令和5年度が修了しました

 
 雪解けが早かった昨年に比べ、今年はずいぶんと学校の周り
に雪が残っています。グラウンドを見渡すと、場所によっては
40cm程の積雪。2月下旬から3月上旬にかけてのダメ押しとも
いえる降雪が何とも恨めしく思えます。1日も早く練習環境を
整えようと、スコップ片手に雪わり作業に追われているサッカ
ー部やソフトテニス部の生徒を窓から眺め、応援する毎日です。
 さて、先週の球技大会と修了式をもって今年度も一段落つい
たところですが、球技大会では男子バスケットボール部の優勝
チームと教員チームとでエキシビションマッチを行いました。
他校では割と行われている生徒対教員の試合ですが、意外なこ
とに本校ではこれまで実施をしていませんでした。生徒と教員
の関係性を高める良い取組だと思い私も参加することにしまし
た。スクラッチの勝負にはならないことが自明なことから、優
 勝チームの生徒は終始寛
 容な態度で、私たちに怪
 我をさせない配慮や肩車
 シュートなどの悪ふざけ
 をゆるしてくれるなど、
 最後まで大人の茶番に付
 き合ってくれました。観
戦してくれた生徒も温かく見守ってくれ、とても貴重な時間を
共有することができました。
 修了式では、私から今年度の振り返りと、新しい本校のグラ
ンドデザインの話をしました。特に、振り返りについては、
「植物には根を張る期間があるが、その間、茎の成長は止まり、
はた目には成長しているようには見えない。でも、根は伸びて
おり、確実に成長している」「頑張っても成果が出ていないと
いう人は、まさにこの状況にある。茎が伸び始めるまであきら
めないことが大切」というような趣旨で話をしました。これは
ある韓国ドラマで「根がしっかり張った竹は、1日に1mも伸
びることがある」というセリフを聞き、修了式まで温めていた
ネタです。生徒の心に届いてくれることを願っています。
 最後に、以前本校2年生の佐藤さんが、石狩南高校の友人と
コンビを組み「ハイスクールマンザイ2023」で優勝したこと
をお伝えしましたが、この度、2学年のPTA学年委員長である
 三浦さんのご厚意により、
 優勝を祝う横断幕を寄贈
 していただきました。早
 速、フェンスに設置させ
 てもらい地域の方にもご
 覧いただいています。こ
 れをお読みの皆さんも、
 お近くに立ち寄った際に
 はこの景色を見ていただ
ければ幸いです。
 令和5年度が無事に終了しました。保護者、地域、関係機関
の皆様、様々な場面で本当にお世話になりました。次年度も、
どうぞよろしくお願いたします。
 
                   令和6年3月25日
 

11日遅れの卒業証書授与式

  
  3月1日に第43回卒業証書授与式を挙行しました。
 感染症に関わる制限がない卒業式は本当に久しぶりのことで
す。式の間だけでなく終わった後も、しばらく感慨に浸ってい
ました。思えば昨年は、「マスクを外すことを基本とするも外
すことは強制しないこと」「保護者等の参加人数の制限は必要
ないが座席間に触れ合わない程度の距離を確保すること」など、
緩和されたとはいえまだ特別な対応が残る卒業式でした。よう
やく今年度から、多くの保護者や来賓の皆さんに祝福されなが
ら、卒業生がお互いの表情を確認し、気兼ねなく校歌を歌うと
いったことがあたりまえにできるようになりました。
 さて、本日は11日遅れの卒業証書授与式を行いました。卒業
式当日に発熱し、やむなく欠席することになった福田さんのた
めに、お母さんをはじめクラスメートや3学年担任団が校長室
に集まってくれました。時間の都合で校歌斉唱などは省略しま
したが、卒業生入場、開式の辞、式辞等は本番さながらに進め
たところ、和やかな雰囲気の中、福田さんだけでなく参列して
くれた皆さんはとてもよい表情をしていたのが印象的でした。
 本校はこれまで、校長から卒業生全員に証書を手渡すのが定
型だったのですが、コロナ禍の期間は各クラスの代表1名ずつ
に渡す形で代替してきました。今年度の卒業式から、元の形に
戻すこととしていたのですが、ようやく"全員"に手渡すという
ミッションを終了することができました。
 卒業生の43期生ですが、これまでの学校生活から、活力があ
り日々の生活の中に喜びを見出すことのできる生徒たちだと感
じていました。授業の最終日などは、教科担任に感謝の意を込
めて大声で歌を歌うクラスも見られました。このような、やん
ちゃながらも心のつながりを大切にする辺りは、社会に出てか
 ら周りに可愛がられ活躍
 する姿を期待させます。
 今年もまた、世に開拓者
 の卵を送り出すことがで
 きたと実感しています。
 43期の今後が楽しみです。
 
                  令和6年3月12日 
 

絵本の読み聞かせボランティア②

 
 今年は何ともメリハリのある冬となっています。真冬日で道
路がツルツル路面になったかと思えば、10度を超える暖気が入
りザクザク路面になったり。その度に車も歩行者も、変化に適
応しなくてはなりません。高齢者や歩行に困難を抱えている方
にとっても、大変な年になっているのではないかと感じていま
す。
 先日、「絵本の読み聞かせボランティア」についてお知らせ
しましたが、本日、新川小学校と新光小学校にて実施の運びと
なりました。私は新川小学校に引率しましたが、本校生徒はエ
ネルギーに溢れる小学生を前に、堂々と朗読を披露していまし
た。ただ朗読するのではなく、アイスブレークをして小学生と
の関係性を作ってから始める班があったり、朗読後に感想を聞
いたり、終始楽しく読み聞かせを行っていました。中には、朗
読の途中で「次にどうなると思う?」などと、物語の展開に期
 待を持たせるような工夫
 をしている班もありまし
 た。終了後は、見送りの
 ために玄関までついてく
 る児童もいて、生徒たち
 も手を振ってお別れをし
 ていました。本校生徒の
 人と関わる能力の高さを
あらためて認識したところです。
 さて、国公立大学の前期日程試験が2月25日(日)から始ま
ります。3年生は講習を受けたり、体育系の大学を目指すもの
は実技の練習をしたり、それぞれが進路実現に向けて直前まで
精一杯取り組んできました。試験本番ではプレッシャーに負け
ず、努力の成果を十分発揮してもらいたいと願っています。そ
のためには、しっかりと栄養・睡眠をとり、体調を万全に整え
てほしいと思います。写真にあるように、今年は3年生の担任
 
団が廊下にカウントダウンの掲示をしたり、絵馬を飾ったりし
てモチベーションを向上させる取組を行ってきました。担任団
の想いが3年生の最後の粘りにつながってくれればと思います。
頑張れ43期生。
                   令和6年2月22日
 

絵本の読み聞かせボランティア①

 
 12月は思いのほか降雪が少なく、「今年の除雪は楽できるか
も」と淡い期待を抱いていたのですが、1月以降は何度かドカ雪
に見舞われ、現在は例年並みの積雪となっています。なかなか思
い通りにはいかないのが現実です。しかし、雪まつりやスキー場
など雪だのみの方々にとってはありがたいこと。観光客でにぎわ
う様子から、やはり北海道の冬の観光資源は雪なのだと実感する
今日この頃です。
 本校では毎年この時期に、近隣の小学生を対象とする「絵本の
読み聞かせボランティア」を行っています。昨日、読み聞かせを
行う有志生徒に対する事前指導として、北海道教育大学札幌校の
幸坂健太郎先生による講習会を行いました。今年は1、2年生合
わせて61名がボランティアへの参加を希望し、大講義室に集まっ
た生徒たちは幸坂先生の説明に耳を傾け、絵本を読む実習に熱心
に取り組みました。自ら希望するだけあって、すでに朗読が上手
な生徒が何人もいました。昨年は新光小学校だけで行ったのです
が、今年は新川小学校との2会場で読み聞かせを行います。2月
22日の当日は、練習の成果を目いっぱい発揮してもらいたいと期
待しています。読み聞かせ後は小学生たちとのフリートークもあ
り、交流を深めたり読書の面白さを共有したりするという場面も
あります。どんな話で盛り上がるのか、今から楽しみにしていま
す。
 
 
 
 
 
 
 
 
 さて、スイスからの留学生であるバラス ティモテーさんが、4
月10日から2月2日の間、本校で学校生活を送ってきましたが、
この度、留学が終了となりました。とても照れ屋だったのですが、
すぐに生徒と打ち解け、新川祭では仲間と共に舞台に上がり喝さ
いを受けていました。また、吹奏楽部に入りオーボエ奏者として
様々な演奏会に参加してくれました。顧問の米田先生からも太鼓
判をいただく程の優秀な奏者でした。最終日に全校放送でお別れ
のスピーチを行った後、少しだけ廊下で話をしましたが、新川高
校での生活はとても充実したものだったようです。本校生徒にと
っても、彼から得たものは大きかったのではないかと思っていま
す。今週、早速お礼の手紙が届きましたが、一緒に学んだ仲間た
ちに向けて「さあみんな、人生に頑張ってください!」と結んで
いました。漢字もお見事。
 Thank you so much!ティモテー See you again.
 
