キリンビバレッジ藤澤様、さぁ出発!~感謝状贈呈式~

 3月22日(金)北海道キリンビバレッジ株式会社 藤澤宏樹様へ学校長より感謝状が贈呈されました。開校以来、本校の教育活動にご協力いただき、企業との連携により専門的な職業教育を展開することができました。進路支援部にもいつも心を寄せてくださり、ご自身の業務の傍ら、本校の宣伝・開拓活動を行い、本校と他企業様をつなぐ役割を何度も果たしてくださいました。その姿はすでに「みなみの杜進路支援部」でした。昨年みな杜を“卒業”された加藤様、現在センターコース協育アドバイザーの松浦様とともに、協育実習部会には欠かさず出席し、会を盛り上げてくださる存在でした。藤澤様がつないでくださった企業様に、この春卒業した5期生が就職することができました。生徒の進路希望、夢を実現させてくださり、本当にありがとうございました。藤澤様にいただいたご縁や、人を大切にするということ、誰かのために力を尽くすということを胸に、これからも進路支援部はパワーアップしていきたいと思います。

 藤澤様、さぁ出発です!新天地でもご活躍を!!

    

 

 

杜カフェメニューコンテスト当日~シェフの視点~

 3月21日(木)1年家庭科「杜カフェメニューコンテスト」審査当日。昨年に続き今回も審査委員長としてイルピーノピッコロ オーナーシェフ 川端美枝様をお迎えしました。

川端シェフから全19グループを評価いただきました。その一部をご紹介します。

・かぼちゃをまるごと使うスイーツ…小さなかぼちゃを使うなど何か特長を。

・札幌大球…茹でて甘みを引き出すなど素材に合わせた調理法を。

・家庭でも考えられそうなメニューには一工夫、一ひねり加える。

・冷めても美味しいこと、彩りがカラフルであること。

・とうきびスープ…白いコーンを使うなど家庭との違いを出す。

・みな杜ポテト…アウトドアでも〇、冷凍ストックで提供まで時短に。

・ズッキーニサンド…ライ麦などパンにアクセント、ハムなどでボリュームアップを。

 

 ≪総評≫実店舗では段取りが大切。お客様を待たせない、提供の速さは美味しさにつながる。あたたかいものはあたたかいうちに、冷たいものは冷たさをキープして。段取りよく作業することがお客様の満足度にもつながることを覚えておくと、個人のスキルアップももちろん必要。そしてお客様がお店に来る理由は、家庭にはない味を求めているから。少しスパイシーさを加えるなど、意外な組み合わせの提案が喜ばれる。家庭の味との違いを出そう。

 

 ≪グランプリ決定≫※3グループ同点 ※R6年度杜カフェで試作予定

★前半グループNo.1 甘ずっぱいとまとちーずけーき(メイン食材:トマト)

★後半グループNo.6 チーズインゆかりパン(メイン食材:しそ)

★後半グループNo.9 みな杜ポテト(メイン食材:じゃがいも)

 

 店舗経営されるシェフならではのコメントをいただくことができました。厳しくもあたたかなご助言はどのグループ、どの生徒にも届いていました。次年度キッチンコース所属の生徒はもちろん、どのコースでも“だれかのために”仕事をします。メニューや企画の考え方、相手の目線に立って、お客様の喜ぶ顔を想像して…と学びは尽きません。審査を通過した7期生のコース運営が楽しみです。審査委員長の川端シェフ、ありがとうございました。

  

 

大学教授に学ぶ~杜カフェメニューコンテストに向けて~

 3月19日(火)1年家庭科「杜カフェメニューコンテスト」事前審査に、札幌保健医療大学 栄養学科 教授 百々瀬いづみ様にご来校いただきました。百々瀬先生には「商品(メニュー)開発に向けて」という事前学習からご協力いただき、メニュー考案のノウハウを教わりました。事前審査は全19グループが考案したメニューをもちより、本番さながらに実施。1グループごとコメントをいただき、生徒たちは真剣に受け止めていました。「札幌黄は火を通すと甘くなる、その特長を伝えよう」「肉厚な札幌大球、芯もうまく使って」「アレルギー対応を考えられていてよい」「食感の“カリッ”“ほくっ”の説明を」「材料を余すことなく使おう」「栄養価の伝え方(ここでは“1食あたり”がよい)」「できあがりのイメージ図があるとよい」など丁寧に、的確にアドバイスいただきました。

