教科教室型とは、それぞれの教科にとっての学習に適した環境を整備し、生徒がその教科の専門性を高められるよう配慮した教室運営方式のことです。

ホームルーム用の教室に生徒が常時待機し、家庭科や理科など実習を伴うような教科で特別教室を使用するときのみ生徒がそこへ移動するといった従来の方式とは異なり、各教室は「教科ゾーン」によって区分けされ、生徒は参加する授業教科に応じて教室に移動します。

例えば理数系の授業は「理科ゾーン」「数学科ゾーン」の教室で、現代文や古文の授業は「国語科ゾーン」で、世界史や現代社会などの授業は「社会科ゾーン」で行われます。

この方式によって、次のような効果をもたらすことを目的としています。

  1. 教科の特徴に配慮された設備で学習することによる生徒の教科専門性の向上。
  2. 行われる授業の教室に日常的に移動することによる、「授業は待っていれば受けられるもの」から「授業は自ら参加して受けるもの」へという意識の転換。これによる生徒の自主性の向上。
  3. 同じ時間帯と場所で同じ教科の授業を行うことにより、異学年相互の学び合いの機会を増やす。これに伴う生徒の学習意欲の喚起。

 

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