                    令和6年2月9日
 

マルチレベルアプローチ MLA

 
 昨年、ある研修会でMLA(日本版包括的生徒指導)について少
しだけ学ぶ機会がありました。MLAとは、多くの生徒指導の先進
国で採用されている包括的に教育相談・生徒指導を行なうための
アプローチ(CSCGA)を日本の教育事情に合わせて修正したもの
で、広島大学の栗原慎二教授が提唱しているものです。また、心
理的発達や学業的発達など様々な領域を包括的に支援すること、
子ども同士の人間関係を重視して集団の育成に重点を置いている
こと、そして、問題行動等の未然防止に努めることなどが特色と
なっています。
 本校の生徒は、全体として落ち着いた学校生徒を送っています
が、中にはコミュニケーションや人間関係で困り感を抱えていた
り、学習意欲が乏しい生徒も一定数見られます。こうした生徒に
対する支援の一助になると考え、勉強している最中で、私の理解
が進んだところで先生方に概要を共有しようと考えているところ
です。
 栗原教授の著書「マルチレベルアプローチMLA」の中に、愛着
理論(内的ワーキングモデル理論)という項目があり、このよう
なことが書かれていました。 ~子どもは親との交流の経験によ
り、対人関係のパターンの方向性が決まる。愛情を受けた子ども
は順調に育つ可能性が高い。しかし、虐待を受けたにも関わらず
親を反面教師として捉えたり、良い支援者と出会うことで内的ワ
ーキングメモリーが書き換えられ、適切な親に育ったりすること
もある。~
 昨日、京都アニメーション放火殺人事件の被告に対する判決が
ありましたが、公判で被告の生い立ちが明かされました。9歳で
両親が離婚。父親から身体的・心理的虐待を受け困窮した家庭で
育つ。成人してからは派遣の仕事を転々とした後、30歳頃から
無職。被告人質問では「友人はいないし、職場での結びつきもな
い。最終的に人に会うのも嫌になり、会わなくなった」と述べた
とのことです。思わず「もし彼に心を許せる友人や良い支援者に
 出会えていたら」「学校教育の中でMLA
 のような支援が受けられていたら」と考
 えてしまいました。
  平和な世の中をつくるためにも、教育
 の果たす役割は重要です。判決の報を聞
 き、私たち教職員が生徒の良き支援者と
 なれるよう、研鑽を積んでいかなくては
 ならないと感じました。
 
          令和6年1月26日
 

祝 新川さくら並木連合町内会創立50周年

 
 年が明け、令和6年が始まりました。
 例年であればのんびりと新年を迎え、身も心も少しずつ始動させ
ていくところですが、1日に発生した石川県能登半島を震源とする
地震と、2日に起きた羽田空港での日本航空機と海上保安庁の航空
機の衝突・炎上した事故により、正月の気分などはすっかり消えさ
ってしまいました。私たちは、つい「よりによってお正月に…」な
どと考えがちですが、これはあくまで私たちの"都合"であり、天災
や事故はいついかなる時にも起こり得ることを、あらためて教えら
えた気がします。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
被災された方々や関係する皆さんには心からお見舞いを申し上げま
す。
 6日(土)に新川さくら並木連合町内会の創立50周年を祝う記念
式典に出席しましたが、冒頭の物故者に対する黙とうでは、司会か
ら「今回の地震と事故で亡くなられた方々への哀悼の意も込めて」
というアナウンスがあり、参会者はそれぞれの想いを込めて祈りを
捧げました。
 さて、半世紀にわたり新川地区の発展を支えてきた新川さくら並
木連合町内会(平成26年に「新川連合町内会から」名称変更)で
すが、誕生して以来、実に様々な活動に取り組んできました。代表
的なものとしては、やはり名称にもなっている新川さくら並木の植
樹があります。平成9年から3年がかりで完成させた、数にして
755本、距離にして10.5km(長さ日本一!)の桜並木。まったく
もって連合町内会の皆さんの熱量にはすごいものがあります。そし
て、並木が完成した後も「クリーン作戦」「ウォーキング大会」
「新川夜ざくら」を毎年開催するなど、新川さくら並木を基盤とし
た新たな取組も展開しています。こうした活発な活動は本校と新川
西中、新川小、新光小の小中高連携事業にもつながっているところ
です。
 それにしても、連町や加盟する町内会の皆さんのお元気なこと。
式典でのかくしゃくとした佇まいを目の当たりにして、還暦に近づ
いたとはいえ自分はまだまだだなぁと思わされた次第です。昭和生
まれの先輩方に負けないよう、今年も精一杯頑張りますので、皆さ
ん今年もよろしくお願いいたします。
 
 
  式典では本校吹奏楽部が招か
  れて演奏を披露しました。
  ありがたいことに様々な方か
  らお褒めの言葉をいただきま
  した。
 
                           令和6年1月9日 
 

多様性

 
 教育現場では、10年前あたりから「多様な子ども」というフレー
ズがよく使われるようになってきました。そして最近では、私たち
教員集団も多様であるべきだといわれるようになってきました。例
えば、令和4年の中教審答申では「個々の資質能力では限界がある」
「組織のレジリエンスを高めることが重要」「教職員の適度な多様
性が必要」と記載され、また令和5年の質の高い教師の確保特別部
会では「学校は多種多様な変化にも適切に対応していく必要がある」
「均一・硬直的な組織ではなく、多様性と柔軟性を備えた組織であ
ることが望まれる」という提言がなされています。かつて、「指導
する側は一枚岩でなくてはならない」「全員で統一した指導を」と
先輩教員から刷り込まれてきた常識が、時代とともに変わってきた
のだなと感じています。考えてみれば、多様な生徒に対して多様な
アプローチが必要ということは、必然のことなのかもしれません。
 先日、ある研修会で手稲まちづくりネットワークの代表を務める
藤原さんをお招きして、私と対談する形で、地域における子どもの
支援についてお話していただきました。まちづくりネットワークで
は、地域住民の生活支援の他、子育て支援、子ども食堂など多岐に
渡る活動をしており、その中で困り感を抱える子ども達の個別の支
援も行っています。「おせっかいおばさん」を自認する藤原さんは、
学校の先生や他のメンバーとともに、何人かの子どもに対して相談
相手になったり、具体的な支援を行ったりしています。興味深かっ
たのは、一人の子どもに対する大人の関わり方が、それぞれ少しず
つ異なることでした。そして、そのことにより、支援を受けている
子どもには、ある時はAさん、ある時は藤原さんを頼るといった選
択肢が生まれ、そのことがその時々の状況によって最適な支援につ
ながっていると感じました。関わる大人たちが多様であることの重
要性に気づかされ、前述のことが腑に落ちた研修会となりました。
 さて、話は変わりますが、毎年この時期は、音楽を選択している
1年生が6週間にわたって三味線を練習し、最後にグループ毎の発
表、及びクラス全員での合奏を行っています。昨年に続き、全ての
 クラスの発表会に足を運んだ
 のですが、演奏にクラスの個
 性が表れるのを大変面白く感
 じて鑑賞していました。慎重
 で丁寧な演奏をするクラス、
 周りとしっかり演奏を合わそ
 うとするクラス、弦を強く弾
き個々の音が主張してくるクラス。多様性を肌で感じるひと時とな
りました。共通していたのは演奏後の笑顔。生徒達の優しくも溌溂
としたオーラに触れ、幸せな時間を過ごすことができました。
 今年も残すところあとわずかとなりました。皆様良いお年を。 
                     令和5年12月22日
 

ハイスクールマンザイ2023

 
 高校生漫才日本一を決める「ハイスクールマンザイ2023~H-1
甲子園~」の決勝大会が12月10日(日)、大阪・森ノ宮のクール
ジャパンパーク大阪TTホールで開催され、北海道・東北エリア
代表として出場した本校2年生の佐藤さん、石狩南高校2年生の
柿澤さん(コンビ名「偽ビートルズ」)が優勝しました。全国か
らエントリーした高校生796組1610人の頂点に立ったとのことで、
何とも大きなことを成し遂げたものと驚いています。
 決勝戦の模様は昨夜YouTubeでライブ配信されました。本校の
2学年団や副校長が視聴していたようですが、私も食卓テーブル
にPCを置きモニターにかじりついていました。司会はトレンディ
―エンジェル、審査員はオール阪神・巨人師匠をはじめ、板尾創
路、笑い飯、ミルクボーイと本格的な布陣。こんな一流の方々を
前に、堂々とネタを披露する出演者に感心しながら5番目に登場
する「偽ビートルズ」を待っていました。落ち着いた態度で登場
した2人はテンポよく確実に観客の笑いを取っていき、最後には
"拍手笑い"も。「これは、いったかも…」と期待を膨らませてい
たところ、強豪の近畿勢を抑えての優勝となりました。
 YouTubeのチャット欄を見ていると、ネタが始まると同時に
「M-1の3回戦のネタ」とコメントされました。そう、彼らは
今年のM-1にも初挑戦していて、アマチュアとしては唯一とな
る3回戦進出を果たした実力の持ち主だったのです。また、10月
の見学旅行の結団式で、仲間達5~6人と見学旅行コントを披露
したのを見たのですが、これがかなりのクオリティーで、先生方
からも爆笑をさらっていました。また、佐藤さんはこの「校長室
から」の11月13日付で紹介した、「税に関する高校生の作文」
で札幌北税務署長賞を受賞した生徒でもあります。
 この優勝で、2人はお笑い奨学金50万円、吉本総合芸能学院
(NSC)の入学金・授業料免除の特典などを手にしたのですが、
NSCへの入学について「高校を卒業したら芸人になりたい」とし
 た柿澤さんに対し、佐藤さ
 んは「まだ高2、これから
 進路を考えます」と語った
 とのこと。果たしてどのよ
 うな結論を出すのか、慌て
 ずゆっくりと考えてほしい
 と思っています。
                                 