 ご助言を生かし本番に臨みます。百々瀬先生、専門的な学びとともに「高校生でも商品(メニュー)開発ができるんだ!」とわくわくする気持ちを育ててくださり、ありがとうございました。こうして専門性にふれながら、みな杜生は職業の捉え方や考え方も学んでいきます。

        

 

企業・事業所様の声~1,2年実践交流会に参加して~

 3月12日(火)実施の1,2年実践交流会に多くの企業・事業所の皆様が参加してくださいました。「協育」をモットーとする本校にとり、皆様のご協力なしに生徒の変化・成長はありません。多くの生徒が「協育サポーターさんから」「協育アドバイザーさんから」「協育実習先のかたから」「南区の地域の皆さんから」と、みな杜らしい学習活動の成果を語っていました。実践交流会に参加された皆様からのメッセージ(一部)を紹介します。

  

 各コースの発表では「連携」「話し合い」「思いやり」「コミュニケーション」といった言葉が多く、社会に出るうえで大切なことを意識しながら日々活動、成長されているのだと思いました。〈NPOライズ 千葉様〉

 みなさんの発表を見て聴いて生きる力をいただきました。人それぞれに、壁にぶつかる時が必ずあります。その時にどう対応するのか?その力をつけるための学習をしていると感じました。応援しています。〈まこまないみどりまち保育園 熊澤様〉

 学んできた一生懸命さや、気づきがあることは、将来必ず役に立つことだと思います。輝かしいこれから…応援しています。〈パン工房 あんびしゃす様〉

 みんなそれぞれ自分の弱みと向き合い、強みを知り、できないことにも挑戦し、仲間と相談し、ともに乗り越えていこうとしていることが伝わり、とても感動しました。これからもともに歩めればと思っています。〈ホクビサービス 江戸様〉

 地域のかた、企業のかたと上手に交流し、周りの資源をたくさん使って成長していってほしいと思います。学校で学ぶことは必ず社会で役立ちます。〈北海道リハビリー 宮﨑様〉

 今学んでいることがどのようにお役に立つことにつながっていくか、考えながら更に成長していってください。〈ダスキン 久保島様〉

 「弱みも強みに」置き換えることの認知力アップ、「具体的な行動」から変化(プロセス)に注目していきましょう。〈タナカメディカルグループ 石井様〉

 「おめでとう」という言葉が浮かびました。みなさんがこの1年間で「成長」という「成果」を仲間といっしょに達成したことに感じた言葉です。〈北海道アルバイト情報社 田村様〉

 1年間でたくさん気づいて、大きく成長したことがよくわかりました。これからの1年、更なる成長を祈念いたします。来年また来ます。〈ヤマト運輸 長沼様〉

 地域社会の皆様からあたたかいメッセージをいただきながら、3年間学校生活を送ることができるみな杜の生徒たち。この環境で大いに学び、変化・成長を遂げ、社会に向かって羽ばたいていってほしいと願います。感謝の気持ちを忘れず、これからも「協育」の実現に向けて励んでいきます。

 

 みな杜生へのメッセージ~盡己竢成・心技之限~ 

 3月12日(火)株式会社SOU 桐山昌之様、前田肇様が1,2年実践交流会のためにわざわざ北見より駆けつけてくださいました。コースのプレゼンテーションや、生徒一人ひとりの発表やポスター展示などをご覧になり、メッセージを頂戴しました。

 『みな杜の教育理念に感じ入りました。過去は変えられませんが生徒たちの未来、将来は作れます。明るく輝かしいことをお祈りします。“盡己竢成(じんきしせい)・心技之限”』

 背筋が伸びる、力が湧いてくるメッセージでした。「成すまで努力をし続ける」自ら体現する教員、学校でありたい。そしてそんな校風のなかで育まれる、みな杜生であってほしいと願います。

 株式会社SOU様とは令和6年度より授業のコラボレーションに向け計画を練っているところです。警備業界のことを知り、そのスキルやマインドを教えていただく時間にしたいと思っています。桐山様、前田様、どうかよろしくお願いいたします。

              

 

