 7月職業ゼミ所属の1年5組から、警備・誘導の仕事について学年全体へ報告がありました。代表して鎌中さんが旗振りの動作を披露し、株式会社SOU様から教わった警備・誘導のポイントを説明してくれました。さらに進路支援担当2名から、夏休みに北見へ企業開拓に出向いたことも報告しました。警備・誘導、建設、工業などの業種で新卒者が活躍し、その流れを受けて進路選択の広がりや、チャンスが増えていることを伝えました。北見3社の写真や動画を流すと、4名の生徒から挑戦してみたいと挙手がありました。こうして一人の学びや学級・コース単位の経験が、学年全体のものとなり進路選択がより充実していくことを願っています。これからも企業様から教わった大切な考え方や旬なテーマを、生徒たちに還元していきたいです。

        

 

8期生(生徒、教員)の夏休み進路一人旅

 2学期初回の職業Ⅰでは、進路に関する夏休みの取組の報告会を行いました。お題は「進路一人旅」でした。進路につながる事柄であればどんな内容も可です。興味ある仕事について調べたり、店舗に足を運んだり、働く人にインタビューしたり…生徒56名と1学年教員はどんな探究をしたのでしょうか。発表してくれた生徒5名からは、ドラッグストア店内の観察、自らアポをとっての職場見学、地下鉄構内で清掃をする方へのインタビューなど、自分から動いて学びを得てきたことがよく分かりました。誰かに言われて行うよりも、自らの意志で行動する方がモチベーションは高く、学習効果も高まるはずです。進路選択は自ら手繰り寄せていく作業です。早速動き出した仲間の報告は、学年全体によい影響を与えてくれました。飲食店で接客を経験してきた教員もいました。生徒も教員もお互いに学び合いながら、これからも8期生の進路探究は続きます。

     

 

職業ゼミ「奈津子先生の接遇マナー講座」

 今年度スタートした1年職業ゼミのカリキュラムのひとつに「接遇マナー講座」があります。講師は航空会社勤務経験があり、現在は専門学校や企業セミナーで講師を務める金子 奈津子先生です。いつも明るく笑顔の奈津子先生の授業に、生徒も教員も引き込まれます。接遇マナーに込められた意味を理解すると、社会人の基本であることはもちろん、相手への思いやりの表現であると気づきました。正しい姿勢や笑顔の作り方、電話対応など実技も盛りだくさんです。どのクラスも1か月職業ゼミで学んだあとはストアコースに移ります。よい学習の流れのなかで杜カフェの接客に挑んでほしいです。生徒のよさに着目してくださる奈津子先生、いつもありがとうございます。

    

 

布草履への道~ものづくり×SDGs~ 

 夏季休業中にさくらトータルサービス様にご協力いただき、1年進路支援部2名が着物の布地でつくる布草履の研修を受けました。1年職業ゼミのカリキュラムの一つにSDGsがあります。2学期はリサイクル素材を使って制作をする、ものづくりに着手します。まずは担当者が工程を知り、技術を身につけなければなりません。さくらトータルサービスの利用者様が講師となり、とても丁寧に優しく教えてくださいました。工程を覚えることも、編むときの手つきも難しかったのですが、なんとか1日で完成へ…。さらなる研修を重ねて、技術力の向上と授業の実現を目指します。さくらトータルサービス様、ありがとうございました。

        

 

北海道未来のしごとの参考書 取材を受けました!

  8月20日(火)北海道アルバイト情報社の担当者3名とともに、新川高校取材班4名(ライター2名、カメラマン2名)が来校されました。北海道未来のしごとの参考書に掲載する内容の取材です。高校教員という職業、なかでも特別支援学校の仕事や進路支援に注目していただきました。インタビューを受けるなかで、これまでのキャリアや働くうえで大切にしていること、未来ある高校生に伝えたいことなど、自分という人間を見つめなおし、再確認することができました。今回この取材班に立候補したのは8名だそうです。自らの意志で、一歩踏み出してみることが視野を広げていくのだろうと想像します。取材をとおしてさまざまな人に出逢い、社会や真実を見つめる目をもち、職業選択にもつながっていくことを期待します。今回はこのような機会をいただくことができ光栄でした。完成が楽しみです。

 

