今日から後期が始まります。一年間の真ん中の節目にあたり、皆さんには「これからの半年でなりたい自分」のイメージを持ち、それを目標として頑張ってほしいと思います。

 先日の選挙で新生徒会長も決まり、この後生徒会役員の認証式も行われます。新たに役員となった皆さんは、全校生徒の、旭丘高校がこんな学校であってほしい、そこで自分はこんな高校生活を送りたい、という思いを、実現につなげる重要な役割を担っています。これからの生徒会活動の要として頑張ってください。全校生徒の皆さんも、皆さんの代表をしっかり支えて協力して下さい。

 さて、今年のプロ野球では、日ハムはあまりふるいませんでしたが、今日はファイターズの近藤選手のお話をします。

 日本ハムファイターズの近藤健介選手は、野球のうまさに加えて、野球選手としては比較的小柄でコロンとした体形に愛嬌があるうえ、物おじしない明るい性格が周りを和ませるそうで、私も好感を持っています。彼のお父さんは千葉市の小学校の校長先生で、ある雑誌でそのインタビュー記事を読みました。(「日本教育」平成30年12月号)それによれば、近藤選手は小学校のころから野球が大好きで、お父さんはできるだけよい環境を与えたいと野球の名門として名高い私立中学に進ませ、練習に専念できるように引っ越しまでしたそうです。お父さんには、自分の息子もプロになれたら、という思いはありましたが、中学校で野球を指導した経験があり、全国の球児のレベルを知っていたので、それは無理だと思っていたそうです。それに続くお父さんの言葉を記事から引用します。

・・横浜高校に進むときも、「残念だけど、ベンチ入りさえできなくなるよ」と伝えたほどです。旧知のプロ野球経験者も、「健介くんはいい選手だけど、彼よりも体格や能力、センスに恵まれた選手は数知れず、壁を乗り越えることはまずできない」と明言しました。横浜高校にはプロの卵がたくさんいます。1年生のころ、一緒に練習してきた先輩がドラフト一位でプロになりました。健介はこの時、どこまで練習すればドラフト一位のレベルに達するかを肌で理解することができました。目指すべき到達点が明確であったため、着々と練習したのです。しかも、思いっきり楽しんで。プロで一定の成績を残すようになったころに、プロ野球経験者と語り合う機会があり、「健介くんをプロにさせたのは、間違いなく「環境」です」と分析していました。

 近藤選手は「環境」によって、「目指すべき到達点が明確」になり、そこに向けて「着々と努力ができた」から、プロになることができたというわけです。

 この話には、なりたい自分になるためのヒントが語られていると思います。大切なことは、目指すべき到達点を明確にして、それに向けて着々と努力することだと言っています。私は特に、「着々と練習した、しかも、思いっきり楽しんで」というところが重要だと思います。「着々と」というレベルで努力するには、「つらい、いやだ」と思いながらより、「楽しい」と思ってしたほうが断然有効です。「楽しんで努力するなんてムリ!」と思うかもしれませんが、置かれた状況が自分の思い通りのものでなくても、ちょっと見方を変えたり、仲間と一緒に取り組んだりすることで楽しみを創り出し、努力を楽しむことができれば、その経験は、皆さんのこれからの人生でも、きっと役に立つと思います。

 後期には、皆さんが、一人ひとりの個人においても、仲間と一緒に取り組むことにも、自分で楽しさを創りながら、頑張ってくれることを期待しています。