式辞

春のやわらかな日差しに包まれた本日、
ここに、先ほど入学を許可いたしました新入生二百二十三名を迎え、
入学式を挙行できますことを、心よりうれしく思います。

本日は御多用のところ、宮腰PTA会長をはじめとする来賓の皆様に
御臨席を賜り、誠にありがとうございます。
また、本日まで新入生を温かく見守り、支えてこられました
保護者の皆さまに、心よりお祝いを申し上げます。

新入生のみなさん、御入学おめでとうございます。
今日からみなさんは、清田高校の一員として、
新たな学校生活をスタートさせます。

本校は昨年、創立五十周年という大きな節目を迎えました。
この五十年の歩みは、
決して特別な誰かによって築かれたものではありません。
日々の学びを大切にし、
当たり前のことを誠実に積み重ねてきた多くの先輩たち、
そして地域や保護者の皆さまの支えによって、
今日の清田高校は築かれてきました。

今日からみなさんは、その先輩方とともに、
次の五十年に向けた清田高校の新たな歩みを進めていくことになります。
そんなみなさんに、ぜひお伝えしたいことがあります。

文部科学省が示している次期学習指導要領の論点整理では、
生涯にわたって主体的に学び続け、多様な他者と協働しながら、
自らの人生を舵取りすることができる、民主的で持続可能な社会の創り手を育成することが重要であると述べられています。

「自らの人生を舵取りする」とは、
誰かに指示されたから動くのではなく、
自分で考え、選択し、行動し、その結果に責任をもつということです。

その力は、特別な場面で突然身につくものではありません。
日々の高校生活の中で、一つ一つの当たり前の行動を誠実に積み重ねることによって、育まれていくものだと思います。

そのために、みなさんに大切にしてほしい言葉があります。
それは、「凡事徹底」です。
凡事徹底とは、特別なことではなく、
当たり前のことを、当たり前に、誠実に続けていくことを意味します。
あいさつをすること。
時間を守ること。
身の回りを整理整頓すること。
授業に真剣に向き合うこと。
人の話をしっかり聞くこと。
そして、他者を思いやること。

こうした一つ一つの行動は、小さなことに見えるかもしれません。
しかし、その積み重ねこそが信頼を生み、
みなさんが将来、自分の人生を自分で選び、
歩んでいくための確かな力となっていきます。

本日午前中の始業式において、みなさんの先輩である二・三年生にも、
この「凡事徹底」について話をしました。
今年、清田高校はこの「凡事徹底」を合言葉に、
教育活動を進めてまいります。

新入生のみなさん。
これから始まる高校生活は、
自分自身の人生を形づくる、大切な三年間です。
迷ったとき、悩んだときには、
この言葉「凡事徹底」を思い出してください。
日常の小さな行動を大切にする姿勢が、みなさん自身の未来を支え、
自らの人生をしっかりと舵取りしていく力となります。

結びに、新入生のみなさん一人ひとりの高校生活が、
実り多く、充実したものとなることを心から願うとともに、
今後とも保護者ならびに地域の皆さまのご理解とご支援をお願い申し上げ、式辞といたします。

令和8年4月8日
  市立札幌清田高等学校
  校長 信田 篤