北見の企業がつなぐご縁

 夏季休業を利用して1年進路支援部2名が株式会社SOU様(北見)を訪ねました。6月には職業ゼミで警備業の魅力をたっぷり教えてくださったSOU様。かねてよりさまざま連携をしているところですが、今回は北見市内での警備の現場視察及び関連会社(2社)へのご訪問が実現しました。警備の現場視察はあいにくの雨でしたが、高等支援学校卒の2名が道路の安全を守り、適切に状況判断をしながら旗や笛で合図を送っていました。傍らには彼らを見守るベテラン勢。「チームで動くから心配ない。彼らも自信をつけている。」と桐山副社長はおっしゃいます。アットホームな社風、現場での指導力、若手にどんどん仕事を任せるチャレンジ精神。障がいの有無を問わない株式会社SOU様の姿勢を、現場でこそ感じることができました。障がい者雇用の魅力は株式会社大江建設工業様、大和谷工業株式会社様にも伝わり、実際に1名ずつ雇用されていました。2社の社長は「障がいの有無は関係ない」「高等支援学校に今後も注目したい」と語っていました。実際に雇用実績のある企業様の言葉には力が込められていました。視察や会談の機会をいただくことができ光栄でした。

 2学期は職業ゼミだけに留まらない「職業選択の自由」「チャレンジできる業種の広がり」を生徒たちに伝えていきます。心強い協力企業の皆さんからいただいたメッセージを授業に落とし込んでいくことが、1年進路支援部2名のミッションです。8期生の進路選択の充実を願って。写真2枚目は「きっとうまくいく」と〇ポーズで記念撮影です。

      

 

職業ゼミ「紅茶講座」~キリンビバレッジ編

 開校から本校の学習にご協力いただいている、北海道キリンビバレッジ株式会社三代目協育アドバイザーの松浦様を講師にお招きし、紅茶講座を実施しました。

 松浦様は、「午後の紅茶エキスパート」として世に紅茶を広める役割も担っているそうです。

 スタートは、「午後の紅茶で作るオレンジティーエイド」を自分たちで作りました。

 紅茶の透明感とオレンジ色が2層になってとてもきれいなグラデーションに感激です。もちろん味も最高でした。

 紅茶の歴史から始まり、物流、SDGs、フードペアリング体験(午後の紅茶と相性が良い食べ物)と、とても奥深い学習となり心もお腹も大満足でした。

 「紅茶、ウーロン茶、緑茶の茶葉は同じなのですよ。違いを出すのは発酵の強さなのです」

とのお話は、生徒も先生方も驚きでした。

 フードペアリングが終わった後は、「杜cafeでも紅茶を提供したらよいのでは」「食事に合うおすすめの飲み物をお客様に伝えられるのでは」「いなり寿しとレモンティーって意外にも合う」などの感想が出ていました。

        

 

花育に学ぶアグリコース

 コース再編に合わせて8期生(1学年)アグリコースが変化しつつあります。1学期の協育実習はsaku.to&co様にご協力いただき、「花き」分野で就業体験をさせていただきました。3か月にわたって3回も、生徒8名のグループ実習でお受入れいただいた貴重な企業様でした。お花の香りに包まれ、太陽のような笑顔で素敵な接客をされるスタッフの方に教わりながら、花屋業務を体験。生徒たちはさまざまな気づきを得ていました。7月アグリコース所属、1年2組生徒の感想を紹介します。

  • 働いている皆さんを見て、すごく笑顔が大切なんだなと思いました。
  • お花を育てるコツや楽しさを知ることができました。
  • saku.to&coさんで実習できて本当によかったです。ひまわりのような笑顔で仕事をしている皆さんが心に残っています。
  • お花の匂いで思っていたよりもすごく幸せな気持ちになりました。
  • お花で世界を幸せにできると感じました。自分が働いてみてお客様もスタッフの皆さんもみんな笑顔で、花ってすごいと思い、花が前よりも好きになりました。

 実習の最後は、サプライズブーケに大喜びする生徒たちでした。saku.to&co様の素敵な仕事や想いにふれて、生徒も教員も心が動きました。現場ならではのお話をいただきながら、1年アグリコースはさらなる進化を遂げようとしています。秀芳生花の黒澤様、saku.to&coの大場様、横関様、スタッフの皆様、お花いっぱい笑顔いっぱいの体験をありがとうございました。

