皆さん、こんにちは。元気に過ごしていますか?

 臨時休業が5月31日まで延長され、GW明けには登校できると思っていたのが、そうではなくなってしまいました。これだけ長い期間学校から離れていることや、友達にも会えず家に閉じこもって、やりたいことが十分できないこと、経済や社会の先行きや、それが自分の生活に及ぼす影響など、不安やストレスを感じる理由は本当にたくさんあると思います。

 学習に関しては、先生方も課題を郵送するなど、工夫しながら指示していますが、皆さんの学習や進路への不安は大きいと思います。でも焦らずに、今自分ができること、つまり、生活リズムを整え、しっかり計画を立てて課題や学習に取り組み、振り返りを行って次の計画に生かす、という、自分自身の学習のペース作りに取り組んでください。そして、遠慮しないで電話などで先生に質問や相談をしてください。この経験は、学校再開後もきっと役に立つはずです。

 「出口戦略」とか、「新型コロナウイルス収束後の世界」といった言葉が、報道などでも聞かれるようになりました。しかしどうやら、完全な収束はすぐにはやってこない、しばらくは、ウイルスとうまく付き合いながら、学校生活や社会生活を少しずつ取り戻していかなければならないようです。そこでは、私たちは、今までとは違う新しい生活の仕方、社会の在り方に適応していかざるを得ないようです。

 私たちは今、世界の誰もが初めて体験する変化の真っただ中にあり、手探りで新しい社会を創り出そうとしています。TVなどの報道では、各国のリーダーの言葉や施策を我が国のそれと比較したり、著名人や市井の人が発信するメッセージが紹介されたりもしています。千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希選手は、球団が配信する動画で、母の日の思い出と、気持ちを伝えることの大切さ、母への感謝を語っていました。新聞では、小中学生の学習支援をする高校生ボランティアのことなども紹介されていました。さまざまな情報に触れ、皆さんはきっといろいろなことを感じていると思います。

 社会のリーダーや著名人だけでなく、一般の人も、もちろん高校生も、一人一人がどのように考え、行動し、それを表明していくか、それが新しい世界の構築に影響していきます。不安やストレスは、誰にでもあるでしょう。でもそれを、他者を差別したり攻撃したりすることで紛らわすよりも、つらい状況でも頑張っているひとに感謝や敬意を持ち、それぞれの事情を理解して互いに助け合うことができる社会にしていきたいと思いませんか?

 皆さん一人一人が新しい社会を創る人です。主権者として今の社会のありようをしっかりと見つめ、今自分ができること、これから自分がやりたいことを考える機会にしてください。

 

令和2年(2020年)5月12日

市立札幌旭丘高等学校

校長 林 恵子