スクール・ミッションとスクール・ポリシー(2024年度)

1 スクール・ミッション

《札幌市立高等学校として共通した「スクール・ミッション」》

 札幌市立高等学校は、平成29年3月に発出され、令和5年3月に改訂された札幌市立高校教育改革方針【改定版】の中で掲げられた市立高校の教育改革が「目指す生徒像」をもとに掲げられた「市立高校の将来像」にある3つの学びの場であり続けることを「スクール・ミッション」の基本方針とし、「自立した札幌人」の育成を目指す。 

自立した札幌人(R6年度解釈改定)

〇未来に向かって新たな価値を創造し、主体的に学び続ける人
〇自他のよさや可能性を認め合い、しなやかに自分らしさを発揮する人
〇ふるさと札幌に誇りをもち、持続可能な社会の発展に向けて行動する人

目指す生徒像

〇夢や希望の実現に向かって、主体的に学び、探究する生徒
〇個性や多様性への寛容さを持ち、他者と協働し、新しい価値を創造する生徒
〇積極的に社会と関わり貢献する生徒

札幌市立高校の将来像

〇生徒の主体的で探究的な学びを促す、魅力ある学びの場

〇様々な差異を越えて、多様な生徒が共に学び、支え合い、成長することができる学びの場

〇地域、企業など社会との関わりを通して成長できる、社会に開かれた学びの場

 

《市立札幌藻岩高等学校としての「スクール・ミッション」》

 本校は、昭和48年に開校した全日制普通科高校であり、開校当初は各学年10学級を設置していたが、その後、少子化による中学校卒業者数の減少により、令和3年度入学生から6学級へと学級数を減じている。産業構造や社会システムが絶え間なく変化している現代においては、多様な価値観を持ち、生涯学び続けることのできる人材が求められ、そのための高等学校が担う社会的な役割は大きい。

 

 本校では、単位制教育課程へと移行し、生徒一人一人が学びや体験から得られる柔軟な発想を培い、本校の建学の精神「たけたかく」のもと、未来に向けた新たな価値を創造・共創し、社会で活躍できる人物へと成長が遂げられるよう、以下のスクール・ミッションを掲げる。

市立札幌藻岩高等学校のスクール・ミッション

◆自己の未来を想い描き、自らの選択と決定による主体的かつ意欲的な学びを実現し、持続可能な社会の実現を目指して行動できる人物を育成する学びの場

◆地域と連携・協働した探究的な学びや体験を通じて、未知なる状況から課題を発見し、解決する力を磨くとともに、未来に向けた新たな価値を共創することのできる学びの場

 

2 スクール・ポリシー(藻岩高等学校の3つの方針)

(1) 育成を目指す資質・能力に関する方針(グラデュエーション・ポリシー)

 これからの社会で「たけたかく」生きていくため、次の5つの力を育てます。

1 知識を深め、適切な言葉を使って分かりやすく伝えることができる「ことばの力」

2 情報の分析や適切な判断をもとに、根拠を示しながら、筋の通った考えを導くことができる「考える力」

3 様々な視点から思いを巡らせ、課題を発見する「想い浮かべる力」

4 好奇心と勇気をもち、初めの一歩を踏み出す「試そうとする力」

5 結果を次の行動に生かし、前向きな姿勢で挑戦し続ける「やりぬく力」

 

(2) 教育課程編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)

 次のような教育活動を展開し、「たけたかく」生きていくための力を育てます。

1 興味・関心に応じた多様な科目選択が可能な単位制の趣旨を踏まえ、生徒が学ぶ意義を実感できる学びの機会を提供します。

2 総合的な探究の時間をはじめとしたすべての教育活動の中で、生徒が何事にも挑戦し、地域や世界の諸課題と向き合い、問題を発見・解決する力を育むとともに、探究し続けることのできる学びの機会を提供します。

3 生徒が自らの想い描く未来像を実現するために必要な学力を身に付け、積極的に学ぶ姿勢を身に付けることのできる学びの機会を提供します。

4 学校内外での活動を通して、生徒が他者と協力し、様々な考えや思いに耳を傾けつつ、自らの考えを表現する学びの機会を提供します。

5 多くの人とのコミュニケーションを通して、生徒が互いの生命や人権を大切にし、立場や違いを理解する学びの機会を提供します。

 

(3) 入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)

 興味・関心や進路希望に応じた科目選択が可能な単位制の趣旨を生かし、次のいずれかを意識して学ぶことが期待できる生徒

1 主体的に学び続ける意欲があり、未来を描いて自ら行動する生徒

2 何事に対しても柔軟な発想で取り組み、仲間と協働して創意工夫する生徒

3 困難に挑戦するたくましさをもち、リーダーとして活躍する生徒