本日で前期が終了となります。

 一年間の半分が終わった今、皆さんは自分自身のこの半年を振り返ってどのように感じているでしょうか。

 学習面では、近く先生方で、皆さんの前期の学習状況等について会議を行い、成績をつけます。通知表でそれをお知らせしますので、自分の自己評価とともに、自身の学習を振り返る材料として、後期に向けてどのように学習に取り組むか考えてほしいと思います。

 学校では、皆さんはいろいろなことを学んでいます。もちろん教科の学習が中心ですが、それだけではなく、日々の学校生活で先生や友達との関係を通して学ぶこと、行事や部活動など、仲間と一緒に何かに取り組むことや、校外に出かけて見聞を広げたり、いろいろな経験をしたりする、ゼミ旅行や職場体験などもあります。数字で評価できる学習だけではない、豊かな体験によって皆さんの人格を育てていく学びもとても大切なものです。今日これから行く遠足も、そのような学びの機会の一つです。

 担任の先生からすでに聞いているかもしれませんが、先日、一般の方から、本校の生徒に感謝する電話がありました。地下鉄東西線の車内で、耳の不自由な方が、転んでしまわれたそうです。そばにいた本校の男子生徒二人が助け起こしてくれ、女子生徒二人が筆談で「大丈夫ですか」と声をかけてくれたそうです。それがいかにも自然に何のためらいもなく行われ、大変うれしかった、旭丘高校は素晴らしい生徒さんがいますね、ノーマライゼーションの考え方が進んでいますね、というお話でした。

 私もこれを聞いて、二つの点で大変うれしく思いました。一つは、その生徒たちが、困っている人に手を差し伸べる優しさを持ち、しかもそれを当たり前のこととして自然に行うことができる、人として素晴らしい生徒だ、ということです。もう一つは、そういう生徒が、この旭丘高校で育っているということです。立派だったのはその生徒たちだけがたまたま、ではないと思います。皆さんの普段の生活の様子を見ると、旭丘高校の生徒には、同じような場面では同じようなことができるひとが、他にもたくさんいると思います。

 4月の始業式で、学校教育目標についてお話ししたことを覚えているでしょうか。「(1)自主自立の力」「(2)生涯にわたって学び続ける力」「(3)社会に貢献する力」の三つです。他者への思いやりを持つことや、多様な人を受け入れて、みんなが幸せな世界を目指すことは、皆さんにぜひ身に付けてほしい力です。皆さんにそういう力が育っていることをうれしく思います。

 前期の終わりという節目で、皆さんも自分自身の目標に照らして自分がどうだったか、振り返ってみてください。これから遠足ですが、事故やけががないよう気を付けて、楽しみながら、いい経験をしてきてください。10月1日に、また元気で会いましょう。