   早速、報告に来てくれた佐藤さん
 とても謙虚な人柄です                      
                    令和5年12月11日            
 

ACT&Learning

 
 日が短くなり、薄暗い中で学校を行き帰りする季節になってき
ました。日照時間が短くなると、気分的には下がりがちになるも
のですが、朝は日の出や朝焼けを、帰りは月や一番星を眺めるこ
とができるなど、この時期ならではの恩恵にあずかることもでき
ます。元々、手稲山や新川といった景観が楽しめる新川地区です
が、これら朝夕のオプションにより、格別なものに感じています。
 さて本校では、今後の学校が向かうべき羅針盤として令和3年
度に「スクール・ミッション」と「スクール・ポリシー」を策定
しました。(学校ホームページに掲載していますので、ご欄いた
だければと思います)そして、昨年度からは、これらに基づく調
和のとれた教育を進めるべく、幾つかのことに取り組んでいます。
その1つが重点目標等の改訂です。現行の重点項目等は、平成21
年度に定めたものに改訂を加えたものですが、ミッションとポリ
シーと重なる内容があったことから、整理・簡素化することとし、
昨年度の職員会議で決定しました。2つ目としては、重点目標等
と同時期に策定した本校キャリア教育の「グランドデザイン」の
改訂に取り組みました。改訂にあたっては、新川みらい開拓委員
会なる組織を今年4月に発足させ、ミッションとポリシーとのつ
ながりを踏まえながら検討を重ね、先日の職員会議にて決定の運
びとなりました。ポイントとしては、これまで「発見する1年、
探究する2年、実現する3年」だったものを「発見する1年、探
究する2年、実行する3年」としたこと、("実現"は卒業後に達
成するものと考えました)これまで学校案内に記載していた「社
会人基礎力」と「質の高い学力」を「社会人基礎力」と「学び続
ける力」とし、この2つを合わせて通称「ACT&Learning」と呼
ぶことにしたことなどがあげられます。ACT&Learningとは以下
に示すとおりです。
 
社会人基礎力
Action(行動する)         ①試行  ②協働  ③解決
Communication(他者と関係する) ④傾聴   ⑤発信  ⑥柔軟
Thinking(考え抜く)        ⑦調査  ⑧質問  ⑨活用
 
学び続ける力
Learning             ⑩準備  ⑪整理  ⑫継続 
 
 来年度からは、3年間の学びを通して、具体的にこれらの力を
身につけさせる教育を行っていきます。この新たなグランドデザ
インを絵に描いた餅に終わらせることなく、生徒・教員に浸透さ
せ実効性のあるものにしていくためには工夫が必要と考えました。
そこで、このACT&Learningを身につけさせる具体的な方策につ
いて、現在、新川みらい開拓委員会で検討しており、12月の職員
会議で提案する予定で
す。
  本校の歴史や良さを踏まえつつ、新しい時代に求められる力を
 念頭に、これからもさらな
 る学校づくり・ 学校改革
 を進めて行きたいと考えて
 います。インフルエンザの
 罹患数が高水準で推移して
 います。生徒保護者や皆さ
 ん、体調に気を付けてお過
 天狗橋から見た朝焼けです    ごしください。 
 
                    令和5年11月27日
 

初雪の便り

 
 冬型の気圧配置により、北海道付近の上空に強い寒気が流れ込
んだため、札幌では11日に初雪、12日には今季初の冬日(氷点下
を観測)となりました。幌加内町朱鞠内では、この週末24時間の
降雪が53cmに達したと聞き、何となく冬を迎える覚悟のような
ものが決まった感じがします。
 私が生まれ育ったのは東大演習林のある富良野市内の小さな街
で、半年近くは雪とともにあるような生活をしていました。その
せいか、四季の格付けにおいては冬が最上位にあると刷り込まれ
ているようで、この季節が近づくと心が安定しホッとするような
ところがあります。中島みゆきの「冬を待つ季節」で繰り返され
る歌詞が腑に落ちるところです。
 さて、11月2日は落ち葉拾いの1日でした。1・2校時は本校
生徒会執行部と新川小学校3年生による新川中央公園での、5・
6校時は生徒会執行部と新光小学校3・4年生による新光公園で
の、そして、放課後は本校有志と、やはり生徒会執行部による中
央公園・校舎周辺での落ち葉拾いを行いました。当初の計画では、
放課後は新川西中学校の生徒と合同で行うはずだったのですが、
先方の行事日程の関係で、今年も一緒にできませんでした。肌寒
い中でしたが、小学生たちは元気で、中央公園では地面に落ちて
いる無数の銀杏に苦戦して「くさ~い」を連発しながらも、袋を
 
 
 
 
 
 
 
 
 
持っている執行部の生徒に「こんなにとれたよ!」と笑顔を向け
ていました。新光公園でも雨に濡れて重くなった葉っぱを集め、
「重た~い」と言いながらも嬉しそうに、児童と本校生徒が葉っ
ぱの入った袋を一緒に持ち運ぶ姿が見られました。終わる頃には
すっかり打ち解けて、手を振りながらのお別れです。今年も良い
取組ができました。執行部の皆さん、有志の皆さんお疲れさまで
した。 
 10日には札幌北税務署の副署長が来校され、「税に関する高校
生の作文」で入賞した本校生徒2名の表彰を行っていただきまし
た。当該生徒は2年生の安達さんと佐藤さん。手渡された賞状に
は、双方とも「札幌北税務署長賞」と書かれていました。現在、
高校教育には主権者教育、消費者教育、金融教育など、社会に出
てから(在学中にも)必要となる実践的な学習が求められていま
す。税についても徴収から使途までの正しい理解のための授業を
行っていて、今回の作文はその中で取り組んだものとなります。
賞状を受け取る2人を間近に見て、課題意識をもって社会に目を
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
向け、感じたり考えたことを堂々と紡いだという自信が見て取れ
て、大変、誇らしい気持ちにさせてもらいました。
 札幌市では、先週、インフルエンザ流行発生注意報が警報に変
わりました。本校周辺でも感染拡大の情報が聞こえてきます。10
日から2年生1クラスが学級閉鎖となりましたが、今のところ本
校では大きな流行には至っていません。これからますます寒くな
ってきます。
 皆様におかれましては、お身体に留意され、この冬を健康にお
過ごしいただければと思います。
 
                            令和5年11月13日
 

進路意識調査

 
 例年であれば9月上旬の残暑が過ぎた辺りから、気温の変化と
ともに自然と気持ちが冬モードに切り替わっていくところですが、
今年は意識的に切り替えることを強いられている感じがします。
猛暑の期間があまりに長かったため時期的には例年と変わらない
にもかかわらず、突然涼しい空気に代わり、唐突に手稲山に初冠
雪という実感がそうさせているのかもしれません。そして、台風
が来ない、雪虫が大発生といった事実が、夏に続いて"異例な"秋
という印象を強くさせます。果たして、このような流れの中で訪
れる冬は、どのようなことになるのでしょうか。何があっても落
ち着いて対応できるよう、泰然自若の心構えだけはしておこうと
思っています。
 さて、毎年春と秋に実施している本校生徒の進路意識調査です
が、先日、この秋の結果が集計されました。昨年度もそうでした
が、自ら学習する時間が短いことが気になります。平日の家庭学
習を「していない」「30分以下」合わせて1、2年生が約半数、
3年生が約13%でした。学校や行き帰りの交通機関、または塾で
学習している生徒もいますので一概には言えませんが、部活動や
特別活動で見せる高い積極性は、こと進路実現に直接つながる自
学に関しては、十分発揮されていない印象を受けます。また、学
年や教科で家庭学習を促すための様々な取組を行っていますが、
期待する効果が出ていないのも現状です。
 テストの前や受験期に入ってから猛然とダッシュするというメ
リハリをつけた方法で、志望校合格を果せる生徒も一定数いるこ
とは確かですが、反面一歩届かずの生徒もいます。私は単に進路
実現といった意味合いだけでなく、「自分で自分を作り上げてい
く」という視点からも、毎日の地道な自学はとても大切だと思っ
ています。他力のみに頼った成功よりも、自力も発揮した上での
成功の方が、その価値はより大きなものとなります。段取りや計
画の大切さを知り、粘り強さや工夫の仕方、何より自信を身につ
けることができます。これらは将来生きていく上で自身を支える
糧となります。
 先日、従来の働きかけ方に抜本的な見直しが必要ではないかと
思って、本校の経験1、2年目の先生方と意見交換を行ったとこ
ろ、斬新な意見・感想が聞けました。そして、「アンラーン」
(これまで培った思考の枠組みを取り除くこと)という言葉が頭
をよぎり、若い世代の先生方からも積極的に意見をもらうことで、
解決策を見つけていけないだろうかと思うようになりました。
 やらせるだけでもダメ、放任だけでもダメ、この間に適切な解
が隠れている。最近、教育雑誌でよく目にする「生徒が自ら考え
努力するための”余白”」をうまく使い、意欲を引き出すための方
                 策を見つけていく。「学ぶ
 ことは面白い」と思わせる
 ような私たちの導きが何よ
 り大切。このように解決の
 ための鍵がいくつかあると
 考えています。これらを念
 頭に、本校生徒の特徴を生
 かした方法、本校生徒に合
 った学びの促し方を模索し
 校舎周辺の木々も大分色づい   ていければと思っています。
   てきました
                    令和5年10月30日 
 