 3期生同期会

 3月17日(日)本校体育館で3期生(2022年度卒)の同期会が行われました。3期生の有志の方々に企画と運営に協力していただき、総勢50名以上の参加者の中、ステージパフォーマンスやビンゴなど、和気あいあいとした暖かなムードの同期会でした。
   
 

  企業品質に挑む1年工房コース~北斗徽章様とともにトライアル実習~

 2月20日(火)2回目の1学年トライアル実習がありました。工房コースでは今後を見据えて、新たな分野のものづくりに挑戦しています。この日は進路支援部が依頼した協育実習部会のバッジを製作。北斗徽章様の全面協力のもと、工程の説明や技術指導を受けて、生徒たちは少しずつコツをつかんでいきました。今回トライアル実習ではより品質を追求。ミリ単位の微調整、立体的にものを見る力、材料の適量把握、量・質の維持など、コースの適性にたっぷりふれる題材でした。担当のとがし様のご指導でどんどん上達する生徒たち。後半は量産体制で臨み、ものづくりの楽しさと手ごたえを感じていました。

 最後に奈良社長から、社名にある“徽章”はしるしであること、日本では昔からしるしが大切にされてきたこと、世界にはしるしを交換する文化もあることを教わりました。「人々の想いをつなぐしるし」その深い意味と込められた願いを知って、ますます自分たちの仕事に誇りをもち、達成感を覚えた一同。ターコイズブルー100個のバッジは整然と並び、お披露目の日を待っています。

 トライアル実習は来年の所属コースが決まる最終試験です。緊張感もありますが「自分の力で道を拓く」経験は必ずや今後の礎となることでしょう。コース選択を経てまた一つ成長した姿に期待しています。授業にご協力いただきました北斗徽章様、ありがとうございました。

       

 

 アクアポニックス導入~ファームコースの挑戦~

 1月24日(水)株式会社ノースメディア 代表取締役 安居潔人様を講師にお迎えし、2年ファームコースの新たな挑戦が始まりました。アクアカルチャー(魚の養殖)とハイドロポニックス(野菜の水耕栽培)の融合「アクアポニックス」です。水槽で魚が育ち、水と栄養が循環して、同時に作物が育ちます。事前学習でアクアポニックスの世界市場やSDGs目標と農業の未来、6次産業化、人を含めた生態系の在り方などたっぷり教わると、これからファームコースがめざす方向性も見えてきたように思います。後半はアクアポニックスの準備です。水槽にはメダカ3匹、水耕栽培にはリーフレタスがセットされ、スイッチオン!水が循環しふたつが融合した瞬間に拍手が起こりました。

 アクアポニックスをとおして生き物を育てる責任感はもちろん、生態系や栄養(美味しさ)についても学んでいってほしいです。「農漁者」という言葉や宇宙規模の食糧生産も当たり前になる時代がくると聞きます。未来の農業や働き方にも関心をもち、教育現場に取り入れるきっかけをくださったノースメディア安居様、ありがとうございました。大切に育てます。

       

 

 

ものづくりの魅力を味わう体験実習と、その先へ~札幌教材製作所様~

 1月18日(木)、23日(火)は今年度最後となる1学年協育実習。工房コースは製造業の会社を訪ね、ものづくりの魅力に触れてきました。今回お世話になった札幌教材製作所様ではまず朝礼に参加。明るい挨拶に始まり、会社で大切にしていることの唱和、働く心構えをしてから業務開始です。会社がめざす方向性を確認し、心を一つにして仕事に向かうという基本姿勢を教えていただきました。

 実習では学校から持参したアクリル板を加工し掲示板にリメイク。杜カフェで使われなくなったアクリル板が新たな製品として生まれ変わり、これから校内で活用されます。資源リサイクルや循環型社会を意識させる、ものづくりの新しい価値がそこにありました。他にもミニ黒板や教室名札も手掛け、学校でよく見かける備品の製造工程を知ると「ものづくりは色々なことができると思った」「ここで作ったものが各学校で使われる」と実体験をもって仕事を捉える姿がありました。「かたちになると嬉しい」と感想も寄せられました。

