1月6日(日)

 第3日目日程

 ホストファミリー宅で家族の一員として過ごす。

 *1月5日(土)~10日(木)まで宿泊はいずれもホームステイ。

 


 1月7日(月)

 第4日目日程

 8:30~11:45 授業 

 12:15~16:00 ブリスベン市内見学(市庁舎、ANZACの火)など

  生徒たちが続々とShafston Collegeに登校してきました。ゴールドコースの浜辺でホストファミリーと過ごした、親戚一同が集まって盛大なパーティーを催してくれた、ジンジャーランドというテーマパークへ行った、クリケットを教えてもらった等々楽しい思いでが出来たようです。

 

 参加生徒30名を4クラスに分けました。職員のネイサン氏が各クラスの生徒名を読み上げています。授業は8時30分から早速始まりました。まずは自己紹介。次に文法事項の復習です。時制と疑問文の作り方を重点的に確認しました。最後にショッピングを実例に、会話の演習を行いました。先生の説明、リスニング、ディクテーション、ディスカッション、ロールプレイを織り交ぜながら2時間はあっというまに過ぎていきます。 

 15分の休みをはさみ、10時45分から1時間の授業。11時45分に1日目の授業が終わりました。最初は固さがみられましたが、すぐに慣れたようです。先生の問いかけにも自然に答えられるようになってきました。もちろん日本語は禁止です。

 

 

 

 

 

 昼休みは中庭でお弁当です。ホストマザーがサンドイッチなどを作ってくれました。少し量が多めだった生徒もいたようです。

 

 

 

 

 午後のプログラムはブリスベン市内見学。

学校から歩いて5分ほどの波止場からフェリーで市の中心へ移動します。ブリスベンの公共交通機関はフェリーとバスが中心。高層ビルが前方に迫ってきます。

 ピーター先生の案内でCity Hall(市庁舎)へ。アンザック・スクウェアを経て中心街を見学しました。クィーンストリートでしばしの自由行動。午後のアクティビティーも全員元気で過ごしました。

 

 

 


 1月8日(火)

 第5日目日程

 8:30~11:45 授業

 12:45~15:45 マウントクーサ植物園見学

 授業は2日目。まずは昨日の復習。次にロールプレイの台本を書きました。衣料品店、薬局、カフェ、郵便局を想定して店員とお客とのやりとりを対話文にまとめます。文法・単語用例については担当するイアン先生が丁寧に添削してくれます。台本ができたら、8人のクラスを1チーム2人の4チームに分けてロールプレイを実演しました。

 

 イアン先生は疑問文の作り方から始めて、生徒に適切な質問のしかた、質問への答え方を教えようとしています。質問とそれに対する答えを軸に据えて、関連した単語や文法を整理していきます。

 

 授業2日目の最後は「席当てクイズ」。8名の生徒にカードを1枚ずつ渡しました。カードには1人の架空の人物名とともに、それぞれの特徴、隣り合っている人物についての説明が書かれています。さらに現在行っている行為についての説明も。パズルを始める前にイアン先生は現在形と現在進行形の違いをホワイトボードに整理しました。カードの文章は現在形と現在進行形を交えて書かれていました。

 生徒たちは席を立ち、他のカードをもったクラスメイトに質問をします。かえってきた答えをもとにして合計9名いる架空の人物が3列×3行の座席のどこにいるのかを各自推測していくクイズです。

 2日目となると生徒にも余裕が出てきました。イアン先生が投げかける質問にも自分で英語を組み立て答えれるようになってきました。

 午後のアクティビティーはマウント・クーサ植物園の見学。学校から20分ほどバスで移動しました。途中、クーサ山展望台に立ち寄りました。ブリスベン市内が一望できます。

 

 

 

  マウント・クーサはオーストラリア先住民族であるアボリジニの聖地の一つです。亜熱帯林を生活の場としていた二つのアボリジニ部族が、樹液を集めていました。2グループに分かれた生徒たちは学芸員の説明を聞きながら、亜熱帯林を散策します。テーマはアボリジニが森の恵みをどのように利用して暮らしてきたか。学芸員のクレアさんが、まずアボリジニの生活全般について説明してくれました。ゆっくり、やさしく、わかりやすい英語でした。

 実際に亜熱帯林にはいると、生徒にとって未知の木々が次々と登場します。アボリジニの人々はその実を食料にしました。また薬にも、工芸品の原料にもしました。クレアさんは先住民の知恵を熱心に語り続けてくれます。気温は30度を越えていました。

 

 最後に地名となった樹液の紹介。幹の裂け目から樹液が流れています。針がなく刺さない蜂が群れていました。

 

 

 英語漬けの毎日にも慣れて来た生徒たち。「毎日おいしい料理を作ってくれるんです。」あるホストファーザーのことばです。ファミリーの一員となって、家事の手伝いに汗を流している様子がうかがえます。

 今日のブリスベンは札幌の真夏のような1日でした。気温は高いものの、湿度は少なく朝夕は涼しい風が吹きます。午前中の授業ではさほど暑さは感じませんでした。

 オーストラリア南部は40度を越す酷暑で野火(ブッシュ・ファイア)が広がり、大災害となってしまいました。普段は冷涼なはずのタスマニア島の被害が大きくなっています。シドニー郊外にも火が迫ってきました。連日テレビはブッシュ・ファイアの報道一色となっています。