合同演奏会

 
 9月30日(土)に新川西中学校区「地域とともにある学校づく
り推進事業」として、新川西中学校と本校の吹奏楽部による合同
演奏会を開催しました。本校は約10年前から、隣接する新川西
中学校、新川小学校、新光小学校及び地域と連携して、様々な事
業に取り組んできました。そして、そのことから私たち4校は、
札幌市からコミュニティー・スクールの導入に向けた研究推進校
に指定され、パートナー校としてグランドデザインの策定や具体
的な取組について検討をしています。今回の合同演奏会はその取
組の一環で、昨年度に開催した「新川西中学校区子育て講演会」
に続く事業として実施しました。
 なお、コミュニティー・スクールとは学校運営について教育委
員会や校長に意見を述べることができる学校運営協議会という組
織を設置した学校のことを言います。
 昨年度の子育て講演会は、HBCラジオのパーソナリティーで
ある金子耕弐さんを講師に招きましたが、平日ということもあっ
て参加者は60名程にとどまりました。今回は土曜開催というこ
ともあり、会場校の新川西中学校では200名+αの入場者を見込ん
で席を準備したところ、開場と同時に地域の方が続々と訪れて、
あっという間に満席となりました。西中の先生方のご協力で、急
遽椅子を増やしましたが何人かは立ち見をお願いすることになり
ました。おそらく300名は優に超える方々が集まってくれたもの
と思われます。
 演奏は西中から始まり、本校の演奏へと続きました。両校とも
最近のヒット曲やナツメロなど馴染みの曲も演奏してくれて、幅
広い年齢層に楽しんでもらおうという心遣いが感じられました。
本校吹奏楽部による「昭和歌謡コレクション」では、美川憲一、
由紀さおり、いしだあゆみ、あおい輝彦ら大年の大スターの曲の
演奏に思わず歌を口ずさんでいる方も見受けられました。私もそ
の一人ですが…
 最後の合同ステージでのアラジン・メドレーは圧巻で、たった
2回しか合奏をしていないとは思えないほどの息の合った演奏に、
聴衆からはこの日一番の拍手が送られました。吹奏楽部の皆さん、
お疲れさまでした。見事な演奏に聴き入っていたため、私は最後
の挨拶をすっかり失念してしまい、司会に呼ばれて、慌ててマイ
クまで走るという失態をおかしてしまいました。スミマセン、大
反省です。
   学校と地域の連携には様
 ざまな在り様があり、「こ
 れでなくてはいけない」と
 いうものはありません。硬
 軟織り交ぜて試行錯誤して
 いきながら、これからも新
 川西地区・新川西中校区独
自の連携の方法を見つけていきたいと思っています。そのために
は、今回のように多くの地域の方が学校に足を運んでくれるよう
なイベントも大切にしていきたいと思います。
 
                    令和5年10月6日
 

SHINKAWA HANABI

 
 9月16日(土)に新川まちづくり協議会が主催となり「SHINK
AWA HANABI」が開催されました。夏休み前に「花火の打ち上げ
会場としてグラウンドを貸してほしい」と打診があり、内容を伺
ったところ、本校の他、新川中学校と新川見はるかす緑地の3会
場で同時に打ち上げたいとのこと。子どもたちを含めた北区の人
たちの心を和ませたい、という趣旨に賛同し、使用の許可をしま
した。打ち上げ場所は「シークレットにしてほしい」と言われて
いたため、事前に生徒へ伝えることはできませんでしたが、部活
動で学校に来た生徒は、当日の準備作業の様子から、本校が会場
であることが分かったようです。打ち上げは10~15分程の時間で
したが、ご覧になられた地域の方、いかがでしたか?ちなみに、
打ち上げ後の片付けをハンドボール部の生徒が手伝ってくれたと
聞きました。感謝、感謝です。
 花火といえば、毎年行われている豊平川の花火大会。もう、か
れこれ30年以上足を運んでいて、
毎年、新しい色や意匠を見ては、職人さんたちの創意工夫に感心
しています。また、今年は初めてモエレ沼の花火大会を見に行き、
音楽と花火の芸術的なコラボレーションを堪能しました。何とも
はや、花火の進化にはすごいものがあります。
 花火についてインターネットで検索すると、日本の花火は世界
的に注目されていて、花火の大きさ、複雑さ、カラフルさ、スタ
ーマインと呼ばれる精密な速射連発など「世界一の水準」と評価
されているとのことです。また、その昔、花火は欧米では貴族が
観賞するためのものでしたが、日本では庶民にも身近なものだっ
たようです。この辺りに、日本の花火が発展した理由がありそう
です。ちなみに、日本最古の花火大会といわれている墨田川の水
神祭は、約200万人が飢えに苦しんだ享保の大飢饉に際し、将軍
徳川吉宗が死者への慰霊と災厄退散の願いをこめて、両国の川開
きに合わせて花火大会を開催したものだそうで、その後、花火大
会は江戸の庶民が毎年心待ちにする行事になったとのことです。
  そういえば、日本
 の三大花火大会の一
 つに有名な長岡まつ
 り大花火大会があり
 ますが、この祭りは
 長岡空襲犠牲者の慰
 霊・鎮魂と復興を願
 い開催された長岡復
 興祭が前身となって
 います。日本の花火
                    大会のルーツが”慰霊”
だったことによるためなのか、全国の花火大会にはこうした意味
合いのものが多いようです。そして、私たちの花火そのものに対
するイメージも、やはり"癒し"といったものになるのではないで
しょうか。線香花火などは、その代表格のように思えます。
 猛暑で苦しめられた今年の夏。災害や犯罪、そして物価高と不
快なニュースは枚挙にいとまがありません。そんな世相の中、で
きるだけ心安らかに秋を迎えたいものです。「SHINKAWA HAN
ABI」がその一助になってくれていたら幸いです。
  
