令和2年度修了式にあたって

 今日は、学校の一年間の締めくくりの日、修了式です。今年度はコロナの影響を大きく受けた一年でした。まだ感染収束の見通しが立たず、心配な状況が続いていますが、一年前よりは、私たちも、どういう場面で感染の危険が高いかや、感染防止に有効な手立てなどが分かってきて、ポイントを押さえて感染を防ぐ行動をとることができるようになりました。制限のある中で工夫しながら、ゼミ旅行にも行くことができましたし、体育大会も実施できました。皆さんが、みんなで協力して、感染に気を付けながら、精一杯行事に取り組み、楽しんでいる様子を見て、私はとても感激し、皆さんを誇らしく思いました。

今年度の始業式で、私は「目標」のお話をしました。学校には「学校教育目標」があり、旭丘高校では、「自主自立の力」「生涯にわたって学び続ける力」「社会に貢献する力」を皆さんに身に付けてほしい、という目標を掲げています。

学校教育目標のこの3つの要素について、私の目から皆さん全体の今年度の様子を振り返ると、まず3番目の「社会に貢献する力」は、先日の体育大会で、それぞれの担当の生徒が「みんなが楽しめるように」と体育大会を盛り上げ、頑張っている姿や、皆さんが、自分たちで決めたルールを守ってお互いに感染に気を付けて楽しんでいる様子からは、みんなの、お互いにハッピーになれるように、という気持ちが感じられ、「社会に貢献する力」がしっかり育ってきていると思いました。

2番目の「学ぶ力」については、今年度は、5月まで学校が休校になり、普通の授業ができずに学習について心配だった人も多かったと思います。その分、休校中も学校再開後も、みなさんは自分が理解できたこと・できるようになったことを確認し、自分にさらに必要な学びは何かを意識しながら、主体的に学習に取り組んだと思います。これは、丸暗記の一夜漬けでとりあえずテストをしのぐような学習ではない、本物の、一生使える学びのスキルにつながるはずだと思います。

1番目の「自主自立」は、これが一番大事で一番難しいことでもあります。たとえば、誰かがお膳立てしてくれたりやり方を丁寧に教えてくれたりしなくても、自分で課題を設定して、試行錯誤しながら取り組むことができたでしょうか。あるいは、うまくいかないことを誰かや何かのせいにするのではなく、自分事として、自分ができることを工夫して取り組むことができたでしょうか。今年度は年間を通じてこういったことにチャレンジする機会が多かったのではないかと思います。そして、多くの人がとても良く頑張ったと思います。

 では、皆さん一人ひとりについてはどうでしょうか。今年度を自分自身で振り返って、よくできた、よく頑張ったと思うことは何ですか?あるいは、ここが不十分だった、もっと頑張りたかったと思うことはありますか?そして、4月から、新年度を迎える自分が、次の目標にしたいことは何でしょうか。のちほど担任の先生から通知表も渡されると思いますが、そこでの評価も踏まえて、一年間の自分を振り返り、4月からの新しい一年につなげて下さい。

 今の自分の学習や生活の仕方を、もう一人の自分の目で見て、「そうありたい自分」に自ら近づけていってほしいと思います。

 春休みは、別れと出会いの季節で、人の行き来が増える時期でもありますが、感染対策に気を付けて、元気に過ごしてください。4月にまた元気な皆さんと会えるのを楽しみにしています。