           

 

職業ゼミ ゼミ生が石屋製菓で現地学習「今さら!?SDGs」 

 7月16日(火)職業ゼミは石屋製菓様を訪ね「100年先も、北海道に愛される会社へ」をめざす取組他、「製品の一生(調達、輸送、製造、消費、廃棄)」から環境への配慮を学びました。スタートは話題のROUTE148を会場に、サステナビリティ推進チームリーダー 亀村建臣様の講話でした。だれもが知るあの有名なお菓子を通して考えるSDGsは理解が進み、より課題意識も高まりました。商品パッケージを手にとり環境に優しいマークを探す活動もありました。規格外製品の販売、世界基準の食品マネジメントシステム、電力使用によるCO2排出実質0など、企業が手掛けるスケールの大きさに感心しました。

 本社事務所棟へ移動するとフリーアドレスのオフィスを見学。明るく開放的な雰囲気に「こんな会社で働いてみたい」と憧れを抱きました。パーク内施設見学ではベイクショップ・チェルシー、植栽チーム、カフェ・バトラーズワーフを回りました。ベーカリーで本校卒業生にインタビューすると「お客様からいただく言葉が励みになります」と頼もしいコメントをくれました。手入れの行き届いたガーデン、パークの楽しい思い出につながる接客…各担当者様の熱い想いにふれて、「働くこと」の魅力や奥深さを学ばせていただきました。

 最後に亀村様から「バックキャスティング思考」を教わりました。未来を思考していくゼミ生の今後に期待しています。愛される・選ばれる会社には理由があると気づかされた現地学習でした。亀村様、吉田様、スタッフの皆様、ありがとうございました。

 

     

 

職業ゼミ ゼミ生が南区役所で協育実習

 7月18日(木)と23日(火)の2日間にわたって、南区役所で協育実習が行われました。職業ゼミでは将来の進路選択を見据えて、幅広くさまざまな職種や「働くこと」について学んでいます。そのなかで「札幌市で働くこと」「公務員の仕事」を学ぶため、南区役所各課のご協力で今回の協育実習が実現しました。

 実習1日目は市民部総務企画課 佐々木俊晃様から札幌市役所について、札幌市で働く魅力、区役所の業務などの説明を受けました。ゼミ生からは「まちの最前線で活躍できる職種」「世の中のため人のための仕事」と感想が寄せられました。さらに佐々木様から「多くの社会経験を積んで」「自分で自分の仕事に価値づけを」とエールをいただくと、公務員への理解を深めるとともに、社会人に向かう心構えになりました。その後はゼミ生への力試し・ミッションが与えられました。「職場案内表示の作成」「授乳室の装飾」に向けて作戦会議を行い、製作にとりかかりました。

 2日目は業務の進め方もゼミ生に委ねられました。「頼まれごとは試されごと」です。選挙物品の整理は正確に、パンフレットの印刷や折り作業は丁寧かつ手早く。刻々と迫る時間にどんどん口数が減り、真剣な姿がありました。1日目のミッションの掲示・装飾を残し、時間内にすべての業務の完結には至りませんでしたが、実習時間の延長を申し出て…最後まで取り組みました。

 最後に南区長 大谷聡美様へ業務報告をさせていただきました。労いの言葉をいただき仕事の達成感を感じたゼミ生でした。ミッションは何のため・だれのためと想いを巡らせ、よりよい仕事に向かう気づきを促すものでした。札幌市で働くことや公務員の仕事の魅力に気づいたゼミ生は、今後も自らの進路を探究していきます。ありがとうございました。

 
           
 

2期生 働く障がい者奨励賞 受賞

 7月9日(火)カナモトホールで札幌市社会福祉大会が行われました。その中で、札幌市社会福祉協議会会長表彰(働く障がい者奨励賞)があり、2期生の7名が受賞いたしました。3年以上同じ企業に勤めている者が表彰されるもので、賞状と記念品を受け取りました。久々に仲間と会った卒業生の表情はとても晴れやかでした。

  

 