 コース選択を控える1年生。今回実習をした生徒から「ものづくりをもっと学びたい、コース選択の決意が固まった」と力強い宣言がありました。ご縁をいただき、一期一会の実習から生徒たちは気づき、自らのキャリアを形成していきます。協育(きょういく)してくださった札幌教材製作所の皆様、ありがとうございました。

           

 

 頂点をめざして~夢を叶えた先輩に学ぶ~

 2023年アビリンピック全国大会ビルクリーニング部門で優勝を果たした2期生の先輩が凱旋帰校、大会報告をしてくれたことをふりかえります。

 現在は清掃会社に就職し、通常業務の傍ら大会に向けてのトレーニングも会社をあげて応援してくれたといいます。特別な環境に感謝の気持ちを抱きつつ、R4全道大会で金賞を受賞してからはR5全国優勝しか見えていなかったと語ります。その原動力について聞くと「成長を止めたくない、自信のある清掃で一番になりたい、誰が見ても美しい清掃をしたい」と。誇れるものをもち、胸に熱いものを秘め、そのエネルギーを本番に全て出し切る。爽やかな笑顔の奥には芯の強さがありました。そして夢を夢で終わらせない、一つずつ目標をクリアしていくことが夢に近づくと教えてくれました。

 クリーンアップコース時代から真摯に清掃に向かい、理想を追求する姿がありました。本人の資質と努力、協育アドバイザーの指導、縁あって就職した進路先、公私ともに支えてくれる人の存在。今回の結果に何一つ欠けてはならないものだったと言えるでしょう。この結果や経験から、今後の人生においても自分を高め、感謝の気持ちを忘れず、さらなる活躍をしてくれると期待しています。次の目標は「アビリンピック世界大会への出場」「ビルクリーニング技能士の国家資格取得」「いつか母校に協育アドバイザーとして戻ってくること」と笑顔で語ってくれました。後輩の道しるべ、希望になってくれてありがとう。

         

 

 先輩が後輩を育てる協育実習~スパイスゴーゴー・らっきょ大サーカス様~

 1月18日(木)1年センターコースの協育実習先の一つ「らっきょ大サーカス」様に行きました。1期生と4期生が勤務し、この日のために先輩は実習内容を考え、後輩に伝えたいことを準備していてくれました。オープン前清掃やテーブルセット、仕込みやドリンクづくり、そしてお客様対応。説明や見本があって、後輩は安心して取り組むことができました。丁寧な仕込み、ホールに視線を送るタイミング、山びこあいさつの効果、美味しいスープの秘密など「らっきょイムズ」を伝授する先輩の姿は頼もしく、立派な企業人でした。

実際に先輩の動きを目の当たりにすると、お客様のことを一番に考えながら、同時進行でいくつもの業務をこなしていました。そうしてベストな接客サービス、お食事の提供ができ、お客様の満足や笑顔につながっていることを後輩は学びました。

先輩にインタビューする時間もあり「接客で心掛けていること」「杜カフェと現場の違い」「進路について」など質問しました。先輩の言葉は、後輩の道しるべです。

先輩がいて、協育アドバイザーがいて、みなみの杜を応援してくれる企業で行われる協育実習は特別でした。実習生は1名でしたがこの学びが学級へ、コースへ、学年全体へと共有され「みなみの杜の働く力」はまた一つ成長します。ご協力いただきましたスパイスゴーゴー・らっきょ大サーカスの皆様、ありがとうございました。

     

 

 会社訪問~株式会社シンテック様「塗装業」を求めて

 新年も企業開拓を進める進路支援部です。1月12日(金)札幌市南区にある株式会社シンテック様にご縁をいただき、会社訪問をしました。代表取締役の新岡慎之助様は昨年末に本校を視察され、塗装業の未来について熱い想いをもっていらっしゃいます。この日は1時間ほどで事業内容や今後の展望、働く担い手の育成など具体的なお話がありました。施工物件やカタログ、実際の素材などを拝見すると、一口に「塗装」といっても色やテクスチャーなど種類は多く、様々な表現ができると知りました。そして、クリエイティブな発想と確かな技術力は塗装業の世界を広げていく、と。 

黙々と取り組む作業に適性ある生徒がいると意見が一致しました。どの分野でも人材育成が鍵となるこれからの時代です。シンテック様の働き方改革や、働きながら養成校に通って資格取得も可能であることなど、前向きなお話もたくさんいただきました。

「性別も国籍も障がいも関係ない」と新岡社長は語ります。塗装業の未来につなげるため、ものづくりの魅力を伝えるため、令和6年からご協力いただけると力強いメッセージをいただきました。バイタリティ溢れる新岡社長、シンテック様との出会いに感謝します。ありがとうございました。

   

 

1期生が特掃班の業務で本校へ戻ってきました!

