12月も残すところ10日ほどになり、明日から冬休みです。今年は、5月に元号が平成から令和に代わりました。この一年は、元号の変わり目ということもあって、新しい時代への変化を感じることが多かったように思います。皆さんにとっては、どんな一年だったでしょうか。皆さんが、学習にも、部活動や行事や生徒会活動、あるいは学校外の活動でも、一人一人が自分がやりたいことに一生懸命取り組んでいたことを私は大変うれしく思います。さきほど表彰式を行いましたが、表彰された人はもちろん大変立派ですばらしいですが、表彰状をもらっていない皆さんも、それぞれに、「よく頑張った自分への表彰状」を自分自身にあげてください。

 ところで、今年のノーベル賞は、リチウムイオン電池を開発した旭化成名誉フェロー吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞しました。リチウムイオン電池は、今ではスマホやパソコンから電気自動車まで私たちの生活のあらゆる場面で使われています。大型蓄電池としても注目され、家庭用・産業用に開発が進んでいるそうです。

 吉野さんは、受賞後の「ノーベルレクチャー」で、現在深刻な問題となっている環境問題について言及し、リチウムイオン電池が持続可能な社会の実現につながる技術となる可能性があると述べられたそうです。また、現地ストックホルムの学校でも講演した吉野さんは、その時の子どもたちの様子が印象的だったとし「環境問題への関心をひしひしと感じた。彼らは恐怖心を持っている」と述べたことや、「環境問題への道筋をつけることが我々の責任だ」と語ったことが数日前の新聞に出ていました。読んだ人もいると思います。環境問題については、スウェーデンの16歳の少女グレタ・トゥンベリさんがいくつかの国際会議でスピーチしたことなども話題になりました。誰でも、自分の身近なことだけでなく、世界で起きている様々なことに関心を持ち、自分自身につながっていることとしてとらえ、自分がとるべき行動を考え実践することは、年齢や立場に関係なく、とても大切なことだと思います。

 皆さんも、冬休みには、ご家族とゆっくり話をする機会があると思います。皆さんの進路のこと、世の中の出来事についてなど、いろいろな話題でお話をする時に、「自分と社会のつながり」ということを意識してみてください。

 3年次の皆さんは、今日が全校生徒で集まる最後の機会になります。そして、冬休みから1月2月3月と、入試本番の時期を迎えます。これまで皆さんは、本当によく努力をしてきました。この冬休み、最後の追い込みでさらに磨きをかけ、そして試験に向けて体調管理に気を付けて、実力を発揮してください。強い意志を持って最後まで全力を尽くすことで、おのずと道が開けていくと思います。

 1,2年次の皆さんは、4週間近い冬休みになりますが、じっくり学習や読書に取り組んだり、部活動や自分の趣味に打ち込んだりして、充実した良い冬休みにしてください。そのために特にお願いしたいことが3つあります。第一には、冬型の雪の事故や交通事故に気を付けること、第二には、スマホの使い方。使いすぎないよう時間を管理することもそうですが、SNSの使い方も、油断すると犯罪に巻き込まれることもありますのでくれぐれも気を付けてください。第三には、皆さんの中に、もしも、悩んでいることや苦しいことがある人がいたら、自分ひとりで抱えこまずにご家族や先生や友だちに相談してほしいということです。きっと、いいほうに展開する兆しが出てくると思います。

 それでは、来年1月15日に、また元気な皆さんと会えるのを楽しみにしています。