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学校長から

入学式 式辞  「この坂越えん」


先ほど、入学許可をいたしました、新入生の皆さん、あらためまして 入学おめでとうございます。
 
ようこそ「旭丘」へ。
旭丘高校入学式の伝統である、本校合唱部が奏でる荘厳なハーモニーに包まれての入場は、皆さんの胸に感慨深い思いを呼び起こし、旭丘高校への入学を深く実感したことと思います。
 
本日皆さんを歓迎するために演奏された曲は、ヴェルディ作曲のオペラ『アイーダ』第二幕で演奏される「凱旋行進曲」です。
この曲は、戦いに勝利した英雄が栄光の凱旋を果たす情景を描き、その重厚で高揚感あふれるメロディは、聴く者を深く魅了します。
目を閉じれば、英雄を称賛する市民たちの歓声が、ありありと思い浮かぶのではないでしょうか。
まさに、今皆さんのいる、この情景を描き出すにふさわしい曲だと感じています。
そして、この式にご臨席されております、保護者の皆様も同様の思いで、お子様の入場をご覧になっていたのではないでしょうか。
本日まで愛情を注ぎ、育ててこられましたお子様のご入学を心よりお祝い申し上げるとともに、私ども教職員一同、皆様のお子様の指導に全力を尽くして取り組むことをお約束いたします。
 
さて、新入生の皆さんは今日から3年間の高校生活が始まります。皆さんの胸中は入学の大きな喜びと少しの不安、そして、大きな期待に満ちあふれていることと思います。
皆さんが、旭丘での3年間を有意義に過ごすために、心にとどめていてもらいたいこと。言うなれば「がおか魂」を、教職員を代表してお話をさせていただきたいと思います。
 
後ほど、本校の校歌を本校合唱部が披露いたしますが。この校歌は教育哲学者であります、初代校長 梶浦善次先生が作詞をされました。
校歌の2番にある「久遠なる 父母の慈愛を秘めて 荘厳に聳えて建てり」という一節に、開校前のエピソードが凝縮されております。
旭丘は、昭和三十三年に、札幌市立初の全日制普通科高校として開校しましたが、その背景には、未来を生きる子どもたちに、是非とも高校教育を受けさせたいという保護者の熱い思いと、
それに共感する多くの市民の方々の支援がありました。
その市民の願いを踏まえ、梶浦先生は、この旭丘を第一に「格調の高い学問の場所」、第二に「明朗な学校」と位置づけ、生徒や教職員とともに、学校づくりに取り組みました。
以来、この建学の精神のもと、旭丘は、常に、未来を見据え、時代の要請に柔軟かつ果敢に応えつつ、挑戦を続け、確実に変化を遂げてきました。 
しかし、その底流には、開校当時の熱い思いが 変わることなく流れており、それらは、時代を超え、多くの先輩諸氏によって、今日(こんにち)まで脈々と受け継がれてきています。
その象徴が、正面玄関に、レリーフとして掲げられている、道しるべ「この坂 越えん」です。
「入学式のしおり」にもあるとおり、旭丘の校舎へとつながる「坂」をキーワードとしたこの言葉には、自分の気持ちを高め、情熱をもって困難な事にも果敢に挑戦せよ、
「一歩を踏み出し、新しい風景を見よ」という意味が込められています。
また、この言葉は我々教職員に対しても、「このような生徒を育てよ」という使命をも表しており、この言葉を耳にするたび、私自身も身の引き締まる思いになります。
 
68期生の皆さんも、ぜひこの言葉を「ガオカ」の理念を体現するための日常生活の指針、ひいては、人生を生きる上での精神的支柱として、
在学中はもとより、卒業後も永く心にとどめ続けるものにしてほしいと願っています。    
 
江戸幕末の長州藩に、吉田松陰という人物がいました。明治維新の精神的指導者として知られ、二十九歳という若さで刑死しますが、彼の私塾「松下村塾」で学んだ、
高杉晋作、桂小五郎、伊藤博文など多くの俊才により明治維新が実現されていったことはよく知られています。
彼の残した言葉に「志定まれば、気盛んなり」という言葉があります。志とは、心に決めた目標に向かって進もうとする気持ち、決心のことです。
目標への気持ちが志としてはっきりすれば、おのずとやる気や意欲が生まれるということです。松陰はまた、志を持つということは、目標に対してなぜその目標を定めるのか、
その目標を達成する意味は何かということを自分でしっかり考えることが大切だとも言っています。
旭丘高校での学びや、豊かな経験によって、皆さんは視野を広げ、考え方を深めていくことと思います。
自らが、未来に向けてどう生きるのか、志をはぐくみながら努力する三年間であってほしいと思います。
 
最後に保護者の皆様にお願いいたします。高校生活の3年間は責任ある社会人として成長するために、自立の道を歩み出す時期です。
小中学校の義務教育の時代とは比べ物にならないほどの様々なことに遭遇することと思います。そのお子様の心の拠り所は、なんといってもご家庭です。
思い悩んでいるときは、温かく見守って頂くとともに、励ましの言葉をかけていただきたいと思います。
時には、そっと背中を押して、一歩前に出る勇気を与えていただきたいと思います。
 
また、高校生は、多感な時期で、様々なことに思い悩む時期でもあります。
本校には週1回、スクールカウンセラーが常駐しており、生徒ならびに保護者の方々の相談を受け付けております。
あわせて本校では2人担任制を採用し、複数の目でお子さまを見取り、個別最適な支援を行う体制をとっております。
何か心配事がございましたら、遠慮なく担任あるいは年次主任にご相談いただきたいと思います。
お子様の成長を育むことは学校だけで出来ることではありません。
ご家庭と連携を密にして、開かれた学校づくりを推進して参りますので、本校の教育活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 
結びになりますが、本日入学いたしました「旭丘高校68期生」の皆さんが、充実した3年間の高校生活をすごし、未来に向かって逞しく成長することを心より願い式辞といたします。
 
令和7年4月8日
市立札幌旭丘高等学校長  尾﨑 茂樹
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