 本校では冬季休業中を利用して校舎のワックスがけが施されました。清掃会社に就職した1期生が特別清掃班の一員として本校に戻り、隅々まできれいにする「働く姿」がありました。作業の合間に話を聞きました。

 「洗い作業で気を付けているのは安全面。壁にポリッシャーを当てないことはもちろん、通行人への配慮、注意喚起も怠りません。洗いはワックスを塗る前の大切な工程なので、汚れを取り去ることを意識しています。洗い、拭き、ワックスと役割分担をし、チームで動きます。4人チームで、今では上から2番目のキャリアとなりました。チーム全体の動きを把握し、適宜の声掛けや作業状況の確認をしています。」

 卒業後も何度か働く姿を目にする機会がありましたが、より一層たくましくなった姿で再会することができました。朝早く、夜遅く、毎回変わる現場が特徴の特掃班。そのなかで確実にキャリアを積んできたことが、その姿にあらわれていました。持ち味である「やさしい清掃」「謙虚な姿勢」をそのままに、これからも卒業生の活躍に期待しています。

   

 

1年職業基礎~道新まわしよみ新聞開催!

 12月13日(水)北海道新聞社出前授業「まわしよみ新聞を楽しもう」が本校体育館で行われました。1学年全員が楽しみにしていた毎年恒例の授業です。講師は北海道新聞社みらい教育推進室の小林豊様・菊地賢洋様です。最初に新聞の読み方のレクチャーがありました。新聞離れが叫ばれる昨今、この日初めて新聞を手にとった生徒もおり、新鮮な気持ちで紙面チェックをしていました。見出しをたよりに、ざっと紙面全体に目をとおし、気になった記事は最後にじっくりと読みます。教わった方法を試すと、時間内に新聞を読み切ることができました。その後は気になった記事を切り抜き、グループメンバーへプレゼンします。話し手はなぜその記事を選んだのかを説明し、聞き手はその感想を伝えます。双方向のやりとりで他者目線にも気づき、共感したり違いを感じたりする時間がとても有意義でした。最後には集まった記事をもちよって1枚の壁新聞を作りました。レイアウトやタイトルを考え、編集者の名前も入れます。「締め切りに間に合わせること」と新聞社様ならではのご助言もあり、全17グループがオリジナル新聞を完成させることができました。

 集まったメンバーにより毎回新しい「気づき」が生まれるまわしよみ新聞。その魅力を味わった1年生には、これからも新聞に親しみ、世の中の出来事やニュースに関心をもつ社会人を目指してほしいです。自分の将来や進路についてじっくり考えることのできる高校生だからこそ、広い社会に目を向けて、自分自身の考えも確立していきましょう。そんな大切なツールとして今後も「新聞」が活用されますように。北海道新聞社様、素敵な授業をありがとうございました。

    

 

 札幌工業高校に学ぶ「ものづくり実習」

12月26日(火)札工定時ものづくり体験講座2023冬の部に参加し、工業高校の「ものづくり」について学びました。機械科、電気科、建築科の3つに分かれると、各実習室には本格的な教材や展示があり、楽しみな気持ちが高まりました。建築科ではスマホスタンドを作りました。担当の先生2名がとても丁寧に説明や演示、サポートをしてくださり安心して取り組むことができました。木材のカット、やすりがけ、色塗り、くぎ打ちなど一通り経験し、時間内に作品が完成しました。自分が手掛けたものには愛着が湧くものですね。イメージしたものがかたちになる喜びを体験し、またひとつ、ものづくりの魅力に気づきました。札幌工業高校のレベルの高いものづくり、教材、卒業制作なども見せていただきました。今回教わったことや、ものづくりに向かうわくわくした気持ちを、みなみの杜生産部門へ反映させていけたらと思っています。学校間連携も実現できたらうれしいです。札幌工業高校様、ありがとうございました。

           

 