                    令和5年9月21日
 

世界にはばたけ

 
 9月の第2週に入り、ようやく朝夕の気温がこの季節本来のもの
に近づいてきました。夏の疲れが蓄積していた体も、少しホッと
しているように感じられます。同時に、日が暮れる時間も早くな
ってきて、退勤する際に思わず「おお…」と声を漏らしてしまう
ような、見事な夕焼けに遭遇する機会も増えてきました。
 さて、先日、校長会の都市立(市町村立)部会秋季研究協議会
があり真狩高校に行ってきました。実践発表の後に行われた校内
視察では、有機農業コースの生徒がビニールハウスや農場を案内
してくれ、栽培している作物の品種や農業実習について説明して
くれました。また、野菜製菓コースの生徒は、ペースト状にした
粉糖でプレートに文字を書く作業を見せてくれました。将来の目
標に向けて、それぞれに矜持をもち一生懸命に取り組んでいる生
徒の姿にはすがすがしさを感じました。お話をさせてもらったと
ころ「怪我防止のために、農業実習の際は必ずこの作業着を着な
ければならないので、今年の暑さは堪えます」「粉糖の濃度にも
よりますが、字が切れないように少し持ち上げて書くのがコツで
す」など、はにかみながらも、落ち着いた態度での受け答えは頼
もしい限りでした。また、札幌圏からの入学者が約半数程度いて、
寮生活をして学んでいるとのこと。きっと3年間の高校生活で多
くのことを身につけることでしょう。
 もちろん、本校の生徒も進路実現に向けて確実に前進していま
す。特に、いよいよ受験モードに入った3年生の教室では、早朝
や放課後に、教室で自習をしている生徒が日に日に増えてきてい
ます。皆、真剣そのものです。夢をつかむために真摯に取り組ん
でいる姿には、やはり、真狩高校の生徒と同様のすがすがしさを
感じる毎日です。
 思想家であり武道家でもある内田樹さんが著書の中で、ヨーロ
ッパで修業を重ねた日本の若いパン職人たちが、ある席で「日本
のパンは世界一ですから」と言い切ったのを見て、はっと胸を衝
かれる思いをしたことを書いています。経済成長期の1960年代か
ら80年代までは、確かにこの手の発言が普通に語られていた日本
ですが、今や少子高齢化、人口減、所得減など、すっかり落ちぶ
れてしまった感があります。しかし、このような自信あふれる若
者たちを目の当たりにして"何となく「このままゆくと世界標準に
キャッチアップできるんじゃないか」という無根拠な楽観が社会
に漂い始めた。"と期待を膨らませています。そして、"圧倒的多
数の人たちは「もうちょっとましな国」になって欲しいと願って
いる。そして、<多くの人が強く願うことは実現する>。これは
長く生きてきて僕が確信を持って言えることの一つです。""「僕
らがやってること、とりあえず世界の最先端ですから」というよ
うな台詞がさらっと口から出るような時代に出会いたいと僕は思
っています。それは決してそれほど難しいことじゃない。"と述べ
ています。私も、内田さん同様、こうした日本の未来を願ってや
みません。目の前のことに、純粋に没頭している子どもたちの目
の輝きを見るにつけ、その思いを新たにします。「できるはずが
ない」は厳禁です。
 また、本校の生徒についても、将来、様々な分野で伸び伸びと
その能力を発揮し、世界を舞台に活躍する姿を見たいと熱望して
います。2年前、本校の軽音楽部に所属していた生徒2人(テクノ
バンド「LAUSBUB」)の楽曲がSNS上で爆発的に拡散され、ドイ
 ツのプラットフォームSoun
 dCloudで世界一位に輝いた
 例もあります。モチベーショ
 ンとともに生徒の力をより一
 層向上させる教育、生徒の潜
 在的な力を最大限に引き出す
 教育。難しいテーマですが、
 帰宅途中に思わず撮った     今後も模索し続けたいと思っ
 1枚です            ています。
 
                     令和5年9月7日
 

学校説明会

 
 8月22日(火)に、中学生を対象として学校説明会を行いまし
た。新型コロナの影響により、令和2年度から開催を見送っていた
ため、実に4年ぶりの説明会となりました。
 参加を申し込んでくれた生徒は、令和元年度の811名を上回る
858名となりました。多くの中学生に興味を持っていただいてい
ることに、素直にうれしい気持ちになりました。授業見学や全体説
明会、そして部活動・校舎見学というプログラムで本校の特色を伝
えたのですが、この日の札幌の最高気温は33.2℃(手稲山口で
は35.1℃)を記録し、参加生徒の体調に気遣いながら
の進行となりました。幸い、保健室を利用する中学生はいませんで
したが、暑い中参加してくれたことに感謝したいと思います。
 本校の学校説明会は伝統的に生徒主体で行っています。全体説明
会の前半こそ教員が進行するものの、後半は司会も登壇するのも全
てが生徒となります。「先輩座談会」では、進行役の放送局員の他、
各学年から男女1名ずつが舞台に上がり、学校に対する本音や高校
受検前に考えていたことや受検の準備をリアルに話してくれました。
また、「部活動パフォーマンス」では各部が趣向を凝らした部活動
紹介を行い、コミカルな"ネタ"に会場が笑いに(失笑?)包まれる
場面もありました。部活動見学でも、中学生への対応は基本的には
生徒が行います。4年ぶりということもあり、運営
面で不安もありましたが、各担当の生徒たちは実に生き生きと役割
を果たしてくれて、中学生に好印象をもってもらえたようです。
 説明会後にアンケートを取りましたが、「先輩方が明るく親切」
「雰囲気がとてもよい」「とても楽しそう」「個性豊か」「魅力の
詰まった場所」という好意的な意見が寄せられました。また、部活
動見学については「優しく明るく接してくれた」「1人で立ち止ま
って困っていたところ声をかけてくれた」ことへのお礼もありまし
た。対応にあたってくれた全ての生徒の皆さん、お疲れ様でした。
 また、参加してくれた中学生の、礼儀正しく集中して説明に聞き
                 入る姿に、早くも来年度入学
 生への期待が膨らみました。
 見事に日焼けした中学生もい
 て、「屋外の運動部でガッツ
 リやってます」といった無言
 の主張が伝わってくるようで、
 頼もしく感じました。中学3
 年生にとって、受験勉強はこ
 こからが長く厳しい道のりに
 皆、真剣に説明を聴いてくれ   なりますが、是非最後まで頑
 ました             張って、本校に入学してくれ
                 たらと思います。
 
                     令和5年8月23日
 

沸騰する夏

 
 記録的な猛暑が続いています。皆さんの中には、体調を崩してい
る方もいらっしゃるのではないでしょうか。7月から昨日(8月9
日)までの札幌市の気温を調べてみたところ、最高気温が30℃を超
えた日が7月で7日、8月では5日ありました。また、最低気温が
25℃以上のいわゆる熱帯夜が、7月は2日、8月でも2日ありまし
た。特に、7月9日からは最低気温が毎日ほぼ20℃以上という寝苦
しい夜が続いている点が、体調維持を難しくさせている一番の要因
ではないかと思っています。
 ご承知の通り、この暑さは世界的なものです。先日、7月の世界
の平均気温が観測史上最高になる見通しが明らかになり、国連のグ
テーレス事務総長が「地球温暖化の時代は終わった。地球沸騰化の
時代が到来した。」と述べました。"沸騰"というセンセーショナル
な言葉を用いるほど、事態が深刻であることを私たちは認識しなけ
ればなりません。
 近年の暑さに対して、札幌市は学校へのクーラー導入を検討し始
めていて、一部の学校で設置がなされています。懸念されるのは、
全市の幼小中高の園・学校に設置するとなると、莫大な予算が必要
となることです。よって、今後導入が決まったとしても、長期間で
段階的に進められることが予想されますので、それまでは現行の扇
風機・サーキュレーター等での対応を継続していくことになります。
本校では暑さ対策として、今年、可動式のスポットクーラーを2機
購入することができ、4階の2つの講義室に設置することになりま
した。また、各階の廊下で3台の扇風機を稼働させ、空気を動かす
ことを試行します。風の通りが悪く熱がこもりやすい校内の環境を、
少しでも改善するための方策です。劇的な効果はないかもしれませ
んが、今後も夏場の環境改善にできるところから取り組んでいきた
いと考えています。
 さて、部活動の報告です。NHK杯全国放送コンテストに出場した
放送局ですが、研究発表部門で全国上位2校に選ばれました。東京
NHKホールでの発表を、先日、歴史教室においてライブビューイン
グで視聴したのですが、堂々たるプレゼンぶりに集まった生徒と先
生方からは大きな拍手が送られました。内容は、動画を撮影する際
に三脚上のカメラを動かすパン撮影という難しい技術があるのです
が、手軽に誰でもできる改善策を探求するというものでした。試行
錯誤を繰り返してたどり着いたのが「ヘアゴムで引っ張る」という
意外な結論。検証もしっかりと行い、ユニークながら「なるほど」
と思わせる見事な発表でした。  
 また、夏休みに入りHTBから取材の依頼があり、8月4日の「イ 
チオシ!」に本校の杉本副校長と生徒たちが出演しました。夏休み               
 特別企画の出張!「どこでも
 カメラ」というコーナーでし
 たが、放送局、ソフトテニス
 部、ハンドボール部、剣道部
 の部員に、練習後残ってもら
 いインタビューに答えてもら
 いました。放送局2年生の佐
 々木さんが見事にリポートと
 インタビューを行い、スタジ
 オからも「流暢!」と褒めら
 れていました。短い時間でし
 たが、笑顔でハキハキ答える
 姿から、生徒たちの活気が十
 分伝わったのではないかと思
 活躍する?扇風機、サーキュ   っています。これからせめて
 レーター、スポットクーラー   夜だけでも気温が下がってく
 の面々             れることを祈っています。
  
