令和6年度秋季北海道特別支援学校(知的障がい)進路指導連絡研究協議会

 12月6日(金)は、本校で令和6年度秋季北海道特別支援学校(知的障がい)進路指導連絡研究協議会(以下:進路協)が開催されました。
 今回は、厚生労働省から社会・援護局 障害保健福祉部 障害福祉課就労選択支援専門官  鈴木大樹氏と、株式会社GOOD NEWS PARTNERS就労支援部部長 サービス管理責任者 小宅泰恵氏に御講演を賜りました。
 鈴木氏の講演「就労選択支援の概要について」は、今年旬な話題であるため、聴講者全員が前のめりになりメモを取りながら真剣に学ぶ姿が見られました。鈴木氏の一言一句全てが大切でしたが、特に就労選択支援が創設されるに至った経緯、障害者総合支援法の読み込みが重要であることに気付かされました。就労アセスメント制度もそうであったように、就労選択支援も私たち教員が法律の担い手として積極的に動いていく必要性を改めて感じました。
 小宅氏の講演「㈱GOODNEWS(一般企業)と㈱GOODNEWS PARTNERS(A型事業所)の連携について」では、今話題の銘菓「バターのいこと」の製造を一般企業GOODNEWSとともに、A型の㈱GOODNEWS PARTNERSが担っている仕組みや、来年3月より北広島市に北海道工場とA型事業所を開設する貴重な情報をいただきました。また、企業が欲しい人材や高校生のうちに身に付けておいてほしい力の話もありました。情報を受け取るだけではなく、先方からの御要望である箱折り、商品箱詰めをしてくれそうな地元の学校や事業所を事務局としてコーディネートすることもできました。
 鈴木様、小宅様は、御多忙の中、東京都、栃木県那須町から札幌にお越しいただきました。鈴木氏の熱く、小宅氏の優しい御説明に惹き付けられた有意義な講演でした。両名の北海道にかける想いや期待を感じずにはいられませんでした。法律をつくる側、教育現場で実践する側、雇用する側がそれぞれの役割を果たすために、共に歩み、共にひらいていくことの意義を確認できました。本当にありがとうございました。
 2年間の進路協事務局運営を通して、コロナ禍を経たということもあり、改めて各地区で進路協の在り方を問えたのではと考えます。しかし、これはまだ一定の結論が出ていないので、次年度以降も私たちが自分事として協議していく必要があると考えます。
        

講演1『就労選択支援の概要について』

 

講演2『㈱GOODNEWS(一般企業)と㈱GOODNEWS PARTNERS(A型事業所)の連携について』

 

 進路支援研修会~私たちの仲間・廣瀨さんに学ぶ~

 10月8日(火)進路支援部による進路研修会が行われました。講師は以前本校に勤務し、現在は株式会社エイジェックフレンドリー札幌支店所属の廣瀬貴一様です。高校時代のモヤモヤ、働いてから感じていること、日本と外国の認識の違い、今の世の中について思うことなど、ありのままの言葉で私たちに伝えてくれました。

 教員としての姿勢や生徒に接するときの心構えなど、改めて確認できたように思います。人や能力によって差別されることなく、ともに働きともに生きていくことが当たり前の時代です。社会に出れば上も下もなく同じ社会人、ともに高め合えるよい関係性を築きたいと願います。最後は「諦めないこと」と結んだ廣瀬さん。様々な葛藤を乗り越えて、未来や世界を見つめる目には力が込められていました。廣瀬さん、ありがとうございました。

         

  

 

北海道未来のしごとの参考書 取材その後

 以前、北海道アルバイト情報社の担当者とともに、新川高校取材班4名が来校され「北海道未来のしごとの参考書」に関する取材を受けたことをお知らせしました。以下のリンクでアップされていますのでチェックしてみてください。

高校生プロジェクトvol.5高校生がつくるお仕事図鑑:高校生が高校教師を取材!|北海道 未来のしごとの参考書 (haj.co.jp)

 
 

1年職業Ⅰ「北海道光生会による講話~自分に合った働き方~」

  10月11日(金)社会福祉法人北海道光生会美唄市)統括マネージャーの鈴木正和様が来校され、職業Ⅰで講師を務めてくださいました。1年生が就労形態について知る初めての授業です。企業就労が多い本校ですが、福祉サービスを利用しながら自分に合った働き方をすることも自立の一つのかたちです。北海道光生会各事業所の支援サービスに学びながら、将来の「働く」や「生活」をイメージする1年生でした。B型・移行・A型・グループホーム・就労定着支援などの名称のほか、一般就労・パート雇用・アルバイトなど雇用形態についても分かりやすく説明していただきました。

 炭鉱を中心に築き上げた人のつながりを残し、お互いに心地よく穏やかな地域づくりを考え続ける美唄。歴史や地域性をベースに、北海道光生会は「地域づくり」「地域交流」をスローガンに掲げています。地域福祉が舞台の事業所に学びながら、8期生の進路選択が始まりました。11月には日本理化学工業株式会社美唄工場から西川様が来校され、職業ゼミが学びます。

Bibai Be Beautihul~美しくあれ~」魅力あるまち・美唄に学ぶ学習活動は続く…

    

 

UHB放送後の新たな出会い「ボディークリニック飛鳥」様

 先日UHBみんテレ」で本校の進路支援が放送されました。その反響は大きく、有り難いことに全国各地からあたたかなメッセージが寄せられました。放送後、初めにお電話をくださったのが札幌の「ボディークリニック飛鳥」様です。大切なご縁をつなぐため、すぐに1年進路支援部2名が会社訪問。代表の加藤様から会社設立の想いや、仕事にかける情熱をお聞きしました。工場内は最新機器を導入してお客様のニーズに応えます。「新車よりもきれいにしてお返しする」「できないと言わない」がモットーです。とてもきれいな環境で必要な設備は手作りをし、アイデアいっぱいの工場でした。加藤様とは今後の連携をお約束し、新たな出会いに期待が膨らむ進路外勤でした。板金塗装に興味がある、自動車に携わる仕事がしたい生徒はいませんか?また一つ、進路の扉が開きました。