前期の終業式を迎え、一言お話をします。本年度は、4月に始まってすぐに長期間の臨時休業となり、生徒の皆さんも先生方も、試行錯誤しながら、リモートでの学習やSHRを試みたり、6月の学校再開後も、感染を防ぐための新しい生活様式や、さまざまな行事や大会などの中止や変更など、前期はいまだかつて誰も経験したことがない、コロナ禍における学校生活となりました。皆さんも、学習面でも生活面でもさまざまに大変なことがあり、大人と同じように試行錯誤しながらそれらを経験し、今日の前期の終わりという一区切りを迎えているのだと思います。皆さんも、そして私自身を含めて先生方も、よく頑張ったと思います。困ったことや残念なことも、確かにありましたが、普通ならできないことが却ってできたり、気付かないことに気付いたりしたことも、あったのではないでしょうか。

 前期の学習では、家庭学習の期間が長かったことや、定期テストが1回になったことなど、いつもと勝手が違う苦労があったと思います。特に、一年次の皆さんは、高校生としての学習スタイルを作るのが大変だったのではないでしょうか。

 前期の成績については、近日中に通知表が配布されますが、評価評定の数字だけを見て一喜一憂するのではなく、数字の後ろにある「自分自身が積み重ねてきた取組がどうだったのか」を読み取って、後期に向けてどんな風に学習していけばいいかを考える手掛かりにしてください。学習評価は、そこまでの学習を振り返って、十分できたことや、不十分だったことについて分析して、そこからの学習に活かすためのものです。通知表を、自分への「ここをこうしたらいいよ」というアドバイスとして、活用してください。

 ところで、旭丘高校は、令和4年度から、「理数と情報の専門学科」を新たに開設することとしました。皆さんも新聞やテレビのニュースで知っていると思います。

 この新学科が目指していることは、近い将来のSociety5.0と言われるような新しい時代に、幸せな社会を築いていける力を身に付けることです。これは、新学科だけでなく、今在学している普通科の皆さんも同じところを目指しています。新学科は、特に理系の探究的活動や情報活用のスキルを高めることに重点を置きますので、その点で普通科とは異なるカリキュラムになりますが、旭丘高校として目指す目標は、普通科も新学科も共通しています。

 4月の始業式に、2,3年次の皆さんには、学校教育目標についてお話ししました。1年次の皆さんも、ガイダンスブックに出ていますので、読んでくれたでしょうか。学校教育目標には、皆さんに高校生活を通じて身に付けてほしい力として、「自主自立の力」「生涯にわたって学び続ける力」「社会に貢献する力」の三つの力を挙げています。これらの力を皆さんに身に付けてほしいのは、皆さんに、将来、様々な分野で、それぞれの力を発揮して、社会に貢献できる人になってほしいと願っているからです。

 仲間と協働して課題探究的な学習に取り組むことや、幅広い豊かな教養を身に付けること、社会に目を向けて地域や世界の諸課題の解決への貢献を目指すこと等、現在皆さんが授業や諸活動で取り組んでいることと、同じ学校教育目標の理念を、新学科も目指しています。

 学校としてこれから新学科開設の準備を進めていきますが、新学科は、皆さんには関係ない「先の話」ではなく、施設設備の面でも、学習活動の内容でも、今在学する皆さん自身の学びの充実にも直結するものと確信しています。

 前期の終了にあたり、皆さんも、前期を振り返り、自分自身の目標を後期に向けて再確認してください。以上でお話を終わります。