 冬季進路支援研修 厚生労働省編一般職業適性検査

「厚生労働省編一般職業適性検査(通称:GATB)について、北海道障害者職業センターの菊香様を講師にお招きし、12月27日(水)冬季進路研修会が行われました。GATB検査を行うことにより、職業能力として必要とされる9種の能力(適正能)を測定し、能力面からみた個人の特徴の理解や個々の職業に対する適合性の評価を行うための情報を把握することができます。本校生徒の進路選択においても活用できる要素が多くあり、大変有意義な時間となりました。生徒が納得感をもち、自己選択できるような支援を継続して行っていけるように活かしていきたいと考えております。

   

 

 会社訪問~共和鉄工株式会社様(製造業)を訪ねて~

12月19日(火)石狩市新港東にある共和鉄工株式会社様を訪問し、道内企業でも珍しい鉄骨階段製作の現場を見せていただきました。目の前で見る溶接や組立はとても迫力があり、常に危険と隣り合わせ。職人さんたちのキャリア、専門性の高さ、志を感じました。大型機械やロボットも導入していますが、最後は「人の手」と残間社長はおっしゃいます。そしてやりがいは「手がけたものが世の中(かたち)に残ること」「ものづくりで社会を支えていること」と教えてくださいました。製造業を志す、未来の職業人へのメッセージもいただき、大変有意義な時間となりました。

一工程ずつ人の手でかたちになっていく「ものづくり」。その魅力をこれからも生徒たちに伝えていきたいと思います。共和鉄工株式会社様、ありがとうございました。

       

 

 進路協でスペシャルランチ(弁当)登場

128日(金)進路協(秋季)が本校で行われました。昼食は「小さなレストランitsumo Ohana」様のスペシャルランチ(弁当)。ファームコース産野菜を使ったメニュー、キッチンコースのミニバゲット、ケースにはサポートコースのデザインシールが貼られ、みな杜の魅力がたっぷり。オーナーの本田千清様も来校され、みな杜各コースと連携した学習活動の数々、今後のさらなる連携についてお話いただきました。会議の合間にほっと一息つく、素敵なランチタイムになりました。ご協力ありがとうございました。

  

 

令和5年度秋季北海道特別支援学校(知的障がい)進路指導研究協議会(道央地区)講演 

「ナカポツの利用について」
 
 
「相談室の役割について」
指定特定相談支援相談室シャイン 管理者・相談支援専門員 佐々木直人氏 
 
「これまでとこれからの雇用」
札幌市教育委員会就労支援コーディネーター 徳重恭子氏 
 

協育実習部会を開催しました

    

 11月22日(水)、本校杜カフェにて、日頃お世話になっている企業様並び事業所様を招いての協育実習部会を開催しました。当日は60名近くの参加があり、杜カフェの料理も食べていただきました。実際、生徒が働いている姿や発表している姿を見ていただくことで、みなみの杜の教育活動や生徒の実態などを知ってもらえる場となり、たくさんの感想や温かいお言葉をいただきました。また、企業様や事業様の熱い想いやみなみの杜に寄せる期待なども知ることができました。双方にとって大変有意義な会になったと思いたいです。

 当日、お越しいただいたすべて方々、ご参加いただき誠にありがとうございました。これからも本校の教育活動へのご理解とご協力を宜しくお願いします。

 

会社訪問~株式会社札幌教材製作所様~

      

 12月1日(金)協育実習部会に加入いただいている札幌教材製作所の代表取締役社長上田邦秀様を訪ねて小樽市銭函へ。昨年移転した新社屋は素敵な木造建築で、ものづくりをするための工夫が随所に施されていました。黒板づくりでは道内唯一の企業です。教室の黒板や工事現場で使用する黒板など、見覚えある色やデザインがありました。大きな黒板にはデジタル印刷!塗装ブースには最先端の空調設備!デジタル黒板も発見!製造現場に出向くと知らなかったことや初めて見るものがたくさんあり、「世の中の今」を感じます。それは働くことを志すみなみの杜の生徒に見てもらいたいものばかりです。上田社長のエネルギッシュな語りや考え方にも触れ、多くの刺激をいただきました。1月には1年協育実習(工房コース)でコラボレートできることになりました。これまでにないものづくり実習になりそうです。札幌教材製作所の皆様、ありがとうございました。