ターコイズバッジ製作200個突入

 今年度より協育実習部会加入の企業・事業所様へ、生徒が手掛けるターコイズカラーのバッジが配布されています。今回も北斗徽章株式会社様がアドバイザーとして来校され、2年工房コースの生徒たちは技術指導を受けました。前回の経験もあったのですぐに手順やコツを思い出し、予定の半分の時間で100個を仕上げることができました。これでバッジ製作が200個に突入しました。生徒たちの技術力向上とともに、バッジをとおして企業・事業所様との関係がより深まっていくことをうれしく思います。北斗徽章様には3年マイスター検定合格バッジもデザインしていただきました。徽章(しるし)がもつパワーやメッセージを受け取って、これからもあるべき姿に向かっていきたいと思います。

   
 

職業ゼミ「今さら!?SDGs~良品計画の価値観に学ぶ~」現地学習

 前回に続き無印良品札幌パルコ様にご協力いただき、第二弾となる現地学習が実現しました。7月11日(木)午後の時間帯、2時間のなかで講話や店内見学、商品説明を受けました。今回はゼミ生が学びたい「創業当初からの理念」「ものづくりの3つのわけ」を中心にお話いただき、会社のポリシーや社会課題との向き合い方をたっぷり教わって、とても新鮮な学びとなりました。店内ディスプレイは目立つところに天然素材を、プラスチック製品は奥へ。包装は過度にせず、綿製品は紐でくくるだけ。そうすると直に素材の風合いも感じられました。洗顔フォームの容器はプラスチックの比率をおさえ、容器自体が軽く薄くなった結果、最後まで使い切りやすくなった利点も。他にも不揃いバウム、給水機、竹由来のペーパー類、フードドライブ、MUJIリサイクル、もったいない市など魅力的な取組の数々に目を輝かせるゼミ生でした。陳列ひとつ、素材ひとつ、製品ひとつからメッセージが伝わることを学びました。

 日本ではまだ「リサイクル品=安い」と思われがちで、新品とそう価格が変わらないなら選ばれにくいと聞きました。しかし見た目も機能も変わらないのであれば環境に優しいものを選び、購入し、再利用する意識と行動が、これからの時代には必要ではないでしょうか。「これがいい」とこだわるのではなく「これでいい」と幅をもって選択できることや、「感じの良い暮らしと社会」の実現に向けて貢献したいと気持ちを新たにできた現地学習になりました。

 ご協力いただきました無印良品札幌パルコ店長山下様、札幌ステラプレイス店長柴田様・柳様、ありがとうございました。次は1学年ストアコースの協育実習でお会いしましょう。

     
 

職業ゼミ「紅茶講座」~キリンビバレッジ編                               

 開校から本校の学習にご協力いただいている、北海道キリンビバレッジ株式会社三代目協育アドバイザーの松浦様を講師にお招きし、紅茶講座を実施しました。

 松浦様は、「午後の紅茶エキスパート」として世に紅茶を広める役割も担っているそうです。

 スタートは、「午後の紅茶で作るオレンジティーエイド」を自分たちで作りました。

 紅茶の透明感とオレンジ色が2層になってとてもきれいなグラデーションに感激です。もちろん味も最高でした。

 紅茶の歴史から始まり、物流、SDGs、フードペアリング体験(午後の紅茶と相性が良い食べ物)と、とても奥深い学習となり心もお腹も大満足でした。

 「紅茶、ウーロン茶、緑茶の茶葉は同じなのですよ。違いを出すのは発酵の強さなのです」

とのお話は、生徒も先生方も驚きでした。

 フードペアリングが終わった後は、「杜cafeでも紅茶を提供したらよいのでは」「食事に合うおすすめの飲み物をお客様に伝えられるのでは」「いなり寿しとレモンティーって意外にも合う」などの感想が出ていました。

        

 

無印良品札幌パルコつながる市 番外編「ボーダレスマルシェ」参加

 今年度みなみの杜では職業ゼミを中心に、無印良品様とさまざまな学習活動をスタートさせています。7月6日(土)はボーダレスマルシェに初出店。ボーダレスマルシェは障がいの有無に関わらず、人々がつながることを目的としたマルシェです。屋号を構え、今回はエコサイクルコースが手掛けるミツロウラップの販売と、新聞エコバッグのワークショップを開催。マルシェ経験のある頼もしい3年生と、初参加の1年生が一緒になって店頭業務を担いました。お客様や他ブースとつながりをもったり、商品ラインナップをリサーチしたりなど大変勉強になる機会でした。11月には「高校生マルシェ」が予定されています。またお声掛けいただけるような魅力的な学習活動、発信を続けていきたいです。有志で集まってくれた生徒6名、応援に来てくださった皆様、チラシ作成では武蔵女子短期大学様、そして無印良品様、ありがとうございました。

