「グローバルシティズンシップ」は、3年次前期学校設定科目で開講から4年目を迎えました。今年度は、13名の生徒が受講しています。7/8・13の2日間は、カンボジアで活動する団体「KUMAE」さんと実際に繋がり、身近な商品である「ポーチ」から社会課題に想いを馳せ、その解決の支援の在り方について考えました。【授業者:高木大作(保健体育科)】

 

(1)支援とは?~持続可能な支援を目指して~(7/8)

1日目は、カンボジアの歴史や文化、日本との繋がりを学びました。またフォトランゲージの活動を通して、カンボジアの社会課題解決のための支援のあり方について考えました。

生徒は、カンボジアの紙幣に日本の国旗が描かれていることに驚くとともに、2日目繋がる「ポーチ」を実際に見て、手で触ったり匂いを嗅いだりしながら、これがカンボジアの社会課題やその支援にどのようにつながるのだろうと議論していました。2日目には、そのポーチの活動をしている現地の方と交流できることを楽しみにしていました。

 

(2)オンラインツアー~現地カンボジアと繋がる~(7/13)

2日目は、現地カンボジアで活動する「KUMAE」の河池さんとオンラインで繋がり、なぜバナナペーパーの商品を作る事業をしているか、現地の村ではゴミ山での労働の現状、支援の負の影響、持続可能な支援の在り方について新たな視点をいただきました。その後は、商品を作っている工房を実際に見せていただき、現地の働き手の方とのインタビューをしました。「ゴミ山よりもKUMAEで働くことのほうが楽しい、幸せ。ゴミ山が楽しいわけがない」「他にはない仕事で自分にしかできない。安定した収入もあり、お客さんとも直接関われる。誇りを持てる仕事だ」というお話を聞きました。現地の皆さんは笑顔が多く、生徒と楽しくお話をしてくださりました。

  

(3)生徒の振り返り

・バナナペーパーを作る技術はアンルンピー村のスタッフの方々ならではのもので、自分たちの誇りに思えているという点が印象的だった。実際にバナナペーパーを作る体験もしてみたいし、ゴミ山の現状も自分の目で確認してみたいので、いつかカンボジアに行きたくなった。

・働いている人たちのすてきな笑顔や「ゴミ山で働くより楽しい」という言葉が印象的で、バナナペーパー作りという仕事が経済だけでなく、人々の生活や心の健康にも良いのが伝わってきた。KUMAEさんの活動の意義やすばらしさを感じた。

・実際に現地とつながってカンボジアの方々が良く笑っていた。ビジネスはただお金を稼ぐだけではなく、人を助けることもできるのだと思った。自分も将来ビジネスで人を助けてみたいと思った。ボランティアとして、無料で渡してしまったら逆に失ってしまうものがあるということも考えて行動したい。

・カンボジアにゴミ山があること、それに関わる課題があることを知らなかった。その現状を解決するために日本人が行動を起こしたということがとても心に残った。自国のためにではなく違う国でも問題を解決しようとする気持ちを大切にしたいし、素敵だと思った。

(4)公開授業参加者の声

市内の小学校・中学校・高校の教員、興味のある方々が来校され、それぞれの視点から感想をいただきました。1日目は、「生徒のポーチにまつわる見立てが現実とはギャップがあった。だからこそ2日目の実際の交流の際に新たな発見となり深まりそうだ」「モヤモヤ感が残っている点が良かった。次回への好奇心に繋がっている様子だった」「一方通行ではなく、先生と生徒が対話しながら進む授業形態が良かった」「高校生は海外のことを意外と知らないということがわかった。もっと海外で活躍している日本人のことも知ってほしい」との感想がありました。2日目は、「実際の交流だからこそ生徒のエネルギーが増していくのを感じた」「交流できて良かったではなく、この次の授業でどのような振り返りに繋がるかが楽しみ」「幸せや豊かさというのはどういう視点で見るかによって変わる。そういうことに気づける授業だと思う」「価値観の押しつけや誘導がない。(スリランカからの)4回の授業の中で得た視点がいつか将来どこかで繋がっていくと思う」という感想をいただきました。