 

会社訪問~中央鉄建株式会社~

     

 12月1日(金)、2年2期協育実習及び1年11月協育実習でもご協力いただいた中央鉄建株式会社様を訪ねて石狩工場へ。鉄筋加工の現場では、鉄筋がクレーンで吊るされ機械にセットされると、角度をつけていろいろな形に加工されていました。皆さん慣れた手つきでしたが、危険が伴う業務で上にも下にも手元にも細心の注意が必要です。そして夏は暑く、冬は寒い。体力、集中力が不可欠です。斎藤本部長から「建設現場では大工が花形と思われがちだが、鉄筋がないと建物は立たない」「工場勤務も大切な存在」とお話がありました。鉄鋼業は製造業に分類されます。これまで未開拓の分野でしたが、製造業と捉えると工房コースや生徒の進路選択につながっていく、その可能性に気づきました。広く世の中を知ることは、コースの発展や働く担い手の育成と捉え、今後も継続するとともに生徒の学びに還元していきます。中央鉄建様、ご協力ありがとうございました。

 

北斗徽章様での協育実習~手掛けるコースのしるし~

 1年10月工房コースの協育実習として北斗徽章様にご協力いただきました。各回4名の実習生が参加し、初回は奈良社長のご説明のもと会社を知り、ものづくりの「技」と「心」を学んできました。フロアごとに異なるものづくり、最先端技術の活用、1点ずつ手作業で行う工程など、さまざまな種類を見せていただきました。実習生でも手掛けられる内容をご準備いただき、本物の製品を直に触り、納品する責任感も味わって。あっという間の2日間でした。1年1組のなかには工房コースに興味をもち、将来は製造業に就きたいと希望をもっている生徒がいます。手先の器用さや集中力を誉められて、より一層ものづくりや仕事に対する意欲が高まりました。とても充実した時間であったことは、掲載の学級写真にあらわれています。充実感たっぷりの笑顔を引き出してくださった北斗徽章様、ありがとうございました。

手掛けたバッチは、工房コース所属をあらわす「しるし」です。しるしを見るたび、つけるたびに自らを律し、所属を意識して仕事に向かう。そんな大切なきっかけをいただいたように思います。北斗徽章様とのコラボレーションは今後も続きます。

          

  

警備業務と護身(受け身)の基本

11月17日(金)株式会社SOUの桐山昌之様、前田肇様、桐山裕様、蔵重裕太郎様がご来校されました。2022年に北見市に創設された警備会社で、札幌オフィスも運営。社名の「SOU」の由来は「創造」で、社員全員で力を合わせて理想の会社を作り上げたいという想いが込められています。社是「和衷協同」を体現され、この度のご来校でも様々な取組のご報告があり、進路支援部も刺激をいただきました。1学年教室をまわり、桐山様から警備の基本動作、前田様から護身(受け身)のパフォーマンスがあり、生徒たちは興味津々に見聞きしていました。「警備の仕事をもっと知りたい」「すごい迫力、かっこいい!」と感想が寄せられました。世のため人のための仕事、能力を生かせる業種、働きやすい職場環境、働き続けるためのノウハウ…生徒たちに届けたい「働く」の数々。企業様のお力をお借りして専門性に迫り、進路の選択肢を広げながら、職業自立への意欲につながるよう今後も励みます。

株式会社SOUの皆様、遠方からご来校いただきありがとうございました。

     

 

11月1日(水)水戸青果様とのコラボ実習「北海道四季マルシェ・ステラプレイス店での野菜販売」

 以前学校訪問してくださった水戸青果様より、店舗販売のお誘いをいただきました。みな杜ファーム産野菜を札幌駅の真ん中で販売するという最高の機会です。2学年ファームコースから2名が参加しました。秋の収穫物として、かぼちゃ・ピーマン・人参・ヤーコン・にんにくを準備。当日は値札つけに始まり、目を引く陳列、魅力的な接客など、現場で見るもの聞くものすべてが実践でした。大勢のお客様を前になかなか声が出なかった2人も、スタッフの接客スキルを目の当たりにして、少しずつ変化が…!「商品を手にもって」「商品PRを」「5m先まで声を届けるつもりで」と教わった方法で接客。そうして完売したときには大きな喜びと達成感がありました。