     
 

職業ゼミ「業界の魅力再発見!~警備業はだれでも挑戦できます~」

 職業ゼミは既存6コースに限らず、卒業生が幅広く職業選択をしていることや、これまで就労実績がない業種でも今後は可能性があるかもしれないと気づき、生徒の進路選択が充実していくようにと今年度スタートした学習です。そのなかで「業界の魅力再発見!」では毎月異なる企業をお招きし、業界の魅力を熱く語っていただきます。今月は株式会社SOU様。北見本社や札幌支店から7名で来校され、講話や実技で充実の2時間でした。警備の種類、警備はお願いと協力、分かりやすい合図、安心安全を提供するプロ、とポリシーを教わりました。実技は本校駐車場を現場に片側交互通行の誘導でした。紅白の誘導旗をはためかせ、一つずつ手順を確認しながら車を誘導するゼミ生。専門性にふれるとその職業の見方・考え方が変わります。「警備業に興味をもちました」という感想は、また一つ学びを得たことをあらわしていました。

 株式会社SOU様は「警備業はだれでも挑戦できます」と語ります。高等支援学校卒の先輩が現場で活躍する動画や、「職業選択は自由」「一緒に働きましょう」のメッセージは励みになりました。高校生にとって「制服は護身」、「助けて」は魔法の言葉との教えも印象に残っています。いただいたホイッスルは、企業様との約束です。

       

職業ゼミ 記念講話「人生はまるでジグソーパズル」

 今から9年前。南部高等支援学校(仮称)が「みなみの杜高等支援学校」になるにあたりどれほどの人が関わり、生徒たちの学び舎ができあがったのだろうと想像します。制服は学校のシンボルです。制服を見れば学校がわかります。制服をとおして一緒に学校をつくってくださったのが北海道トンボ株式会社 千葉孝明様です。このたびご勇退・ご栄転となり、職業ゼミで記念講話「人生はまるでジグソーパズル」が実現しました。

 人間という字を板書して「人と人との間にいたい」と千葉様は語ります。人と出逢い、人に会い、人と話して、人間関係ができてくる。「トンボさん」「トンボの千葉さん」でなく「千葉さん」に依頼がくるようになるとうれしい。家族、運命の人、生涯の友、最高の友、仕事で一緒になった人、今日出逢ったゼミ生も…パズルのピースのように、人生で1つでも欠くことができない存在。これから先も夢を描いて、その過程で出逢う人を大切に。

 人生のエールをいただき、勇気が湧いてくるゼミ生でした。大きな心と優しい笑顔の千葉さん、お世話になりました。本当にありがとうございました。

      

 

協力企業との学習活動の連携「掲示板のリメイク」

 現在本校玄関ホールにて、2学年1期協育実習「ふりかえり」が掲示されています。従来パネルには画びょうでプリントを1枚1枚掲示していましたが、このたび札幌教材製作所様の加工技術により「吸着シートパネル」に生まれ変わりました。画びょうがなくとも、プリントがパネルに貼りつくのです。何度も貼ったりはがしたりすることができ、レイアウトを考えながらの作業も難なく行うことができます。札幌教材製作所様の技術力と発想力に感動しました。実はこの加工、昨年度1学年工房コースの協育実習で体験していました。使用済みアクリルパネルを加工し持ち帰っていたのです。その使いやすさから、今回のオーダーが実現しました。今年度も1学年ファクトリーコースが協育実習でお世話になっています。日常的な企業様との連携から、学習活動の成果物が生まれ、学校の施設設備も充実していくことをうれしく思います。

      

 

