3年次の選択講座「グローバルシティズンシップ」では、世界の一市民としての教養やものの見方を、様々な題材や活動に楽しく参加しながら学んでいます。

4月19・24・26日の3日間では、「バーチャル旅行①~イラン編」「バーチャル旅行②~アメリカ編~」を実施しました。

 

イラン編では、イランの文化や生活を知るとともに、「ヘジャブ」の問題から女性のジェンダー問題について考えました。

生徒の振り返りでは、「自分が気づかないうちに持っていたイランという国へのイメージが変わった」との声が多くありました。イランについて学んだことがなかったにもかかわらず、知らず知らずのうちにステレオタイプが作られていたことに驚いたようでした。

また、イランのヘジャブの問題から様々な立場の人の気持ちや考えを想像し、実際のイランの女性の声も聞かせていただきながら、ジェンダーの課題について考えました。そして、日本もSDGsのジェンダー平等の達成度が、イランと同様に低いということを知り衝撃を受けていました。

 アメリカ編では、日本との比較を通して様々な違いを学びました。

ディズニーランドの入場料の比較から物価の違いや、働き方の違い、学校生活の違いなど驚きが多くありました。日本では良いこととされている「お留守番、お遣い」などの捉え方の違い、学校生活では、部活動の捉え方や練習時間の長さの違い、教員を含め職員の「合理的分業」について、それらの背景にある考え方を知る機会となりました。また、他国に住んだからこそ気づく日本の良い面についてもお話ししていただき、自国の良さの再発見にも繋がりました。

講師の方からは、「この講座を通して、世界の様々な慣習や文化や価値観に触れ、自分が今持っている『当たり前』を考え直す機会としてほしい」というメッセージをいただきました。