 普段は農作物を育てる(第一次産業)ファームコースですが、収穫した野菜を加工したり(第二次産業)、お客様に販売したりする(第三次産業)ことも視野に入れると、「コースで育つ働く力」は幅広く、より社会との接点が増えます。さらに進路の選択肢も増えていくでしょう。接客をとおして「売れ筋」「接客と売上げの関係」「野菜や栄養素の知識」「レシピの提案」など今後につながる気づきや学びもたくさんありました。水戸青果様とまたご一緒できるよう美味しい野菜をつくり、より実践的な働く力を身につけようと意識を高めたファームコースに乞うご期待!

        

 

株式会社イーストン様の出逢いに感謝

 本校が開校する前(準備室)のときからお世話になっていた株式会社イーストンの開米由紀子様。
 授業の講師をはじめとし、協育実習に係る店舗調整・ご指導、学校行事に係るお弁当の手配、本校から2名の採用等、みなみの杜に本当にたくさんのお力を注いでいただきました。
 9月をもってご退職されるとのことで、本校より感謝状を贈呈させていただきました。
 開米さんがつないでくださった素敵なイーストン様と、これからもお力をお借りしながらいろいろなことにチャレンジしていきたいと思います。
 また、開米さんとどこかでお会いできることを楽しみにしています。
 約8年間どうもありがとうございました。
 
 

北斗徽章様とのコラボレーション~レバンガ北海道様グッズ制作の学び~

 以前、「北斗徽章株式会社様」と工房コースの極秘プロジェクトについて掲載しました。10月7日(土)いよいよお披露目です。商品名「推しの小皿」がレバンガ北海道応援グッズとしてBリーグ開幕戦(inきたえーる)で販売されました。選手のイラストや背番号がスタンプされた、選手カラーの小皿です。この3か月は工房コース全学年で納品数や納期、品質を意識して励んだ「仕事」そのものの経験でした。失敗から新たなアイデアが生まれ、技術もどんどん高まって「製造業」をイメージする時間でもありました。

 販売当日、会場にレバンガグッズとして並ぶ「推しの小皿」を見て、達成感や感動を覚ええる生徒たちでした。グッズを手にとるお客様の反応や売れ行きも気になり、今後も「ものづくり熱」は高まるばかりです。「オファーいただいた企業様の期待に応えたい」「お客様に喜んでいただきたい」という想いは、大切にすべき仕事に向かう姿勢です。そんな生徒たちの学びを一緒につくってくださった北斗徽章奈良社長、レバンガ北海道の皆様、本当にありがとうございました。「推しの小皿」は第二弾へと続きます! 

        

 

1年協育実習(9月工房コース)「チエモクファクトリー様で実習する生徒たちの様子」

 9月工房コースは、小別沢にある新規実習先、チエモクファクトリー様(以下、敬称略)で実習をさせていただきました。チエモクファクトリーは、持ち手が木製のワイングラスや、取り出しがしやすい名刺入れ、スプーン、お皿等の食器類、積み木セット等、デザイン性、機能性に優れたおしゃれでかわいい木工製品を販売しているステキなお店です。
 販売スペースと隣接した工房では、2匹の猫ちゃんと機械音に囲まれながら従業員の職人の方が製品づくりに励んでいます。そのスペースで1年生4名の生徒が「ミニ絵馬」の磨き(紙やすりがけ)の工程に取り組みました。社長の三島様からは、「これはお客様に販売する製品。絵馬の形に成形した人、また、これから印刷する人がいることを考えながら、不良品を出すことなく丁寧に磨いてほしい」と、ラインの一部であることや、その他仕事の本質に迫る部分の説明を受けました。磨き方についても、研磨ブロックの持ち方、面や小口へのやすりのあて方等の技術的なこともたくさん教わりました。生徒は皆、集中して真剣に黙々と磨いていました。その姿は、近い将来「働く人」を想像するに難くないものでした。彼らの充実した実習の証拠が、退勤前に三島様と写した集合写真の表情です。
 企業と学校がともに協力して生徒を育てる協育実習。みなみの杜では、今後も企業様の御協力をいただきながら生徒の働く力を伸ばしつつ、少しでも企業様のお役に立てるように励みます。