                     令和5年8月10日
 

感染拡大と今後のこと

 
 新型コロナの感染拡大により、7月12日(水)から1・2学年の
学年閉鎖、3学年2クラスの学級閉鎖の措置を取ることとしました。
7月10日の新川祭の後片付けの日に、生徒数名の感染報告があり、
その兆しが見え始めていたところ、翌11日の代休日から12日にかけ
て多くの欠席連絡があり、市教委担当課と学校医と何度かやり取り
を行い上記の判断となりました。関連して、野球の南北海道大会の
全校応援も中止の判断をすることとなり、学校として大きな教訓と
なった今回の出来事でした。保護者の皆さんをはじめ、地域の皆さ
ん、ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
 今年度は、新型コロナが感染法上の5類へ移行されたことを受け、
制約のない、ほぼ従来の形で新川祭を実施しましたが、開催期間の
いずれかの場面で感染拡大が起きたものと考えられます。今回の事
を振り返り、今後に向けて反省点を考えていたところ、先日開催さ
れた、学校関係者評価委員会で重要な事に気づかされることになり
ました。それは、今回の閉鎖措置について報告を行った際、学校評
議員の方から、7月に入って地域の状況からコロナ陽性者が微増し
ているという認識を持っていたという発言でした。
 5類に移行された今、新型コロナは季節性インフルエンザと同等
の扱いとなり、"換気や手洗い・手指消毒の励行"という平常の感染
防止対策の他、"感染状況を注視しながら必要に応じて適切に対応"
することが求められています。今回欠けていたのは、この"感染状
況を注視"することであり、その後の必要な対応の検討につなげて
いなかったことです。かつては、毎日のニュースで札幌市の感染状
況が伝えられ、学校間でも情報交換を行っていました。そして、必
要な対応も市教委からその都度具体的に指示されてきましたが、今
は自分から積極的に感染の情報を入手し、各校が個別主体的に対応
を検討していかなくてはならないということです。このことがしっ
かり認識できていなかったことを思い知らされることとなりました。
 今回は、難しい点もありました。暑い日が続いたことで、体温が
高いのは外気温や熱中症によるものなのか、感染による発熱による
ものなのか、区別がつきづらかったことです。つまり、生徒の中に
は、体調がすぐれないにも関わらず、暑さのせいだからと考えて登
校してしまった者もいた可能性が考えられます。
 このようなことから、今後は球技大会や見学旅行など、大きな行
事を実施する際には、事前に市内・校内の感染状況を調べ、朝の検
 温党による健康観察や、マス
 ク着用等の必要に応じた対応
 を検討・実施していく流れを
 つくっていきたいと考えてい
 ます。新川高校が安全・安心
 な学校となるべく、今後の改
 善に向けて、校内の関係部署
 と連携して進めていきたいと
 思います。
  今週からさらに暑い日が続
                 くようです。皆さんもどうか
 以前、職場の方からいただいた  ご自愛ください。
   手作りの”アマビエ”ですが、
 まだまだ手放せそうもありません。 
                     令和5年7月24日
 

第43回 新川祭

 
 7月7日(金)と8日(土)の2日間に渡って行われた新川祭が
終了しました。
 コロナ禍のために中止となった令和2年度から3年経過して、よ
うやく"体育館での声出し"や"家族と卒業生の招待"を復活させ、ほ
ぼ完全なかたちで実施することができました。生徒たちは「ずっと
新川祭でいいのに」をテーマに生徒会役員を中心として精力的に準
備に取り組み、当日は開祭式から爆発的な盛り上がりを見せてくれ
ました。そして、フィナーレ後の花火が終わるまで心を一つにして、
仲間たちと大きな行事をやり遂げることができました。生徒の表情
を見るにつけ-青春の発露- まったくもってうらやましく、そし
て、頼もしく思えた新川祭でした。
 それにしても、私たちの高校時代と比べて、ステージでのダンス
等のパフォーマンスの完成度やパソコンを駆使したステージの演出
は隔世の感があります。熱量そのものは決して負けていなかったと
確信をもっていえますが、スキルについては完敗を認めざるを得ま
せん。世の中の変化もありますが、エンターテーメントに関わり生
徒の情報収集能力や活用力が、比べものにならないほど向上してい
ることを実感します。
 今年度は、3学年主任の山下先生が音頭を取り、フィナーレの際
に3学年の担任・副担任と私たち管理職がステージに上がり、ロッ
クバンド"怒髪天"の「オトナノススメ」を歌いました。振り付きで
す。そして、全校生徒もその場で振りを練習し、体育館全体でのパ
フォーマンスとなりました。生徒だけでなく、教員も含めて会場全
体が一体となる瞬間でした。生徒の皆さん、ご声援ありがとうござ
いました。しばらくはこの曲が頭から離れないと思います。
 ところで、このステージが終わった後、ある3年担任と話をしま
したが、今年の3年生は新型コロナのために中学校3年の時、最上
級生として主要な生徒会行事を成し遂げた経験をせずに高校に進学
しているせいか、集団で盛り上げることに消極的な印象を受ける学
年だったそうなのです。しかし、3年になり野球の全校応援を経て
この新川祭で変わったように思えるとのことでした。ちょっと意外
でしたが、3年生徒が変容を遂げていると伺い、とても嬉しい気持
ちになりました。卒業までの間、まだまだ、成長を遂げることので
きる生徒たちなのではないかと期待します。ステージ発表では投票
の結果、3年生を抑えて2年生が2位と3位に入りましたが、悔し
い気持ちを抑えて、後輩たちに温かい拍手を送っていた姿も大変立
派でした。
 さて、今年度は、地域の方々を招待するところまで踏み切れませ
んでしたが、来年度は地域の方や市内の中学生にも来校いただける
よう検討をしていきたいと思っています。花火については、毎年楽
しみにしている方が多いと聞いていますが、学校周辺の車の駐車が
課題となっています。来年度は改善を図り、近隣の方々にご理解を
得られるような形で実施できればと思っています。
 最後に、先日は野球の支部大会ブロック決勝を全校応援としまし
たが、打線好調の新川ナインは長打短打を織り交ぜてコールド勝ち
を収め、見事南北海道大会に駒を進めることとなりました。円山球                        
   場での1回戦は
 7月15日(土)
 の第一試合。対
 戦相手は函館大
 学付属有斗高校
 です。麻生球場
 では近隣の民家
 に配慮して"鳴り
 物禁止"とする球
場のためできませんでしたが、今回は吹奏楽部の演奏も行います。
ご家族の方々を始め、卒業生の皆さん、日頃から応援していただい
ている地域の方々、ご都合がよければ是非とも球場に足を運んでい
ただき、私たちと一緒に応援していただければ幸いです。
 
                     令和5年7月10日
 

祝 全国大会出場

 
 7月が近づき、夏本番を予感させる天候が続いていますが、毎年、
この季節は少々憂鬱になります。原因はカラスです。6月から7月
は彼らにとって子育ての大切な時期にあたり、近づく人間を巣から
遠ざけるために威嚇・攻撃することは広く知られています。若いこ
ろの私は「今朝、カラスに追っかけられて…」とこぼす先輩教員に、
「それはお気の毒でしたねぇ」などと返すものの、心の中では他人
事としてとらえていました。しかし、50歳を過ぎたあたりから、
毎年複数回は威嚇、そしてまれに襲われる(後ろから足でキックさ
れる)ようになってしまいました。カラスといえども、羽を広げた
時の何と大きいこと。ヒッチコックの映画「鳥」が現実のものとな
る恐怖。まったく、外を歩く時は気が気ではありません。常に小さ
な傘を携帯し、カラスが近くにいる時には、使用するようにしたり、
後ろから近づく気配がした際には両手で万歳をしたり(これで何度
か難を逃れました)自衛に努めているのですが、時々油断をして攻
撃を許すことに。
 昨年の春、校地内で巣作りが始まり、生徒の安全を考えて業者に
撤去してもらいました。近くの公園にも巣を発見し、土木センター
に相談したところ「攻撃されたという事実が確認されるまでは撤去
ができない」との回答でした。今年は、校地内や学校近辺での巣は
確認されていませんが、情報があれば何か対応を考えたいと思って
います。個人的にも、あと1か月ほどは気を抜けない日々となりま
す。
 そんなブルーな私のことはおいておき、今回も生徒の活躍をお知
らせします。
 まず始めに、弓道部が全道大会の男子団体で念願の優勝を果たし、
夏の全国高校総体(インターハイ)に出場することになりました。
インターハイは今年36年ぶりに北海道で開催され、弓道は
8月3日から真駒内アイスアリーナで競技が行われます。また、国
体の弓道全道大会では、女子3年生の岡本さんが中央地区Aチーム
で出場して1位となり、10月の国民体育大会鹿児島大会に北海道
代表として出場します。また、放送局は、NHK杯全道高校放送コン
テストにおいて、研究発表部門・テレビドキュメント部門・創作テ
レビドラマ部門の3部門で上位入賞を果たし、7月25日から国立オ
リンピック記念青少年総合センターで行われる全国大会に出場しま
す。さらに、昨年度の内に出場権を得ていたのですが、8月の全国
総文祭鹿児島大会にビデオメッセージ部門で出場します。
 部活動関係では、今週末の水泳全道大会、そして野球の夏の支部
予選が残っています。一所懸命に取り組んでいる生徒たちに、私た
ちも最後まで精一杯のエールを送りたいと思います。なお、野球に
ついては7月1日(土)の2回戦に勝利すれば3日(月)のブロッ
ク決勝戦は全校応援となります。麻生球場で12:30試合開始の予定
ですが、もしご都合のつく方は応援に来ていただければ幸いです。
 また、各学年におけるPTA集会の挨拶の中でも触れましたが、今
 年度の学校祭(新川祭)から、
 ようやくご家族の招待を再開
 することとなりました。新川
 祭に向けて、現在、生徒は毎
 日ダンスの練習やモノづくり
 など精力的に準備を進めてい
 ます。その成果も是非ご覧い
 ただきたいと思いますので、
 できるだけ多くの保護者の皆
 さんにご来校いただければと
 思います。PTA主催の焼き鳥
  燦然と輝く優勝カップ。皆で       も復活しますので、お楽しみに。
  勝ち取った栄冠です。 
                     令和5年6月28日 
 