1年生協育実習 攻めていきます

 今年度1年生はコース再編に伴い、6コースとなりました。また、6コース以外の業種を深める学習として、「職業ゼミ」が開設されました。

 第一次産業から第三次産業までの業種を幅広く捉え、これまでになかった職種や視点をもって職員は開拓を行い、そして生徒は協育実習に挑んでいます。

 アグリコースは、育てたものがどのように人手にわたっていくのか(流通のしくみ)、それらはどのように加工され販売されているのか(加工製品の可能性)、農業にとらわれず漁業や林業などにも踏み込んでいくスタートとしています。

 他のコースも同じように、生徒たちが視野を広げ、たくさんの職種に気づくことができるような1年生の協育実習にしていきます。

1年「職業Ⅰ」担当 髙杉 美和 

 

 1年協育実習 クリーンアップコース「ホクビサービス様に学ぶ現場清掃」

 6月18日(火)は6月クリーンアップコース所属の1年5組から4名の実習生がホクビサービス様に出向きました。現場は北海学園大学です。担当の角本様から会社説明のほか、ご自身のキャリアや人生観のお話がありました。生徒たちの心に届く、これからの進路選択や職場との出会いについて考える時間になりました。「人を大切にする」会社、ホクビサービス様では資格取得に向けた支援制度があります。職業専門性を向上し、キャリアアップで自らを高めていくことは、就労意欲の継続とともにお客様へのよりよいサービス提供につながることを再認識しました。会社の数だけ特徴がある部分をよく理解し、進路選択の参考にしてほしいと思います。

 清掃実技では、大学の授業が行われる教室を清掃して回りました。基本の机上清拭、椅子の並べ方、窓サッシや手すり、黒板拭きを実践。手順やチェックポイントを意識して、後半はスピードアップをして取り組みました。「ふりかえり」の時間には生徒が1人ずつ角本様へインタビュー。「清掃で心がけていることはなんですか」「現場ならではの清掃用具について」など、気になることを質問して学びを深めていました。このような学校外の学びが社会性を養い、会社や社会の一員として働く責任感や、貢献する喜びをより高めていくと、生徒と一緒に出向いた教員は感じます。今月も14もの実習先にお世話になりました。これからも「未来の職業人」の育成にご協力いただけますと幸いです。

(集合写真はクリーンアップの「C」、ホクビサービス様の「H」で記念撮影)

     

 

本校の協育を支えてくれる企業 北海道エネルギー株式会社 様

 先日、「卒後支援」と今年度の「協育実習」に関わっての御相談をさせていただくために、北海道エネルギー株式会社の本社をお尋ねいたしました。人事総務管理本部の花村様はいつも本校の取り組みに共感いただき、様々な場面で協力をいただいている大変心強い存在です。

 この度、協育実習部会へも昨年度から継続して加入していただけることになり、会員の証である「会員バッジ(北斗徽章株式会社様とのコラボ品)」を贈呈させていただきました。みなみの杜を通じてつながるこの「出逢い」を大切にしながら、今後もより良い進路支援を行っていきたいと考えております。

 今後、本校での職業講話の話も水面下で動き出そうとしています…。生徒の皆さん、乞うご期待!!

   
 

ファームコースからアグリコースへ

 4月8日(月)株式会社秀芳生花様を訪ねて、流通センター内にある札幌花き地方卸売市場へ。お花屋さんと思われる人、カートに乗ったお花が行き交う活気ある場内。初めて見る光景に進路支援部2名は「生徒たちに見せたい!」と、その現場感にわくわくしました。今年度1年生よりファームコースは「アグリコース」へリニューアルします。新たな分野として「花き」を学ぶべく、素敵な取組をされている秀芳生花様にご協力いただけることになりました。まずは協育実習です。5月から店舗saku.to&co様でお花屋さんの仕事を学びます。店内には特徴的な大きな黒板があり、鮮やかなお花がいっぱい。手に取りたくなる、幸せな気持ちになる空間で、どんな体験実習になるのか期待が膨らみます。 

 saku.to&co様が推進する「花育」もとても魅力的な活動です。アグリコースとの親和性を感じながら、「花で世界を幸せに」を企業理念とする秀芳生花様から、お花の可能性を教えていただきたいと思っています。黒澤様、大場様、中村様、横関様、笑顔のスタッフの皆様、ありがとうございました。これからよろしくお願いします。

       
 