 幸いなことにブリスベンは異常気象には襲われていません。しかし、明日の最高気温は36度が予想されています。ペットボトルの水、帽子、紫外線予防のためのクリームが必需品となります。

 


1月9日(水)

第6日目日程

 8:30~11:45 授業

 12:45~15:45 ブリスベン川でカヤック

 授業も3日目を迎えました。イアン先生の授業はアクティビティーから始まりました。2人1組で1人がマス目に書く語や絵を指示します。もう1人が指示を聞き取り24個のマス目を埋めていきます。四則計算や奇数・偶数などを英語で聞き取れないとマス目が埋まりません。なかなか難易度は高かったようです。

 

 

 今日の文法事項は過去形と否定形。特に過去形を丁寧に説明してくれました。イアン先生はイラストを描き演技を交えて身体感覚で過去形をわかってもらおうとしていました。単純過去、過去進行形、過去完了。ことばではわかっていてもどのような状況でどのように使い分けるのか。熱心に教えてくれました。

 次は説明を確認するアクティビティー。8枚のカードを並べ、プリントに書かれているストーリーと照合させていきます。プリントには単純過去と過去進行形を使った文が書かれています。単語やフレイズを空欄に入れながら、両者の違いを再確認しました。

 今日の最後は人物が描かれている8枚のカードを渡し、自分なりの配列を考え、文章にまとめるアクティビティー。文法、単語の間違いはイアン先生が入念にチェックします。

 密度の高い授業は気がつけば3時間が経っていました。11時45分、お昼休みです。

 

 

 

 気温は30度をはるかに越えました。ホストファミリーがつくってくれたボリュームたっぷりのお弁当に笑顔がこぼれます。

 

 

 午後はブリスベン川をさかのぼるカヤック。学校から歩いて20分ほどの船着き場へ向かいます。

 インストラクターがまずライフジャケットの着け方、カヌーが倒れて川に投げ出されたときの対処法、乗り方・降り方、最後にパドルの漕ぎ方をわかりやすい英語で説明してくれました。5mほどのはしごを降りてカヌーに乗り込みます。最初は戸惑いましたが、すぐにパドルの漕ぎ方にも慣れました。

 船団を組んで出発です。

 目的地はサウスバンク、クィーンズランド博物館のやや手前まで。片道約1.2kmの船旅でした。

 無事全員が波止場に戻って記念撮影。どこまでも明るいインストラクターが生徒の人気者になっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 


 1月10日(木)

 第7日目日程

 8:30~11:45 授業

 12:45~15:00 クィーンズランド博物館見学

 15:30~17:00 修了式、ティーパーティー。

 

 

 

 

 今日で授業も最終日。イアン先生の授業はホームワークのチェックから始まりました。カードの並べ、自分なりに考えたストーリー。文章を添削した後、カセットレコーダーにストーリーを録音します。別室も用意して、2人1組4グループが録音し終えたら、発音・アクセント・イントネーションを直してくれました。「感情をもっとはっきり出したほうが良いですよ。」「単調ではいけないな。アクセントを強調するべきではないかな。」具体的なアドバイスをいただきました。もう一度録音しなおし。確かに英語らしくなっていきます。

 今日の文法はまず動詞の使い方。動詞の後が動詞+ing、不定詞、原型の場合の使い分けを説明しました。さらに不定詞の具体的な使用例として、askとtell、letとmakeを取り上げました。それぞれの動詞の違いを演技をしながら、体感的に教えてくれました。そして直接話法と間接話法の書き換え。練習問題を解くときも、英語で自然に問答できるようになってきました。

 最後にホストファミリーへの礼状の書き方。文例を示し、下書きを丁寧に添削してくれました。清書した礼状は今日ホストファミリーにお渡します。

 

 

 

 

最後の授業の後、記念撮影です。イアン先生の授業はとてもわかりやすいと好評でした。

  

 

 

 

 

今日のお昼は中庭でバーベキュー。オーストラリアではバーベキューはソーセージがあたりまえ。

午後のアクティビティーはクィーンズランド博物館の見学。恐竜の化石、アボリジニの文化遺産。さらに現代オーストラリアの生活文化にいたるまで豊富な展示が目を引きます。

今日の気温も30度をはるかに越えていました。博物館からShafstonに戻ってくると修了式。

 

 

 

 

 花が飾られたホールで生徒一人一人の名前が読み上げられ、授業担当の4人の先生から修了証書が手渡されました。お礼として、生徒全員で校歌を披露しました。修了式後はティーパーティー。

 

 

 

 

和やかな歓談の後、生徒たちはそれぞれのホストファミリーのお宅へ散っていきました。

 

 

 

 

 

 

 

 


1月11日(金)

 第8日目日程

 ブリスベン発 8:20(KE124)  ソウル(仁川)着 17:30 ソウル(仁川)発 18:50(KE765)

 新千歳空港着 21:20

  早朝5時45分、Shafstonに生徒全員が集合しました。ホストファミリーとハグしながら、別れを惜しむ姿が見られます。「Staying(ずっといて!)」と泣いている男の子もいました。予定どおり6時に出発。飛行機の発着もほぼ定刻。新千歳空港に日本時間午後9時23分には到着しました。