表彰伝達・壮行会

 
 ロシアが2022年2月24日にウクライナに全面侵攻してから、1
年3か月が経ちました。ロシアによる短期間での制圧は阻止できた
ものの、懸念されていた長期化は避けられない状況となっています。
"戦争犯罪"という言葉があるように、武力行使といえども捕虜の虐
待禁止や占領地内での一般人民の殺害禁止など、国際社会では一定
の抑制をかけようとする働きかけがあります。しかし、主要国の中
にも国際刑事裁判所の条約を批准していない国があるなど、足並み
がそろっていないのが現状のようです。真相は明らかになっていま
せんが今回のダムの決壊などは、それがもし意図的な作戦によるも
のだとしたら、そんな働きかけをよそに手段を選ばない蛮行がなさ
れたということであり、あらためて戦争の非情さを思い知らされる
こととなりました。
 何でもありの泥試合は見ていて不快な感情をいだくこともしばし
ばですが、適切なレギュレーションの下、正しいジャッジにより行
われる戦いは、競技者の真摯で純粋な精神と相まって大きな感動を
呼びおこします。研ぎ澄ました肉体・知性と技術のぶつかり合いは、
時として奇跡的なプレーを生み出すこともあります。ましてや、負
けたらそこで終わりの一発勝負では、試合に臨む選手から潔さや気
高さすら感じることがあります。こうした世界に身を投じ、切磋琢
磨することで人は大きな成長を遂げることができます。部活動に取
り組む意義はこうしたところにあると思っています。
 さて、本校の部活動ですが、今年度も各種大会で活躍を見せてく
れ、下記の部活動が全道大会に進むことになりました。
 陸上(男子5種目、女子1種目)、ソフトテニス(男子団体、男
子複1組、女子複1組)、弓道(男子団体・男子個人2名、女子団
体、女子個人1名)、女子ハンドボール、剣道(女子団体)、水泳
(男子2種目、女子2種目)、放送局(5部門)
 先日、表彰伝達と全道大会に向けての壮行会が行われ、各部の代
表者が力強いスピーチをしてくれました。私の挨拶では、まず、支
部大会で敗退した生徒に向けて「悔しいと感じることができたのは、
真摯に取り組んできた証拠。頑張った自分を褒めてあげてください。
」「部活の本当の価値は、1つの目標に向かって研鑽を積み重ねる
こと。これは試合に出られなかった人もマネージャーも同様です。
だから全員で胸を張ってください。」と伝えました。そして、次の
大会に出場する生徒に向けて、本田技研工業の創業者である本田宗
一郎さんの言葉をかりて激励を行いました。その言葉は、彼の著書
である「スピードに生きて」から引用させてもらいました。「常に
正しくあることこそ、自分を一番強くすることである。最後の勝利
を決するものは、正しいか否かといいうことであって、強いか弱い
かが勝敗を決するのではない。」「個人個人の能力の差というのは、
平常の時は、さほど現れるものではない。本当に困り抜いた最後の
ときに、その問題を解決できるか否かが、人間の能力の差であり、
正義に味方している限り、必ず道は開け、困難は打開されるもので、
ある。」"ホンダは弱小メーカだ、欧州の強豪に敵うわけはない"と
いうマスコミの評に惑わされず、自分たちのやるべきこと、正しい
と信じることに集中して勝利した話を付け加え、余計なことは排除
してシンプルに勝つことだけにフォーカスしてほしい、窮地に陥っ
ても焦らず、最後まで淡々と戦い抜いてほしいと伝えました。全道
の舞台で、生き生きと最高のパフォーマンスを発揮してくれること
を期待したいところです。
 ところで、部活動には様々な課題があり、今の状況がすべてOKと
考えているわけではありません。課
題を整理し、一つ一つ改善していく
ことが必要だと認識しています。今
回のテニス全仏オープン女子ダブル
スにおける失格騒動により、スポー
ツマンシップの在り方や、勝利至上
主義の弊害について議論が巻き起こ
っていますが、本校においても、技術・体力の向上だけでなく、こ
うした視点での指導も大切にしていきたいと考えています。
                         
                     令和5年6月9日
 

生徒総会

 
 いつの間にかライラックが満開になり、淡色の花が街中を彩って
います。花を愛でる繊細さなど持ち合わせていない私ですが、今年
は例年以上に綺麗に感じています。「最近、涙もろくなって…」同
様、これも寄る年波の一つなのでしょうか。
 5月の第2週は北海道の校長会、第3週には全国の校長会があり、
教育委員会や文科省からの行政説明の他、各校の校長から様々な情
報を得ることができました。全国校長会は埼玉で行われたのですが、
2日目と3日目は30℃を越えるこの季節としては異例の陽気で、夏
仕様になっていない我が身には堪える暑さ。汗だくで帰路につき新
千歳空港に降り立つや、ひんやりした空気に包まれ全身がホッとす
るのを感じたところです。
 さて、先日、書類だらけの校長室から図書館に避難して新聞を読
んでいると、朝日新聞に昭和5年に掲載された読者の投稿が再掲さ
れていました。内容は選挙に関わるもので、有権者が政党や候補者
のために投票している状況を嘆き、生活をよくするために、自分を
政治に関与させるべく、自分の代表者を選出するという意識を持つ
べきだと述べていました。このような意見が紙面に載るあたり、当
時の状況を窺い知るところですが、日本の選挙民の現状も当時とほ
とんど変わっていないのではないかと思わざるを得ません。これか
らの社会を支えていく子どもたちへの主権者教育の大切さを、あら
ためて感じさせられます。
 主権者教育は"身近な出来事を自分事化して考える"ことが土台に
あると認識しています。したがって、教育活動全般において、その
ような素養を身につける学びが必要だと認識しています。果たして、
本校生徒においては、学校生活の中でその力がどれだけ養成されて
いるだろうと振り返ってみたところ、5月11日に行われた生徒総会
の様子が浮かんできました。本校の総会では事前に質問・要望を受
け付け、当日に回答するという形式をとっており、今年は生徒会執
行部に19件、自治常任委員会に 26件、保健常任委員会に9件、体
育常任委員会に14件、会計に5件の質問・要望が寄せられました。
時間の関係で、総会の場で全てを回答できませんでしたが、数の多
さもさることながら、「〇〇なのは何故か?」「〇〇を〇〇に変え
てほしい」といったものだけでなく、「ごみの分別は、もっと細か
く行った方がよい」など意識の高い意見も出されました。これは”誰
かがやってくれる"ではなく、
"自分が生徒会活動に参画して
いる"という意識が醸成されて
いることの現れだと思います。
生徒総会が"シャンシャン総会”
に終わることも多い中、本校
の生徒の取組は素晴らしいと
感じるとともに、今年の総会
を見た下級生が、今後さらな
る高みを目指してくれること
を願いたいと思います。
 高体連の大会期間があと少
しで終わります。3年生にと
っては高校生活最後となる大会。果たしてどんなドラマが繰り広げ
られているのでしょうか。各種競技の結果を見ながら、生徒の汗と
涙を、そして輝いている姿を想像しています。
 