1年協育実習のお受入れに感謝「NPOライズ様」

 4月当初より数回、工場見学や打合せを重ね、1年生にふさわしい協育実習を一緒につくってくださることになりました。「NPOライズ様」は大変心強い存在です。対象コースは今年度新設「ファクトリーコース」です。学習内容の一つとしてリサイクル業を扱うため、現場のスケールや臨場感を肌で感じて学びを深めることがねらいです。協育実習では主に解体作業を経験させていただきますが、その前に工場見学を依頼。「第三次産業・サービス業・廃棄物処理業」の全体像をつかみます。資源が集められ、どのように処理され、新たな製品に生まれ変わるのか。循環型社会、アップサイクルの時代に不可欠な学びがそこにはありました。サービス管理責任者 部長 千葉様から「未使用の品、まだ使える製品が持ち込まれることもある。ものを大切にすることを忘れてはいけない。」と聞きました。買って、消費して、捨てるという私たちの生活様式に問いかける学習活動にもなりそうです。5月から始まる協育実習が今から楽しみです。NPOライズ様、よろしくお願いします。

         

 

企業のSDGsに学ぶ

 4月11日(木)クロスホテル札幌様を訪ね、ただ今開催中のSDGs企画展やホテル全体の取組を教えていただきました。目的は今年度新設「職業ゼミ」で扱うSDGsのカリキュラム案を深めるためです。本校には7つの職業コース、そして杜カフェがあります。エコサイクルコースはSDGs普及・啓発の先駆けですが、学校全体の意識や行動においては、まだまだ不足している現状です。1年生では今年度新設「職業ゼミ」でSDGsの学びと実践を必須とし、彼らが2年生になったときには、所属コースに関連したSDGsの視点や取組を発信できるベースを育てます。ホテルロビーには目を引くディスプレイ、資源ごみから生まれたとは思えない素敵な製品ばかり。学習活動のヒントがたくさんありました。
 外に目を向けると「今さらSDGs」と当たり前の意識と行動だと言われます。限りある資源を無駄にしない、使う責任や作る責任も感じながら、身近なエコロジーを楽しめる現代人を一緒に目指しませんか?クロスホテル札幌 サスティナビリティ推進/地域共創担当 柏崎様ありがとうございました。コラボ学習は今後も続きます。
       

 

職業基礎「対話型企業説明会」~4期生の先輩、4企業の担当者と話し、学ぼう~

 3月14日(木)の職業基礎は、1,2年生を対象に、本校4期生(令和5年3月卒)が就労する4つの企業様(以下、敬称略)にご来校いただき、会社概要の説明とパネルディスカッションを行う「対話型企業説明会」に取り組みました。目的はずばり、在校生が「近い将来の進路を自分事として考える」契機とすることです。
ご来校いただいた企業は、アルティウスリンク株式会社社会福祉法人光生舎フロンティア株式会社どんぐりJALグランドサービス札幌の4社で、それぞれ就労している4期生と人事担当者がペアで企業説明や、在校生とパネルディスカッションをしていただきました。まもなく社会人1年目を終える4期生の先輩方は、緊張しながらも、力強く、優しく在校生と対話してくれました。なかには、人前で話すことが苦手な卒業生もいましたが、その流暢な説明と柔軟な対応を見ていると、社会に揉まれながら企業に育てていただいている日常が十分に伺えました。
 1,2年生は各々代表2名ずつが前列に座り、全校生徒から集約し絞り込んだ質問を、時間が許す限り卒業生や企業担当者に聞くました。在校生全員が、気づきと学び、そして多くのキラメキを得ることができました。
 また、5分間の短い休憩時間には、在校生もこぞって先輩方に質問するなど、設定されたパネルディスカッション以外にも対話をしている様子が伺えました。
 担当者への「先輩の雇用を決めた理由は」の質問では、実習中の働きぶりはもちろん、「これまでの雇用のカタチにこだわらず、本人の実習での働きぶりを見て、新たな仕事に挑戦させても良いと確信した」とのありがたい言葉をいただくこともできました。企業の協力なくして、本人たちの雇用や職場での成長はあり得ません。本校が進める「協育」実習の効果を肌で感じることができました。今回御協力いただいた企業の皆様、準備を含めまして誠にありがとうございました。今後も卒業生を、みなみの杜をよろしくお願いします。