                     令和5年5月24日 
 

コロナ雑感

 
 5月に入り、新型コロナウイルス感染症に関わる大きな動きが2つありました。1つ目は、5月
5日にWHOが2020年1月に宣言していた「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を終了す
ると発表したことです。そして2つ目は、8日から国内における感染症法の分類上5類に移行され
ることになり、季節性インフルエンザと同等の位置づけとなったことです。これらをもって、国際
的にも国内においても新型コロナに関わる対応が大きな節目を迎えることになりました。
 思えば、2019年12月に中国湖北省武漢市で原因不明の肺炎が発生したと報じられて以来、この
感染症はあっという間に世界に広がり、日本においても2020年1月15日に第一例目が検知されま
した。その後3年余りの出来事は、私たちの記憶に新しいところです。
 急速な感染拡大が始まった際、有識者から「3年間は収まらない」という声が聞かれました。ス
ペイン風邪等これまでの世界的な感染症の流行が、終息までおおよそ3年を要しているという事例
を論拠としているとのことでしたが、現代の高度に発展した医療技術から私は懐疑的に聞いていま
した。しかし、結果はやはり3年余りでした。奈良時代に天然痘の流行により人口の1/5が亡く
なる事態になったことが「続日本記」「正倉院文書」に記されていて、そこに「3年に及んだ」と
と記録されている他、幕末に多くの死者を出したコレラについても、やはり「3年間」の記述が残
っているとのこと。ここに至り、あらためて感染症の恐ろしさを認識するとともに、3年という数
字に大きな興味を感じているところです。なぜ3年なのか、スーパーコンピューター「富岳」あた
りでその理由を解明してくれないかと思っています。
 さて、コロナ禍にあって、私たちの周りでは自粛警察などの過剰な同調圧力や感染者・医療従事
者に対する差別など、人間の心に潜む闇や弱さが露呈することとなりました。しかしその反面、私
たちは混乱の中、どのように考え振る舞い、どのようにより良い社会を構築していくべきか、とい
った前向きな議論も数多く見ることができました。前回触れた「利他」も、そういった文脈でクロ
ーズアップされてきた言葉です。ネガティブなことばかりではなく、大きな学びがあったことにホ
ッとする気持も生じています。
 心強かったのが、この時期を前向きに乗り切ってきた若者たちです。読売新聞の社説「余滴」で、
自己肯定感が低い日本の高校生はコロナ不安を解消できないのではと懸念していたところ、意外な
ことに他国より不安に感じる割合が低かったという調査結果が紹介され、自分を客観的に見て厳し
めに評価する性質が危機の際には冷静に身を守る行動をとらせたのだろうと分析していました。こ
れは様々な制約にもめげずに、常に暖かい雰囲気で仲間とともに学校生活を送ってきた本校の生徒
にも言えることです。彼らが見せてくれた逞しさに、私たち教職員は誇らしい気持ちにさせてもら
っています。
 現在第9波の可能性も指摘されており、まだまだ完全に安心できる状況ではありません。今後も
感染状況を注視しながら、必要に応じて適切に対応していきたいと思いますので、保護者の皆様に
はご理解とご協力をいただければ幸いです。
 
 コロナ退散を祈念して”赤べこもどき”を自作し、机に置いていま
したが、お役御免の日も近づいてきているようです。
 
                      令和5年5月11日
 

始業式

 
 今年の春は記録的な温かさが続いていることから桜の開花もさぞかしと思っていたところ、4月
15日に札幌管区気象台から開花を観測したとの発表がありました。例年よりも半月ほど早い、観
測史上最も早い開花だそうです。ゴールデンウィーク中にゆっくり花見をと考えていたのですが、
見どころは今週末辺りになりそうで、少々気忙しい気持ちになっているところです。
 12日に黄砂が飛来し、翌13日はJアラートの発令、そして17日には温かさが一転雪が舞うなど、
穏やかならぬ年度のスタートとなりましたが、脳科学者の中野信子さんが「ヤーキーズ・ドッドソ
ンの法則」を引用して、ある程度のストレスはパフォーマンスを最大限に高めてくれる効果がある
と記事にしていたことを思い出し、前向きにとらえることにしました。
 さて、4月10日の始業式では生徒に2つの話をしました。1つ目は俳優であり歌手でもある星野
源さんの「そして生活はつづく」というエッセイから、"他者との関わり"について彼が考えている
ことを紹介しました。星野さんは、自分が出演しているライブでの観客と一体となり我を忘れると
いう経験から、自分だとか他人だとか、ということがどうでもよくなることが、仕事や日常をより
よく過ごすためのヒントにつながるのではないかと感じたそうです。さらに、尊敬する落語家が
「あなたも私もないように」という言葉を使って、自分のことばかりではなくなるべく人のことを
考えるようにと話していたことに触れて、自分と相手との垣根を取りさることが、皆が生きやすい
世の中につながるのではないかと結んでいました。いつか生徒と共有したいと思っていたネタの一
つでした。"他者との関わり"と言えば、コロナ禍において「利他」という言葉が注目されました。
遅ればせながら勉強中なのですが、次にこのテーマで話す時には、利他のエッセンスを含め、より
掘り下げて生徒に伝えられたらと思っています。
 2つ目は、シラバスの巻頭言に書いたマザーテレサの言葉から、学ぶことの大切さについて話し
ました。マザーテレサの言葉とは、知っている方もいると思いますが以下のものです。
 
 思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから 
 言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
 行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから 
 習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
 性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから
 
 より良い人生を送るために、自分の思考は、自分の考えは、果たして正しいのかどうか、自分の
発した言葉は、自分のとった行動は正しいのかどうか、様々な学びの中で、しっかりと考え抜いて
いくことが大切だとまとめ、始業式の挨拶としました。
 実は挨拶の際、失敗をおかしてしまいました。生徒の聴く態度がとても素晴らしく、ついつい手
元の原稿から目を離して生徒の表情を見ながら話していたところ、途中でどの行を読んでいるのか
分からなくなってしまい、沈黙の時間をつくってしまいました。老眼が進んでいることも大きな要
因です。次回は老いに抗わず、原稿の字を大きくして臨もうと思います。
 最後に、昨日、2年生の総合的な探究の時間のガイダンスを体育館で行っていたのですが、3年
生の何名かが昨年度の自分たちの取組をプレゼンし、2年生からの質問に答えていました。2年生
の質問力にも感心しましたが、後輩を前
に回答している3年生には堂々たるもの
を感じました。生徒の成長を目の当たり
にするとともに、本校の総合的な探究の
時間の取組が、当該学年のみで完結する
のではなく次の学年にしっかりと引き継
ぎ、年を重ねるごとに成長していくシス
テムに構築されていることに感心しまし
た。先生方の創意工夫が生きています。 
                                         
         令和5年4月21日                           
 

令和5年度が始まりました

 
 札幌の雪解けが例年より2週間も早かったため、本校のグラウンドやテニスコートは3月下旬に
は使用できる状態となりました。それに伴い、外の部活動は春休み前から屋外での活動を始めてい
ます。響き渡る生徒の元気な声に「いよいよ始まるな」という実感がわいてきました。
 そのような中、令和5年度が幕開けとなり、すでに1週間がたちました。今年度は新たに11名
の教職員と、4月10日には320名の新入生を迎えてのスタートとなります。年度のはじめにあ
たり、今週は職員会議2回、部活動顧問会議、生徒情報共有会、分掌会議、学年会議、教科会議と
会議づくめの週となりました。疲れもたまりますが、どの会議も様々な規定や1年間の活動計画等
を確認し目線合わせを行う上で欠かせない会議です。これらを一つ一つ消化しながら、来週の始業
式と入学式に集中する体制に入っていきます。このような業務の流れはルーティン化されてはいま
すが、初心に帰ってリスタートするという意味で、私たちにとっては重要な時期です。教職員から
伝わってくる緊張感がそれを物語っています。
 さて、昨年度、様々なアンケートや反省会議から本校の課題が浮き彫りとなりました。その都度、
メモに残していたものを年度末にまとめ、「令和5年度に検討・実施するもの」として思いつくま
まにToDoリストを作成したところ、45項目にもなってしまいました。当然、全てを手掛ける
ことは不可能ですし、中途半端に終わってしまうことも考えられます。そこで、「大変だが、すぐ
に始めなくてはならないもの」「比較的短期間でできるもの」「誰かに預けられるもの」等の観点
で整理し、実行する上での順位付けを行っているところです。
 中にはすでに始めているものもあり、その一つに「校長室の扉を開ける」があります。本校では
生徒の悩みや困りごとに対して、担任、教育相談部、養護教員、スクールカウンセラーが相談を受
ける通常の体制の他、有志の先生方が気軽に相談に応じる「新川おたすけ隊」の取組があり、全校
体制で生徒のサポートにあたっています。昨年度、私も「おたすけ隊」の一員に加わりましたが、
一人も校長室に訪ねてきませんでした。やはり校長室は敷居が高いのかなと思っていたのですが、
扉がいつも閉じた状態であることに気づきました。ただでさえ入りづらい上に扉が閉まっていたら
なおさら…恥ずかしながら、こんなことにさえ心を配らず1年間「おたすけ隊」を名乗っていたの
です。また、先生方から「管理職はもっと、職員と会話し、困り感等の相談にのるべきだ」といっ
た指摘もあり、先生方にも入ってきやすい環境をと考えてのことでもあります。これまでも、職員
室と校長室の間の扉は開けていました、廊下からも入りやすい方がより良い状態だと考えてのこと
です。当然、校長室から積極的に外へ出ようという自分自身の意識づけにもなります。このような
訳で、4月から扉を開けているのですが、早速、「あっ、こんなに広い
んだ」と言って、中を覗く生徒が見られるようになりました。そこで、
何か生徒の目に留まるものをと考え、秋季大会で野球部がブロック優勝
した際の優勝旗を廊下から見える位置に移動させてみました。果たして
どんな効果が表れるか興味深いところです。
 札幌市の新型コロナウイルス感染症に係るガイドラインが3月22日
に改訂され、様々な制約がかなり緩和されました。今年度は、これまで
抑えていた教育活動を昨年度以上に復活させる年となります。そして、
保護者や地域との連携も活発化させていきます。今年度が大いなる飛躍
の年となるよう、教職員一丸となって新川高校の学びを推進していきま
すので、皆様のご理解とご支援をいただければ幸いです。                            
                  
                       令和5年4月7日